ブシドー「GWだ」
匙「GWだね」
ブシドー「旅行に行くぞ」
刹那「……は?」
ブシドー「旅行に行く、と言った」
刹那「何
眼鏡「僕は行かないぞ。嫁達を愛でてやらなければならないのでな」
ポニテ「僕も。模型子ちゃんと約束してるんだ」
匙「邪魔してやるから僕も行けないや」
ポニテ「君……僕の事超嫌いだよね?」
匙「別にぃぃ?」
ポニテ「………と言う事で、ブシドーと刹那とマリナさんとで行ってきなよ」
マリナ「そうね…久しぶりに旅行も悪くないわ」
ブシドー「よし!では計画を……ん?」
ブシブシブシド~~♪
ブシドー「私だ…何!?牛の品評会があるだと!?あぁ、登録しておいてくれ!
……済まない、品評会に行く為旅行に行けなくなった!二人で行ってくれ!」
……済まない、品評会に行く為旅行に行けなくなった!二人で行ってくれ!」
刹那「な……っ!?」
マリナ「刹那と二人……ふふ、新婚旅行みたいね……」
リボンズ「これでよし……リジェネ、登録は任せたよ」
リジェネ「OK、リボンズ」
マリナ「よいしょ、よいしょ」
刹那「マリリン、準備はいい?」
マリナ「ふん!うん、いいわ」
刹那「じゃ行こうか。あ、持ってあげるよ。重そうだし」
マリナ「ありがとう。じゃ、私は刹那のを持つわ」
刹那「いや…いいよ」
マリナ「持ってあげるから……ね?」
刹那「…分かった。マリリンは優しいね……じゃ、行ってくる」
眼鏡「元気で行ってこい」
ポニテ「迷子になっちゃダメだよ」
匙「マリナさん食べちゃいなよ、刹那」
刹那「……じゃ、行こう」
マリナ「えぇ……ニコニコ」
眼鏡「夜行列車……懐かしのブルートレインか……」
ポニテ「キュウシュウに行く、って言ってたね。明日の…朝10時くらいに博多かな」
匙「……で、サポートは?」
眼鏡「問題ない。列車の車掌達を買収してある」
ポニテ「えっ!?凄いね!?」
眼鏡「なぁに、秘蔵のエロゲの焼き増しで簡単にコロンでくれたよ」
匙「……犯罪だろ」
リボンズ「さて……喪トンじゃ流石に目立つから、スパイを使おうか」
リジェネ「もう一人の僕たちだね。エピローグに出てた。
感覚は共有できる…便利だね?」
リボンズ「でも人型だから余り無茶はさせられない……そういう意味では喪トンの方が有利さ」
刹那「あ、綺麗な星だ」
マリナ「本当ね」
タクシーの運ちゃん「(新婚さんかな?昔を思い出すのぉ」
ガタン ゴトン
刹那「夜行列車って初めて乗るね。寝台が着いてるんだなぁ」
マリナ「今は飛行機や新幹線があるから、こういう手間がかかるものは敬遠されるのね。
ファストライフ……急ぎすぎなくても人生は長いのにね…」
刹那「そ、そうだね……(俺は早くマリリンと結婚したい……」
マリナ「ふふ…焦らないでゆっくり…進みましょう?」
刹那「うん…」
ガタン ゴトン
車掌「切符を拝見します」
刹那「あ、はい」
車掌「パチン。では、よい夜を。ペコリ」
ガタン ゴトン
刹那「夜景が綺麗だねぇ。明日の朝には博多…かな」
マリナ「そうね……ねぇ、刹那?」
刹那「何?」
マリナ「私達…駆け落ちした夫婦みたいね、ふふ」
ガタン ゴトン


刹那「か…駆け落……ち!?」
マリリン「そう。反対する親の手を離れ、二人は夜静かに故郷を離れるのよ。
そして未来への希望と不安を胸に抱きながら夜景を眺める…ふふ、何か詩人ぶっちゃったわね」
刹那「お…俺は…駆け落ちなんてしない」
マリナ「!そう……」
刹那「駆け落ちする、って事は全てを捨てて逃げる事だと思うから……
でも、俺は皆から祝福されたい。マリリンと結婚する時は…」
マリナ「刹那……」
カツカツカツ
男「だから博多といえば明太子だって」
女「はぁ?イカめしでしょ?」
男「イカめしなんてどこでも……」
カツカツカツ
刹那「ん…ちょっと往来の邪魔になるから寝台側に行こうか」
マリナ「そうね」
ガタン ゴトン
