三日月の女神
空には三日月がある。
ぐにゃぐにゃと歪んだ三日月だ。
でも、あれは本当に三日月なのか?
そもそも月であるのかさえ、私にはわからない。
ただ黒い空に、歪んだ白いひび割れが一本浮かんでいるだけだから。
なにしろ、今まで戦っていた私は、ろくにここの空をみていなかったのだから、あれが月ではなく泳いでいる尺取り虫である可能性も高い。
将来的に私の顔に落ちてきて、頭から食べられる可能性もあるので、そうしたら焼き殺さなくてはならない。
ただでさえヒグマの皮を被った人が私を襲ってきたのだ。
よくわからない観音様も付きまとってきた。
何が来てもいいように備えなくては。
気持ち悪い観音様は、戻って来てはいない。
どこかに消えていた。
ほとんど何の物音もしない。
生木が熱で弾ける、パチパチという音が遠くを囲んでいるだけだ。
見回してみると、辺り一面、私を中心にして森の木がなくなっている。
でも、それならば綺麗な円形に広場ができているはず。
それなのに、木の消えた広場は私を真ん中に置いて、三日月のようにへこんでいた。
私の前の森がとても近くに寄って、黒い塊を見せてくる。
人の形をした、焦げ臭い塊だ。
イヤだ。
こっちに来ないでよ。
後ろを振り向けば、背後も横も、森はとても遠い。
私の目に、火は映らない。
歪んでいた森の火が、もうわからない程になっている。
それでも、森の端はぶすぶすと煙を上げていって、どんどんと焦げていく。
熱い。
ただ黒く、焦げていく。
炎の輝きは見えない。
目の前の焦げ臭い塊を蹴った。
当たらなかった。
脚はくの字に折れ曲がっていて、どう蹴っても当たらない。踏みつぶそうとしても、塊より先に地面に当たる。
焦げ臭い塊が、目の前から離れない。
腕は、バネのようにぐるぐる渦を巻いていたし、自分の背骨だって松の木みたいに歪んでいる。
――ああ、もっともっと歪んでよ。そうしなきゃ戦えないじゃない。
そうして彼女は、自分の中に座り込んだ。
佐天涙子の体は、彼女の中で、音を立ててきしみ始める。
ねじれた骨肉が、更にその巻きを強める。
何周もきつく歪んで、元の位置に戻る。
見上げた空に浮かぶ月は、もっと細長く歪んで、彼女の口元に垂れ下がってきていた。
○○○○○○○○○○
夜闇の中を、風を切って飛ぶ。
月明かりは、街の空気に霞んでか良く見えない。
ワニの革のようにひんやりした鱗に掴まって、私は視界一面に広がる島の夜を見ていた。
眼下の摩天楼。
明かりの落ちた人気のない道々。
広がる森林と、大きな温泉から立ち上る湯気。
水平線が島の端に黒く控えている。
目指す先には、わずかに燻った炎を上げている森の一角。
暗い景色の中で、そこはほとんど唯一の光だった。
考えているうちに数瞬後。
あっという間に近づいたビルの壁に、ふんわりと着地。
そしてそのまま屋上を走り抜けて再び空へ。
顔と髪を撫でていく涼やかな風。
ゆるやかな滑空は、おとぎ話の出来事のようだ。
――学園都市にも、こんな楽しいアトラクションはなかった!
「皇さぁん! これ見た目によらずすっごいですね! 楽しいです!」
初春飾利は、自分を背負っているアニラの耳元で華やいだ声を上げる。
当のアニラは一瞬、目だけを振り向けて返事に替えた。
トビトカゲのような皮膜を目一杯広げ、持ち前の脚力で疾走してビルの間を滑空する。
アニラ自身だけなら普段から行なっている行為であり、そう苦労もない芸当だ。
ただ、二人分の
支給品と少女を背負っていては体力の消耗が激しい。
離着陸の衝撃緩和にも気を使わねばならず、以降の活動効率の低下を思うに、二度はやりたくない作業だった。
――上官はいつもこういう、苦労を味わっていたのだろうか。
背中に負ぶさっている女子の、無邪気な笑顔。
それの対価としてならば、さほど悪くもない仕事なのだろうか。
ビル群が切れ、住宅の屋根、公園の遊具、舗装道路、そして細い路地へとアニラは走り込む。
目前に広がる森林の木々の間を跳躍し、その樹冠にまで上り詰めた。
一時停止して周りを見回す。
恐らく、既にB-3の東南の位置に来ているのだろう。
「皇さん、この掌と足の裏って、見てもいいですか?
