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黒中速 - (2011/02/20 (日) 10:14:19) のソース

*黒中速
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**概要
黒単で組まれる、3~5国帯を重要視した[[デッキ]]タイプの総称。
黒は個々のカードパワーの高さが特徴となる色であり、非常に長い期間に亘ってコアな人気があるデッキタイプである。

[[ユニット]]を重視した[[ビートダウン]]型、[[黒重速]]の様に全体除去など採用したコントロール型、[[誘爆]]などによる[[ランデス]]を重視したアグロ・コントロール型などに大別できる。
これは「様々なバージョンがある」というよりは、環境ごとのカードプールや[[メタゲーム]]といった要素を軸としてデッキが構築される事による部分が非常に大きい。平たく言えば「その当時の強いカードを中心にデッキを組んだらそうなった」という事であり、例えばそれぞれ「黒単[[誘爆]]デッキ」「黒単[[ゴトラタン(メガビームキャノン装備)]]デッキ」「黒単[[ゼク・ツヴァイ(ジョッシュ機)]]デッキ」などと呼んだとしても間違いでは無い。

なお、基本的に[[ドロー]]を苦手とする色である黒が単色で4国以降を見る、という点にかなりの無理がある。→[[事故]]
全く同じコンセプトであっても、トーナメント環境に顔を出すのは得てして黒のカード群に赤や茶のドローとGを加えた混色デッキである場合が殆ど。→[[カウンタージ・オ]]
ただし前述したコアなファンの中には、これにすら魅力を感じているプレイヤーもいる様で、この意味では単純な欠点に留まらない性質であるとも言える。

//その後、多数作られる[[特殊G]]をキーパーツにしたデッキの初期の物の一つ。/キーパーツである[[特殊G]]を大量に投入する事によってG全体の枚数を増やし、最大国力を伸ばす、Gの安定供給を図る、と言う考え方はこのデッキが最初と言えよう。/(例)[[カウンターΞ]]
//カウンターΞは目的が全然違いますし、例えば青中速なんかも「[特殊G]]を大量に投入する事によってG全体の枚数を増やし」では無く、「基本Gの代わりに特殊Gを積んでデッキパワーアップ」という目的で採用されていた場合がほとんどです。この意味で特殊Gを大量に積んだデッキは、これ以降だと青赤ダブルオー待ちでは無いかと。

***参考
-[[デッキ集]]
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***2001年度下半期
「[[黒ウィニー]]に重めのカードを採用したもの」では無い、明確な「黒単の中速デッキ」と言えるデッキがトーナメントシーンに登場し始めた。
「[[新世紀の鼓動>6th]]」から「[[ベースドブースター>BB1]]」にかけて黒に3~4国の強力なカードが大量に収録された事が切欠となった。

当時においても黒系デッキは混色が主流であったが、敢えて単色にする理由は[[リグ・シャッコー(カテジナ・ルース機)]]の色拘束であったと考えられる。

[[ハンデス]]と[[除去]]で相手をコントロールしつつ質の良いユニットでビートダウンする、[[赤]]や[[茶]]が絡まない事によるサーチ力不足を補うためにユニットの数をそれなりに準備する、ユニットを引きすぎた場合を考えて国力帯を[[ジ・オ]]の[[重速]]から[[中速]]まで下げる、などといった基本的な構築理論はこの時代で既に確立されている。

****サンプルデッキ
-[[2001年度下半期中国四国地区公式大会第3位デッキ]]
//-[[2001年度上半期仙台公式大会第3位デッキ]]
//中速っぽくはあるけど、タイヤウィニーっぽくもあるので、一応メモだけ
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***2002年度CS決勝期
[[ガンダム(ティターンズ仕様)]]、[[御しえぬ野心]]、[[誘爆]]、[[武力による統制]]、[[中立地区防衛部隊]]などといった強力なカードの登場により、これらを中心に据えたデッキが活躍した。

理想的な勝ち筋は、[[ハンデス]]や[[除去]]でボードコントロールを掌握した後に[[誘爆]]のG[[リセット]]効果で後続を断つという動き。

前述したカードの共通点として、二つの効果を併せ持つデザインである事が挙げられる。例えば[[ガンダム(ティターンズ仕様)]]はユニット兼除去、[[誘爆]]は除去兼ランデス、といった風に。
これらの性質により、ドロー内容にはムラがあってもデッキの動きにおいてある程度の一意性を保つ事ができるため、サーチ力が無い黒という色特有の不安定性を大幅に軽減する事に貢献してくれている。

なお黒単で組む理由としては、[[ガンダム(ティターンズ仕様)]]と[[誘爆]]の色拘束の強さが挙げられる。
特に前者は混色デッキで利用するにはかなり無理があり、[[核の衝撃]]を利用する黒赤との明確な差別化が始まる切欠となったカードだと言える。