刹那「………(死にたい」
マリナ「ちょっと飲み物買ってくるわ…刹那は?」
刹那「ん…あ…ミルク…」
マリナ「分かった。待っててね」
パタタタ
刹那「………(マリリンに結婚、って言っちゃった……」
ガタン ゴトン
刹那「………(しかも対して反応してくれなかった……」
車掌「乗車券を…失礼、良い夜を。ペコリ」
刹那「………(はやまった…かなぁ……」
ガタン ゴトン
刹那「………(っていうか、マリリンって俺の事どう思ってるんだろうか…」
ガタン ドスッ
刹那「………(まさか友人として好き、なのであって男として好き、じゃないんじゃ……」
ゴトン ドスッ
刹那「………(それなら、よく手を繋いできたりするのもわかる…『異性として見られていない』んじゃ……」
ガタン ドスッ
刹那「それにしても…マリリン遅いな……大丈夫かな」
ゴトン ドスッ
刹那「……さっきから何かの気配を…(窓からチラッ)…うわっ!?」
ブシドー「駆けろ、アマテラス!その名の如く!」
アマテラス「ぶも!(アマテラスってそういう神じゃねぇから!」
ブシドー「博多に着けばラーメンを食べようではないか!」
アマテラス「ぶも!(ラーメン!」
ドスッドスッドスッ
刹那「………なんだ、幻覚か」
マリナ「ただいま…あら、どうしたの?」
刹那「あ…お帰り……」
ガタン ゴトン
マリナ「はい、ミルク」
刹那「ありがとう……」
マリナ「はふ…美味し」
刹那「………ねぇ、マリリン…」
マリナ「どうしたの?」
刹那「いや…何でもないよ……」
ガタン ゴトン
刹那「………」
マリナ「………」
刹那「………マリリン」
マリナ「なぁに?」
刹那「俺の事をどう…思ってるの?」
ガタン ゴトン
マリナ「どう……って…大好きよ、とても」
刹那「それは男としてなの?友人としてなの?」
マリナ「え……」
刹那「俺に気を持たせる為に大好きだ、なんて言っているんじゃないかって…
そうやって俺をからかってるだけなんじゃないか、って…思うんだ」
そうやって俺をからかってるだけなんじゃないか、って…思うんだ」
ガタン ゴトン
マリナ「…ふふ、なんだ…そんな事が気になっていたのね」
後ろ手を組み通路に出るマリリン、追う刹那。
刹那「いつもそうやって…」
マリナ「『それだけ』の人と一緒に暮らすと思う?旅行に行けるのを喜ぶと思う?」
刹那「それは……マリリンが『痴人の愛』のナオミみたいな悪女なら…」
マリナ「―――っ!」
バチン
ガタン ゴトン
マリナ「そんなに私が信じられないの……?あなたの気持ちはその程度だったの?」
刹那「マリ…リン……(マリリンにはたかれた、マリリンにはたかれた、マリリンにはたかれた
マリリンにはたかれた、マリリンにはたかれた、マリリンにはたかれた……」
マリリンにはたかれた、マリリンにはたかれた、マリリンにはたかれた……」
マリナ「……っ…刹那の…バカ……」
少々涙目になり、食堂車に走ってゆくマリリン。
刹那はその場に茫然と立ち尽くす……
刹那「マリリン……俺は……取り返しのつかない事をしてしまった……」
眼鏡「刹那達、上手くやってるかな……」
匙「意外としゅらばになってたりしてね。ねぇ、クソポニさん?」
ポニテ「ななななぜそこで僕に振るのかなぁ?」
匙「べーつにぃー?スメラギさんと模型子さんのしゅらばに巻き込まれちゃえよ、なんて思ってないよぉ?」
ポニテ「………」
少々クールダウンしてこよう……

マリナ「刹那のバカ……あ、お酒お願いします」
マスター「色々ありますが」
マリナ「え…じゃ……んむ……ミルクで……いいです」
マスター「毎度。今暫くお待ちを」
マリナ「ありがとう……はぁ……」
マスター「そのような顔をしては美しい顔が台なしですよ」
マリナ「あ…すみません。美人なんて、そんな……」
マスター「愁いを含んだ美女というのも捨て難いものですが、ね」