どうしてこんな自由に壁や道を走れるのか、気になるんです!」
一息つきながら、背中に向けて左手を見せる。
初春飾利は、それに触れながらしげしげと眺めた。
アニラの掌蹠には、非常に微細な毛が密生していた。
その毛の『長さ』は、人間の髪の毛の『太さ』ほど、0.05ミリ程度に過ぎない。
そしてその毛の側面から先端から、さらに微細な毛が生えており、電子顕微鏡でも使わねば確認が困難なレベルに至っている。
アニラの手を触れる初春には、ただすべすべとした、ヒダがわかるのみだった。
ヤモリなどに見られる『スパチュラ』という構造だ。
巨大な表面積と、接触点それぞれに働く分子間力により、アニラは壁面や天井に張り付きながらの走行ができる。
また、慣性を打ち殺して、尋常の生物では再現不可能なフットワークを可能にしているのもこのスパチュラだ。
忘年会恒例の隠し芸大会では天井タップダンスくらいしか披露してこなかったが、その気になればバシリスクやアメンボのように、水上を走ることも可能であった。
「う~ん……よくわかんないですねぇ……。吸盤? それとも美坂さんみたいに磁場でくっついてるとか……?」
初春は首を捻る。
アニラが、初春の言う能力を理解できなかったように、初春も、アニラが手を示しただけではその原理を理解できはしなかった。
アニラは口を開きかけた。
即座に、初春飾利の体を抱き寄せて、胸の中に抱え込んでいた。
「え? ちょっとちょっと、皇さん?」
ドォーーーー……ン。
遠くから、低く、地震のような音がした。
だいぶ遅れて、かすかに風が吹き抜ける。
振り向けば、島の中央にある山が、赤く火を噴いていた。
噴火したのだ。
アニラの眼は、強烈な赤外線のようなものが、島の中央で発せられるのを捉えていた。
直後に火山の噴火。花火などとは比べ物にならない、見上げるような高さまで噴煙が上がる。
何が起きたのかは解らないが、桜島の例から見て、山の周囲は大量の溶岩・落石・降灰に見舞われるのは確実だろう。
ひとまずは距離をとり、早急に当初の目的を果たすべきだと思われた。
「……は、早く行きましょう!」
二人の意見は一致していた。
焦った表情の初春を背中に掴まらせ、アニラは再び木々の上を飛び跳ねていく。
くすぶっている森には、丸く、木々の消失した広場ができていた。
焼け落ちたのではない。
もとから広場として作られたかのように、真円形の地面が広がっていた。
燃えているのは、その広場の縁の一端。
広場の中央に、うずくまる一人の女子がいた。
黒い長髪であり、背中にいる初春飾利と同じ制服を着ている。
地面に降りれば、彼女もその女子のことに気がついたようだった。
「ああ! 佐天さん、佐天さんじゃないですか! 良かった、無事だったんですね!」
心底嬉しそうに叫んで、うずくまる女子の方へ駆けて行く。
どうやら、出会った当初から気にかけていたらしい目的の知人のようだった。
懸案事項が早々に消化できたのなら、自分と初春の行動は良好な選択だったと言えよう。
――ただ、それにしても。
アニラは広場の周囲を見回す。
――この臭気はなんだ?
広場には、木の燃える臭いのみではなく、硫黄を含んだ蛋白質の燃焼する、独特の臭いが混ざっていた。
中央の女子が火傷でも負ったのかとも思ったが、外見は正常、体温も平常。
どこかに炎症のあるような熱感ある赤外線の出し方はしていない。
視界の右端に、黒く焦げた生物の死骸が映る。
――ああ、あれの臭いだ。
ヒグマだろうか。
周辺にはなんらかの機械の破片だと思われる金属塊も転がっている。
状況からして、あの女子がヒグマと戦闘を行い、火炎放射器か何かで対象を焼き殺したということだ。
初春が、女子のすぐ傍にまで寄って、声をかけようとしている。
――だが、不自然だ。
女子は、両の下腕を覆うように、見慣れぬ金属の円筒を嵌めている。
恐らくあれが武器なのだろうが、一見して、あの筋肉量の女子が扱える重量には見えない。
そして、自分たちが森の火炎を発見してから、少なくとも数十分は経っているはずだ。
――今まで、ずっとここにいたのか?
