一日目録音無残編

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haputea

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録音「なんだ刹那、あんな別嬪さん連れ込んどいてまだなんもしてないのか?」

刹那「なんも、とは何だ?」

録音「何だ?って…おいおい、もしかしてそういうこと何も知らないってんじゃないだろうな?」

刹那「話が見えてこないんだが…」

録音「だから、なんつーか…男女の営みってヤツだよ」

刹那「営み?それならしている。毎日朝昼晩と食事をとり、シャワーも浴びて
   清潔な下着を身に着ける。トレミーにいれば衣食住に困ることは無い」

録音「いや、そんな人間的な営みじゃなくてだな…。
   セック…いや、分からないだろうな…。つまり子作りだよ。お前さんも親くらいいるだろ?」

刹那「子作り?俺と、マリナが、子供を?」

録音「おーおー、やっと分かったか。まぁ大事なのはそのプロセスだがな」

刹那「子供は…子供は、兵士になる。神を信じ込まされ、命を捨てるように戦う。
   いや、戦う前に、兵士になるだめに、その手で親を…。
   殺される、のか。マリナが。子供が、マリナを…」

録音「お、おい、どしたの?」

刹那「貴様はマリナを殺す気かぁぁぁぁ!
   マリナを殺す者がガンダムであるはずがない!お前はガンダムじゃない!!」

録音「え?ちょ、な、ギャアァァァァァァ!!」






刹那「マリナ…俺はマリナにとって、一体…」

録音「どうした刹那、あのお姫さんと上手くやれてないって顔だな?」

刹那「あぁ…俺は2人で穏やかに過ごしたいんだが、
   女に縁の無い負け組達が邪魔をしてくるんだ」

録音「まったく、これだからウブなねんねはよぉ」

刹那「まだ眠くないぞ」

録音「刹那、女を落とす時は押しが一番大事だ。お姫さんをもっと強引に誘っていいんだぜ」

刹那「強引に、か…」

録音「あぁ、だが強引なだけじゃダメだ。時には冷静な判断力。時には策すらも弄する知性、
   そして多くの人間の上に立つカリスマ性も秘めた男に女は弱いんだぜ。
   お前はそういう男になれよ」

刹那「そういう男に…。
   ロックオン、お前は俺に………アリー・アル・サーシェスになれと言うのかぁ!」

録音「ええぇ!?ってか誰だよそれ!」

刹那「貴様の仇だろうに!あんな男がガンダムに乗るとは!
   ガンダムではないぃぃぃぃ!!」

録音「またこのパターギャアァァァァァァ!!」






刹那「ロックオン、頼まれていた『暗闇でぼんやり光る骸骨キーホルダー』だ」

録音「お~!サンキュな、刹那。で、お姫さんとのしっぽり婚前旅行はどうだったよ?」

刹那「…ほとんどアイツらの暴れぶりにツッコミを入れていた記憶しかない」

録音「そいつらに突っ込んでどうすんだよ…」

刹那「俺は何が間違っていた?教えてくれロックオン、00は何も答えてくれない…」

録音「ん~、多分お前さんみたいな根暗童貞クンに足りないのは雰囲気作りだろうな。
   いい雰囲気を作っておけばアイツらもそうそう邪魔できないだろ」

刹那「ふいんき?」

録音「ムードってヤツさ。女ってのはいいムードさえ用意してやれば、無愛想ロリだろうが
   おカタいツンツンキャラだろうが天然おぼこ姫だろうが、パツイチでコロリってなもんよ」

刹那「そのオッサン臭い物言いも、ニール・ディランディそっくりだな」

録音「…そうなの?と、とにかくだ、あの姫さんは幸薄そうな顔だし、
   夕焼けなんて見せてやりゃグッと来るんじゃないか?
   綺麗な夕焼けに、そうだな、花なんて渡すのもベタだが悪くない。
   ご両人中東出身なんだろ?荒野に咲く一輪の花なんて…」