ガタン ゴトン
マスター「お待たせ致しました、ミルクです」
マリナ「ありがとうございます…ゴクゴク」
マスター「……それで、何かあったのですか?私で良ければ聞きますよ?」
マリナ「…実は……」
ガタン ゴトン
マスター「なるほど……」
マリナ「刹那ったら…私は何度も好きだ、って言っているのに……
刹那にとって私ってその程度の女だったのかしら……」
刹那にとって私ってその程度の女だったのかしら……」
マスター「お姉さん、男ってそういうものなンですよ」
マリナ「えっ?」
マスター「女が『好きだ』って言ってもそれを直ぐに信じられないんだ。
いつかあっさりと離れていってしまうんじゃないか…そう考えてしまうのさ」
いつかあっさりと離れていってしまうんじゃないか…そう考えてしまうのさ」
マリナ「そんな…私はそんな事…」
マスター「いやいや、貴女がそういう女じゃないってのは私から見ても分かる。
それでも…不安になるのさ。お互いが近ければ近い程……皮肉なものだけど。
磁石の反発ってありますね。あれと同じように勢いよく離れてしまいそうで…」
それでも…不安になるのさ。お互いが近ければ近い程……皮肉なものだけど。
磁石の反発ってありますね。あれと同じように勢いよく離れてしまいそうで…」
マリナ「………」
マスター「女心は確かに複雑だよ。だけど……男心はそれ以上に繊細なのさ。
それを分かってあげられるのも『良いオンナ』なのだと私は思いますね」
それを分かってあげられるのも『良いオンナ』なのだと私は思いますね」
マリナ「……失礼します。ありがとうございました」
マスター「あいよ。良い夜を」
ガタン ゴトン
マスター「……はい。しかし…良い人ですね。坊主が羨ましくなりました…はい、では……」
リボンズ「ふぅ……後は超小型喪トンを……と」
刹那「マリリンにはたかれた…マリリンにはたかれた…マリリンに……」
カーテンを閉め、寝台の中でうずくまる刹那。
その時、カーテンがシャッといきなり開かれる。
マリナ「刹那……」
刹那「マリ……リン」
ガタン ゴトン
マリナ「………」
刹那「………あn
マリナ「刹那……私の事がそんなに信じられないの……?」
刹那「い、いや…そんな……」
マリナ「私はあなたを愛しているわ…本当よ」
刹那「………(俯く」
マリナ「もう……」
困ったように微笑み、刹那の顔を抱きしめるマリリン。
マリナ「私の心臓の鼓動を聞いて…体の暖かみを感じて……」
刹那「みゃりりん……」
マリナ「私は…嘘はつかないわ。約束する……この暖かみに懸けて……」
刹那「……ごめん…」
マリナ「えっ?」
ガタン ゴトン
刹那「俺…マリリンを信じられなかった…いつも大好きだって言ってたのに……
はは、情けないよ……大好きだから、命を懸けて助けに行ったのに…
マリリンもそれに応えて俺と一緒に来てくれたのに…それを忘れて、マリリンを疑うなんて…」
はは、情けないよ……大好きだから、命を懸けて助けに行ったのに…
マリリンもそれに応えて俺と一緒に来てくれたのに…それを忘れて、マリリンを疑うなんて…」
マリナ「刹那……ギュッ」
刹那「……約束する、俺もマリナに決して嘘はつかないって……大好きだよ、マリナ」
マリナ「嬉しいわ……ソラン……」
カーテンが閉まり、カーテンに映る二つの影が重なる。
ガタン ゴトン
鞄の中の小型喪トン「ジーーッ」
翌朝
リボンズ「ふふ、あの展開ならきっと良い絵が取れ……なんじゃこりゃー!?」
リジェネ「すわっ!?どうしたの?」
リボンズ「ただ添い寝してるだけじゃないかーー!!」
リジェネ「アチャー」
刹那「ぐぅ…ぐぅ……」
マリナ「すぅ…すぅ……」
マリナ「そういえばミルクの代金を払ってなかったわ」
マスター「さっき釣り人みたいな男性が来て払ってくれましたよ。『俺の奢りだ』だそうです」
刹那(ロ、ロックオン!?)
