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みなぎれエルルゥさん ◆Sick/MS5Jw





エルルゥは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の神のハラワタをフォークで除かなければならぬと決意した。
エルルゥには事情がわからぬ。エルルゥは、村の薬師である。草を摺り、花を摘んで暮して来た。
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。

(ああハクオロさんと離ればなれに……この隙にカルラさんやウルトリィ様があんな淫らな手や
 こんないけないやり口で迫っていたらどうしましょう早く見つけなきゃああそうではなく)

それでもってわりと嫉妬深いようだった。

(いけないわエルルゥ今はそんな場合じゃないのハクオロさんを見つけるのはそういうことじゃなくて
 みんなで一緒にこの状況を何とかしなきゃいけないのよ、ああでもハクオロさんと一緒に何とかって、
 違うの違うのアルルゥのことも心配だしユズハちゃんだって身体が弱いのにどうしましょうどうしましょう、
 ああそういえばユズハちゃんも二人っきりになったらああ違うのこれは心配しているのよイライライライラ、
 わたしったらこんなに気の短い方だったかしら、いいえきっと疲れているんだわ色々あったし、
 きっとそうに違いないわアラこんなところに変な獣が、刺し甲斐のありそうなお尻、じゃなくて
 何だか尻尾も尖っているしきっと危ないケモノに違いないと長い森歩きの経験が告げているわ先手必勝えいっ)

えいっ、と突き出した右手には小さな銀色。
三叉の鋭いフォークは彼女への支給品である。

ぷす。
何だかすごくいい音と共に、フォークが目標の尻へと突き刺さる。
その尻から伸びた、黒く、長く、先端の尖った尾がびくりと跳ねた、次の瞬間。

「ぎゃあああああああああああっ!!」

絶叫と、広がる桃色。
血、ではない。
ぶわりと波打つ、長い髪だった。

「なななな何すんじゃいきなりー!!」
「……え、あら、」

山猿もかくやという勢いで飛び上がったのは、少女である。

「撃たれたいんか! そんなに撃たれたいんかオノレはー!?」
「……あの、その、」

片手には短機関銃、尻にはぶらぶらと揺れるフォークを刺した桃色の髪の少女。
向き合うのは獣の耳を持った、状況についていけずに目を白黒させている森の薬師。

ユイとエルルゥの、これが出会いであった。


 【時間:1日目午後1時ごろ】
 【場所:G-5】

エルルゥ
 【持ち物:銀のフォーク、水・食料一日分】
 【状況:健康】

ユイ
 【持ち物:UZI、予備マガジン*5、水・食料一日分】
 【状況:尻にフォーク】



017:本格的 ガチムチ筋肉ショウ 時系列順 021:残酷なアリアを歌え、壊れモノよ
017:本格的 ガチムチ筋肉ショウ 投下順 019:Prison
GAME START エルルゥ 061:がんばれエルルゥさん
ユイ


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最終更新:2011年08月30日 18:21