マーダー探偵 ◆YlAksA5vE6


 男、涼村暁は人生を遊んで過ごしていた。
 探偵事務所を営んでいるが仕事の依頼は殆どない。
 たった一人のアルバイトに給料も払えないほど苦しかった。
 それでも、暁は多額の借金を背負って女遊びやギャンブルを続けた。


 ある日、そんな彼の運命を変える出来事が起こる。
 偶然にもクリスタルパワーを身体に浴び、超光戦士シャンゼリオンになったのだ。


「何でも願いが叶うねぇ…」


 思い出すのは殺し合いを宣告された場所で加頭が口にした言葉。
 優勝することができたら、どんな報酬でも渡してくれると言った。
 だったら優勝して巨万の富を手に入れてやる。
 そして、生きて帰って死んだ連中の分まで豪遊する。


 暁にはシャンゼリオンに変身できる能力があるため、有利に事を進められるだろう。
 もう一つ彼を有利にする要素があった。デイバックに詰め込まれた支給品だ。


「なんか役立つ物が入ってるかもしれねぇな」


 期待しながら暁はバックの中身を漁り始める。


「おお、ラッキーだぜ!!」


 最初に手にした武器はウィンチェスターライフルだった。
 あらかじめ弾が14発もセットされている。当たりの部類に入る支給物だろう。


 引き続きバックを漁る暁は一本の黒いメモリを掴んだ。
 それのディスプレイ部分にはSと骸骨を意匠化したスカルのマークが入っている。
 外郭に違いはあるが、加頭が言っていたガイアメモリだ。
 説明書によれば、同梱されているロストドライバーに装填することで仮面ライダーという超人に変身できるらしい。
 仮面ライダーという単語を目にして、脳裏に浮かんだのは会場で加頭と対峙した二人の異形。


「つまり俺もさっきのバッタみたいな奴になれるってことか」


 シャンゼリオンとは別の超人的な力も得ることができた。
 ここまで運が良いと神様が味方してくれているとさえ思える。


 支給品の確認を終え、上機嫌になった暁は足を動かし始めた。
 優勝してパラダイスを楽しむために。


【1日目/未明 G-8 中学校付近】

【涼村暁@超光戦士シャンゼリオン】
[状態]:健康
[装備]:シャンバイザー@超光戦士シャンゼリオン、スカルメモリ&ロストドライバー@仮面ライダーW、ウィンチェスターライフル(14/14)
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:願いを叶えるために優勝する。
[備考]
※第2話「ノーテンキラキラ」途中(橘朱美と喧嘩になる前)からの参戦です。
 つまりまだ黒岩省吾とは面識がありません(リクシンキ、ホウジンキ、クウレツキのことも知らない)




時系列順で読む

投下順で読む


涼村暁 Next:嵐の前(?)の…



最終更新:2013年03月14日 22:02