ブシドーアマテラスが列車と併走・・・・・これは幻?現実?
リジェネ「フッ、あり得ないなんて事はあり得ないのさ」
ネーナ「兄さん!…て、アレ? 何言ってんの、アタシ?」
刹那「あっ」
マリナ「と言う間に夜になっちゃったわね」
刹那「うん。野球はどうだった?」
マリナ「カズミさんが格好良かったわ。打つ人は川崎さん」
刹那「その二人は人気あるよ……っと、ホテルはあそこだね」
マリナ「ホテル…というより旅館ね。和風だわ」
刹那「ん……ごめん…」
マリナ「良いのよ。私、旅館が好きよ。さ、行きましょ」
手を引っ張るマリリン。
刹那「あ…うん、待ってー」
ブシドー「アマテラス、ここで構わないかな?我々が泊まる旅館は……」
アマテラス「ぶも(ラーメン……」
ブシドー「明日のお楽しみだ。今日は野球を見ただろう?」
アマテラス「ぶも(稲葉にサムライの空気を感じた」
ブシドー「よし…では、チェックするか」
この世界はフィクションです。
刹那「結構良い部屋だね」
マリナ「2階だから見晴らしも良いわ」
刹那「本当だ。サクラジマは……見えないかな」
マリナ「ふふ…流石に遠すぎるわ」
ゴトゴト
刹那「さて……ご飯まで時間があるし……お風呂でも入ろうかな」
マリナ「いってらっしゃい、あなた」
刹那「ブシャッ……マリリンが先で良いよ…れでぃ・ふぁすと……」
マリナ「ありがとう。入ってくるわね」
ぱたぱたぱた
刹那「あなた…フヒヒ…あなた……ボタボタ」
ブシドー「流石に2階は無理だったな」
アマテラス「ぶも(っていうかよく泊まれたわね」
ブシドー「さて……荷物も置いた事だし、散歩にでも行くか」
アマテラス「ぶも(賛成」
ブシドー「ハイヨー、アマテラス!」
ドスン ドスン ドスン
マリナ「ただいま。良い湯だったわ」
刹那「お帰り」
マリナ「ふぅ……あつっ……」
暑そうに襟口をはだけさせ、ぱたぱたさせるマリリン。
頬はほてっているのか、軽く上気している。
刹那「ふ…風呂行ってくるね。す、すぐに戻るから……」
マリナ「ゆっくりしてきてね……ふぁぁ……眠……」
ぱたん
マリナ「すぅ…すぅ……」
ブシドー「えぇぃ、アマテラスは食用ではないっ!散れ、散れっ!」
おやじ「頼む!その牛で博多チャーシュー麺を作らせてくれないか!」
ブシドー「駄目だ!」
おやじ2「ステーキならどうだ?あんたにも半分……」
アマテラス「ぶもっ!(私は美味しくないわ!」
ドタバタ ドタバタ

リボンズ「あの牛を引き籠もらせればマリナが天鈿女になってくれるかなぁ……」
その頃のマンショントレミー
スサノオ「もー…(置いてきぼり)」
マスラオ「うもー(さみしい)」
カミーユ「ぶも(仕方ないよ。あまり気にするな)」
ツクヨミ「ぶもー…(…早速はぶられたの?orz)」
ポニテ「ちょっ…また牛が増えてるー!?」
眼鏡「この調子だと、そのうち天井が抜けるんじゃないか?」
刹那「ただいま…マリリン?…寝てるのか」
マリナ「すぅ…すぅ……」
刹那「起こすのも可哀相だし…寝かせてあげようかな」
髪が広がり、襟ははだけ、軽く頬が染まっているマリリン。
刹那の目には神々しくさえ見えた。
刹那「……ゴクリ…い、いや……お、俺は…襲ったりなんかしない……っ」
ポンデ獅子『チッ、へたれめが!』
マリナ「すぅ……んっ……ゴロン」