****サンプルデッキ2
-[[2002年度CS決勝北海道第2位デッキ]]
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***2003年度CS決勝期
[[ハンブラビ(ヤザン・ゲーブル機)]]《[[11th]]》と[[ゴトラタン(メガビームキャノン装備)]]の登場により[[黒重速]]との分化が進んだ時期。
カードパワーを優先して重いカードを多用する[[黒重速]]に対して、G[[事故]]の減少と速度の獲得を目的としてある程度軽いカードを用いるデッキを「黒中速」と呼ぶ様になった。
とは言えこれらの明確な線引きがあるわけでは無い。「軽(重)めのものを中(重)速と呼ぶ」といった程度のもの。

デッキコンセプト的に、ユニット[[除去]]よりも[[ハンデス]]やユニットなどのアグレッシブなカードが優先されている場合が多い。

****サンプルデッキ3
-[[2003年度CS決勝関東A第2位デッキ]]
-[[2003年度CS予選中四国B第3位デッキ]]
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***2004年度
[[御しえぬ野心]]の相棒である[[モルゲンレーテ]]や、使いやすいドローカードである[[戦場の鈴音]]が登場した時期。
黒中速・黒重速ともに大幅にパワーアップした。

しかしその直後に[[タイタニア]]が登場し、黒中速にとっては同じくGリセットを勝ち筋とする黒系デッキである[[ブーストタイタニア]]というライバルが現れる事となる。

****サンプルデッキ4
-[[2004年度CS予選関東H第3位デッキ]]
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***2005年度~2008年度
「[[果てなき運命>14th]]」で、[[誘爆]]の代わりのフィニッシャーとして機能する[[ジャブローの風]]が登場した。
ただし[[ジャブローの風]]の性質が黒中速よりも黒重速との親和性が高いものであったため、多くのプレイヤーが黒重速に移行した。
//最近では6国力のユニットとGを通常の[[黒重速]]よりも絞り、[[マケドニア・コロニー]]や[[戦斗バイク甲タイプ]]によって稼いだドローアドバンテージからジャブローの風へとつなぐデッキをこう呼ぶこともある。
//「最近」てのがもういつの話か分からないので、とりあえず省きます

その後も黒中速の弱点を埋めるような優良カードの登場は続いたのだが、[[恫喝MF]]や[[黒茶輝き]]、[[ガンダムデッキ]]といった黒耐性の高いデッキが流行したり、[[ダブルオー]]の様な黒顔負けのパワーカードが頻出したりと、相対的に黒単デッキの価値が下がり続けていった時期である。

ただし色としての黒はこの間も活躍を続けており、[[ゴトラタン(メガビームキャノン装備)]]より指定の薄い[[ジ・オ]]《[[15th]]》や[[シンデレラ・フォウ]]より指定の薄い[[シロッコの眼]]などはむしろ人気を増したほどであった。
また、一部では「最強の補助色」の名を[[茶]]から譲り受けたりもしていた。
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***2009年度[第二期]
//[[ジ・オ]]《[[15th]]》も採用されているが、デッキコンセプト的に「中速」としておく。
[[ゼク・ツヴァイ(ジョッシュ機)]]を軸として、大幅な様変わりを遂げると共に再びトーナメント環境に姿を現した。

過去の黒中速との大きな違いとしては、
一つ目は、[[G6]]構成になっている事。黒中速の宿命とも言えたG[[事故]]が大幅に緩和されていると同時に、3国から6国というかなり広い国力帯に亘ってパワーカードを抽出するというデッキ構築が可能となった。
二つ目は、[[TR]]デッキとのハイブリッドである事。[[ガンダムTR-6[ウーンドウォート]]]など単体でも強い[[TR]]ユニットに加えて、[[シールド・キャノン]]などが採用されている。
三つ目は、過去の一般的な黒中速とは比べ物にならない枚数のドローカードが採用されている事。[[戦斗バイク甲タイプ]]と[[マケドニア・コロニー]]で[[ブリーフィング]]の欠点を埋め合わせ、[[ゼク・ツヴァイ(ジョッシュ機)]]のための[[エマ・シーン]]《[[4th]]》と[[タシロの賭け]]、前述の[[ガンダムTR-6[ウーンドウォート]]]も[[兵装]]をサーチするカードと考えれば、デッキの約1/3がドロー・サーチカードである。これらは[[デッキの一意性を大幅に高める役割>デッキ圧縮]]を担い、即ち安定性の大幅な向上に貢献している。

三つ目の[[キャントリップ]]群については「[[エクステンションブースター3>EB3]]」と「[[宇宙を駆逐する光>24th]]」に収録された新しいカードに入れ替わったものの、それによりデッキパワーが高まった事もあって、2009年度[第二期]で入賞するに至った。

-[[インコム]]を始めとして、それまで紙切れ同然に扱われてきたカードがかなり多く採用されている事でも話題となった。

//****サンプルデッキ
//-[[]]
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