刹那「貴様!それは俺の夢だろうに!いつの間に覗いたんだぁぁぁ!」

録音「ギャアァァァァァァ!た、タンマ!今の無し!夕焼けは無しだ!
   そうだホラ、星はどうだ?トレミーの展望室で2人きり、星を見ながら…」

刹那「それは貴様はティエリアを落としたパターンだろうがこの両刀野郎!!!」

録音「だから何の話をしてギャアァァァァァァ!!」






録音「俺がガンダムだ俺がガンダムだ俺がガンダムだ!…よし言えた!」

マリナ「あら、楽しそう」

刹那「俺がガンダムだ。何をしている?」

電波「噛まずに十回『俺がガンダムだ』を言えるかゲームだよ」

マリナ「刹那、やってみたら?」

刹那「ああ。…俺がガンダムだ俺がガンダムだ俺がガンダムだ俺がガンダムだ俺が  
   (略)…どうだ?」

マリナ「わぁ、すごいわ刹那!」

刹那「俺がガンダムだからな(やった!誉められた!)」

電波「すごい!三秒かかってないよ!」

録音「クラウザーさんかお前は。姫さんもやってみたらどうだ?」

マリナ「出来るかしら…俺がガンダムだ俺がガンジャうっ」

刹那「マリナ!?」

マリナ「舌を噛んでしまったわ…血の味が…」

刹那「ロックオン貴様俺も触ったことないマリナの舌によくもぉぉぉぉぉ!!」

録音「俺なんもしてnギャアアアァァァ!!!」






刹那「ロックオン…頼む、アドバイスをくれ。
   このままではストレスで“あの頃”の俺に戻りかねない」

録音「おぉ刹那…っつか、なんで俺にばかり相談してくるんだ?
   色んな奴の意見を聞くのも悪かないんだぜ」

刹那「はっきり言うと、トレミークルーではお前とイアンぐらいしか普通の恋愛をしていそうにないからだ。
   後の奴らは爛れた恋愛か報われない恋ばかりな気がする」

録音「ま、まぁ分からなくはないが…じゃあイアンに聞いたらどうだ?妻帯者の言葉は重いぜ」

刹那「イアンは人の事を気にしている暇があったら俺の00を完全に起動させることに尽力すべきだ」

録音「…あ、そう」

刹那「アドバイスをくれ」

録音「そうだねぇ…あの手合い、恋愛云々に鈍いタイプには時間が必要かもな。
   なるべく一番近くにいて一緒の時間を過ごして、
   彼女の中に自分という存在を植え付けるっていうかさ」

刹那「なるほど…分かった、ありがとう」

録音「ありゃ?なんも無し?」

刹那「なんだ?」

録音「あぁ、いや、今回は殴られないんだなと思ってな」

刹那「もしかして、殴られるのを期待していたのか?」

録音「は!?いや、別にそういうこっちゃ」

刹那「このド変態が!!」

録音「ギャアァァァァァァ!!」






刹那「問題!パンはパンでも食べれないパンはなんだ?」

マリナ「うーん…焦げたパン!」

刹那「(マリリン可愛いいいいいい!!)正解は・・・」

ブシド「敢えていわせてもらおう!フライパンであると!」

マリナ「なるほど!さすがブシドーさん!刹那、あってる?」

刹那「いや・・・正解だけど・・・」

マリナ「すごいわ!ブシドーさん!」



刹那「・・・」

録音「ん?どうした刹nぎゃあああああああああああああああ!!!???」





刹那「マリリン、マリリンは本当に29才なのか?」

匙(うわッ!女性、しかも三十路まえの人の年齢をハッキリと)

喪神(これは…穏やかじゃないねぇ)

眼鏡(考え得る中で最悪のプランだ。万死に値する!)

マリナ「そうよ。…でもそうは見えないってよく言われるの。
    刹那、私ってそんなに頼りないかしら…」

匙(何だって!)