刹那「寒くないかな……湯冷めしそうだな……布団敷こ」
ガタゴト
布団をそっと敷く刹那。マリリンはその横ですやすやと静かに寝息を立てている。
刹那「これでよし…後はマリリンを寝かせ………寝かせ?」
マリナ「すぅ…すぅ…」
刹那「………お、起きませんように……」
刹那はマリリンを起こさぬよう留意し、抱きあげる。絵本や映画で見た、姫を抱きあげる王子様のように。
マリリンも危険を避ける生物的な本能からか、刹那の首に手を回した。
刹那「ん…と、はい……手、離して…」
マリナ「んん~~。ギュッ」
刹那「弱ったなぁ……寝ぼけてるのかな……」
マリナ「刹那…」
刹那「仕方ない……しばらくこのままでいよう…」
バサッ(毛布を被る音
刹那「……良い匂いだな……zzz……ハッ!?いかん、いかん……」
マリナ「くぅ…くぅ……」
刹那「ひ、ひとの気持ちも知らないで…でも、幸せそうな寝顔だから良いか……」
マリナ「むにゃ……えへへ……」
ガラッ
仲居「失礼致します。ご夕飯の用意が……あら」
刹那「ぐー、ぐー…」
マリナ「すぅ…すぅ…」
仲居「お楽しみの後だったようで…大変失礼致しました。
カキカキ(起きたらフロントに電話を…の由)……では、ごゆるりと」
ピシャ
旅館編-夕方-了
刹那「世界卓球も終わったし……どうしようか?」
マリナ「寝るにも昼寝しちゃったから眠くないわね…」
刹那「何か無いかな?」
ピッ
TV『あっ…あんっ……あっ……』
刹那「ブーーーーッ!!!!」
マリナ「!!!!!!」
TV『嫌…は、恥ずかしいから……あん…』
刹那「ピク……ピク……」
マリナ「ドキドキ………///(両手を口に当てる」
リボンズ「やっぱり、旅館でエロチャンネルはデフォだよね」
リジェネ「家族でいる時についチャンネルが変わっちゃって空気が凍ったりするんだよね」
リボンズ「あるある。まぁ…大学や高校の合宿なんかでは皆ワーワー言いながら見るけどね」
マリナ「わ…わ……そんな物を……////」
刹那「ピク……ピク……」
刹那「きゅ~~…」
ポンデ獅子「刹那…刹那、コラ!起きんかい、ワレ!」
刹那「うわ!?又お前か!?」
ポンデ獅子「おぅ、ワシや。久しぶりやのう」
刹那「なんでお前、関西弁になっとるのや…イカン、つられちまった」
ポンデ獅子「なぁに、ナニワ金融道を読んださかい。影響されてもた。
……まぁ、いいや。お前、何気絶してんだよ!」
刹那「だって……おっぱいがぷるんぷるんなんだもん……」
ポンデ獅子「情けな…。お前何歳だよ。21だろ?もうイイ大人じゃねーか」
刹那「う、うるさい!中東…というか、イスラーム圏では女性はみだりに肌をさらしてはいけないんだよ。
だから、ニホンや欧米と違って女の子のは、は、はだはだはだ……裸に免疫がつきにくいんだよ!!」
ポンデ獅子「成る程な……」
刹那「分かってくれたか……だから、俺は…」
ポンデ獅子「なら着けちゃえよ、刹那(ボソッ」
刹那「マリリンと清く……何?」
ポンデ獅子「マリナを欲望のままに抱きまくって免疫をつけちゃえよぉ、刹那。
荒療治って奴だ!それにマリナも悪い気はしないはずだぜェ……ケケケ」
刹那「おま、おま、おまえはなにをいっている!?」
ポンデ獅子「女性は支配されたがる奴が結構いるのさ。DV夫と中々離婚しない奴も多いだろ?
ま…実際は優しい時のギャップや庇護愛?って言うのか?それが大きいみたいだがな」
刹那「俺はそんな酷い事はしない」
ポンデ獅子「例えだ、例え!それにお前らは両想いじゃないか。無問題だぜ」
刹那「だが…俺は……」
眼鏡意思『待てっ!貴様、刹那に何を吹き込んでいる!?』
ポンデ獅子「チッ…邪魔が入ったか?いいか、マリナを押し倒しちまいな。
ビデオを恥ずかしながら見ている…ソウイウ、気分になってるはずだ」
刹那「マリリンはそんな淫らな女の子じゃない!」
ポンデ獅子「へっ…どうだか…覚えておきな。人間の本質は誰しも野獣…だぜ!」
刹那「ハッ!?」
マリナ「ドキドキ……あ、刹那……//」
刹那「!?(顔が赤くなってる!?」
マリナ「おはよ……ねぇ……その……///」
刹那「マ、マリリン……」
マリナ「あのね……//」
刹那「うぉぁぁぁぁああああああ!!!!!」
ガンガンガンガンガン
マリナ「ち、ちょっと!刹那!?机に頭をぶつけちゃ怪我するわ!」
ボタボタ
刹那「だ、ダメだ…それじゃダメなんだ……」
マリナ「えっ……?」
刹那「俺はマリリンを愛している…マリリンも俺を……そう…言ってくれたよね…」
マリナ「………(恥ずかしそうに頷く」
刹那「だから…こんなビデオを見て、気持ちが高ぶって衝動的に…なんて嫌なんだ……
お互い……心から、本当に、下心無しで、求めあう時にこそ……」
マリナ「刹那……」
刹那「マリリン……ガクッ」
マリナ「あっ……うん、息はしてるわね……テレビ、消しましょ」
ピッ
マリナ「……確かに……私、焦ってたのかもしれないわ……ナデナデ
だって……一向に何もしてこないんだもの…でも、それは私を大切に思ってくれているって事なのよね…
気持ちが高ぶったのは確かだけど…それを口実に勢いで…なんて……」
刹那「ピク…ピク…」
マリナ「ごめんね……でも、そんな風に言ってくれて嬉しかったわ……ナデナデ」
刹那「ピク……ピク……」
マリナ「私…待ってるから……あなたが言い出してくれるまで待ってるから……ナデナデ」
刹那「ンッ……」
マリナ「ふふ……おやすみ、あ・な・た。(おでこにチュッ」
刹那「んん……ニヘヘ……」
ポンデ獅子「やれやれ……あの調子じゃ何年かかるやら……」
リボンズ「だから良いんじゃあないか……君もそう思うから刹那君に付き纏うんだろう?」
ポンデ獅子「へっ、そんなんじゃねぇ。見ててはがみしたくなるからな…」
リボンズ「フフフ…そういう事にしておいてあげるよ」
ブシドー「良い風呂だなぁ、アマテラス!」
アマテラス「ぶも(私も入って良いのかな」
ブシドー「ほら、背中を流してやろう」
アマテラス「ぶも(尻尾もお願いします」
帰りの新幹線内
刹那「博多は楽しかったね、マリリン」
マリナ「えぇ…色々と良かったわ…色々と……」
刹那「………んっ//」
マリナ「刹那…今日は端午の節句よ。帰ったら一緒に……」
刹那「い、一緒に……?」
マリナ「………」
刹那の肩にしな垂れかかるマリリン。
やがてすやすや…と寝息をたて始めた。
刹那「一緒に……ま、いいか……」
ガタン ゴトン
車掌「すみません、切符を後拝け……失礼しました」
マリナ「すぅ…すぅ……」
刹那「zzz……zzz……」
気を効かせた車掌は毛布を掛けて立ち去った。
後には互いに頭を寄せ合って幸せそうに眠る新婚夫婦かのような二人がいたのでした。
博多旅行編 終
ブシドー「美味しいなぁ、ヒロシマ風お好み!」
アマテラス「ぶも(共食いじゃないのかな、これ…」
店員「豚玉一つ、イカ玉一つでよろしかったですね?」
ブシドー「それを一つずつおかわりしよう」
店員「はいっ?」
ブシドー「おかわりしよう、と言った」
店員「畏まりました。少々お待ち下さい」
アマテラス「ぶも(いただきます」