眼鏡(気にしてないだとっ!)

喪神(クジョウだったら間違いなく全殺しなのに!?)

刹那「確かにマリリンは年相応には見えないな。だが悪い意味じゃない。
   マリリンがとても若々しく美しいということだ」

マリナ「せ、刹那…そんな、恥ずかしいわ(ぽっ)」

刹那「(よっしゃー!良い雰囲気ゲットォっっっっ!)マリリ…」

ブシドー「私も三十路だがとてもそうは見えないとよくいわれるぞ、はっはっはっ!」

マリナ「まぁ本当ですか?おんなじですね♪」

ブシドー「同じだな!」


録音「落ち込むなって。お前も年より幼く…ってちょマジやめぎゃぁぁぁぁgjtmpuog…!」






録音「コードネームはロッリコン・ストラトス。
    成層圏の向こう側まで狙い打たれる男だ!」

刹那「マリリンとは無関係な一方的すぎる介入…!お前はガンダムじゃない!」

録音「ちょっおま向こうから戻ってくるのどんだけ大変だと思って    
   ギャァァァァァァァ」





刹那「ロックオン、この間は時間をかけて攻めると言っていたが、やはり即効性のある作戦が欲しい」

録音「どうしたどうした、堪え性の無い。ま、生き急ぐのも若人の特権ってヤツかね」

刹那「マリナがバイトを始めた。接客業だ。マリナが危ない」

録音「危ないって…あぁ、あんな別嬪さんだ、どこぞの男に言い寄られたりするかもってことか。
   いや、逆に他の男に姫さんがなびいちまうなんてことも…あ、ごめんなさギャアァァァ!」

刹那「冗談は顔だけにしてくれ。マリナの心を離さない為には何をすればいい?」

録音「そうだねぇ…そういやお前さん、彼女に贈り物なんてしたこと無いんだろ?
   プレゼント攻撃は基本中の基本じゃねぇか。彼女が何が欲しいか、分かるか?」

刹那「そんなものは分かりきっている。平和な世界だ」

録音「いや、そりゃ無理だろ…」

刹那「無理とはなんだ!そんな覚悟でガンダムマイスターが務まるかぁ!やる気あるのかぁぁぁ!!」

録音「ギャアァァァァァァ!!そ、そういうこっちゃない!そうじゃなくて…その、なんだ、
   そうだほら、平和ってのは、世界中全ての人間に等しく与えられるもんだろ?
   姫さんへのプレゼントなんだから、もっと個人的に欲しがってる物は何だって話だよ!」

刹那「た、確かにそうだ。マリナの欲しい物。マリナ・イスマイールの欲しい物…
   そうだ!それは、アザディスタンの平和と繁栄だ!そうなんだな?ロックオン!」

録音(これは…何を言っても殴られる気がするぜ…)

刹那「なんとか言えぇぇぇ!!」

録音「ギャアァァァァァァ!!!」






マリリン「最近刹那が一緒に寝ていても離れてるのよね…」

眼鏡「ベッドが広すぎますか?」

マリリン「なんだか避けられてるみたい・・・昼間はいつもどおりなんだけど
     夜になるとなんだか体が触れるのがいやみたい。どうしたのかしら」



刹那「押して駄目なら引いてみろ作戦は本当に有効なのか録音?」

録音「当たり前にいると思ってる存在がふっといなくなると
   急に相手が気になりだしたりするものさ。ちょっとしたことが効くのさ」

刹那「しかしこれではマリリンのぬくもりが感じられないんだが」

録音「だからそれを姫さんも気付いて寂しいわ~…になったら成功なのさ」

刹那「何!?それでブシドーあたりに相談してあらぬ方向に話が行ったり
  眼鏡に相談して余計なことされたりしたらどうしてくれるんだゴルァ!」

録音「や、まだ結果も出てねぇだろって…ギャアアアア!!」



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