「佐天さん。 ……? どうしたんですか佐天さん――」
初春の声がする。
自分は、今一度、ヒグマと思われる焼死体を見つめていた。
『君ら独覚兵はな、発達しすぎた五感の膨大な情報処理と、人間としての思考作業を、脳ミソがさばききれんことがあるんだよ。
なまじ気配を読む能力が優れているから、一旦「何の気配もない。安全だ」と思い込むと、思考作業に専念する時、無意識に感覚機能を抑えちまう。
その瞬間が一番危ないぜ。気をつけなさいね』
死者部隊を率いる指揮官、『親父さん』の言葉だ。その訓辞に、倣う。
そうだ。あの死体はヒグマにしては小さい。
そして体格と五体のバランスは、ヒグマというよりもむしろ――。
視界の端で、佐天という名の女子が顔を上げた。
金属の装置がついた右腕を、初春へ差し出すように持ち上げていく。
自分は走り出していた。
佐天という女子は、笑っていた。
――上官たちが人間を喰い殺す際に浮かべる、あの笑顔だった。
○○○○○○○○○○
私の中に、私は座っていた。
座りながらぐるぐる回って溶けて、自分の中の隅々まで歪んで入って行った。
景色が私の中で雑巾みたいに絞られて、裏返って裏返って、もとの景色になる。
三日月も私の中にぐるぐる入った。
白いひび割れが、私のお腹の中や毛穴の中から染み出してくる。
イヤな気分だったけどしょうがない。
これで、みんな歪みきって、元通りに見える。
これで、私は戦って生き残れる。
「佐天さん」
初春の声がした。
またあの夢か。
顔を上げていくと、私の隣に初春の体があった。
「どうしたんですか佐天さん――」
折角もと通りになったんだから、やめてくれないかな、初春の真似。
気持ち悪いから。
ようやく手にした、私の能力を掲げていく。
もう私は欠陥品じゃないから。
レベル0の無能力者と言われて、肩身の狭い思いをすることもない。
美坂さんや白井さんから守られるのではなく、みんなを守る側に立てる。
初春だって、私が守る。
どんな犯罪者でも、幻覚でも観音様でも、私が殺してあげる。
「――うるさいから、消えてよ」
冷えた空気が、あたりに吹き荒ぶ。
そうして、私の世界は一面の白に染まった。
○○○○○○○○○○
佐天涙子が顔を上げた時、初春飾利は背後にあの音を聞いた。
遠くから暗がりを裂く足音。
口の端を限界まで釣り上げた、笑みが見える。
佐天が何かを呟いた、その空気が耳に届く前に、初春飾利の体は地を離れていた。
――ジャッ。
「……なにあんた。
ドラゴン? 近頃の幻は手が込んでるんだから、ほんと……」
「す、皇さん……!?」
摩擦音を残して、アニラは停止する。
佐天涙子が行動する寸前。
アニラは最短距離を直進して初春飾利を抱えていた。
そして一瞬の間も置かず、彼は佐天の目前を直角に走り抜けた。
佐天の右手から放たれた攻撃は、広場の4分の1ほどを扇状に覆っていた。
――氷。
白銀の世界とでもいうような霜と氷が、広場の地面を埋め尽くしていたのだ。
アニラの左脚の痛覚神経が信号を発している。
下腿の外側面が、白く結氷していた。
あまりにも広範囲に及んだその攻撃を、避けきることができなかったのだ。
(何だあの装置は。火炎放射器ではなかったのか?)
(水流操作(ハイドロハンド)か何か? 佐天さんの能力なの?)
正体不明の能力であることは、アニラにも初春にも同様だった。
さらに初春には、目の前の佐天が自分を攻撃したという事象が、まったく理解できなかった。
佐天涙子が、ふらふらとした足取りで立ち上がる。
「――まあヒグマでもドラゴンでも、なんでもいいわ。
やっぱり私を襲おうとするんだ。ヘンな幻とか使ってさ。
――いいかげんに、消えてよ」
佐天の左手が持ち上がっていた。
満面で笑う。
アニラと初春は、その動きに対応するには逡巡しすぎた。
「……『第四波動』!!」
「佐天さぁぁーーん!!」
初春は叫んでいた。
喉が潰れるほどに、絞り出した。
皇の黒い巨体が、守るように自分を包みこんだのを、彼女は覚えていた。
そして視界は、真っ赤な炎に埋まる。
ぎゅっと、彼の胸を掴んでいた。
そして爆風は、初春の意識を体ごと吹き飛ばしていた。
○○○○○○○○○○
「あは。ははははは……。……ハハハハハハハハッ!!」
声を出して笑った。
目の前には、誰も、何も、残ってはいなかった。
焦げた地面と、少し奥に後退して、さらに焦げていく森。
それだけだった。
二本脚で歩いていたドラゴンも、目の前にうっとうしく残っていた人型の黒い塊も、もうない。
――そして、初春飾利の体も。
「……ねぇ。初春。あなた、本物だった、の……?」
彼女は、はっきりと、私の名を呼んでいた。
彼女の顔は――。
彼女の顔は、歪んでいたか?
あの夢の中の気持ちの悪い幻影のように、歪んでいただろうか。
なにしろ、今まで戦っていた私は、ろくに初春の顔をみていなかったのだから、あれが幻ではなく紛れ込んでいた本人である可能性も高い。
仮に幻だったとしても。
なんで私はあんな、何もしない幻から逃げた?
なんで私はあんな、害のない幻を消し去ろうとした?
……歪んでいたから?
『佐天さぁぁーーん!!』
悲痛な泣き声が、ずっと耳に響いている。
彼女の目。震えた体。恐怖に開かれた口。満開の花飾り。
見慣れた顔のはずだ。
ドラゴンに抱えられた彼女は、初春飾利だった。
……歪んでいたのは、最初から、私だったんだよ。
「うっ……。うああ……。ああああああっ!!」
口を突き破って、三日月のような吐き気が襲ってきた。
体中の歪みが、渦を巻いて歓んでいる。
私の中の佐天涙子が、ずたずたの紅白なますになって悶えている。
……気持ち悪いよ。
誰か、助けてよ。
自分の心臓を投げ捨てたいような、そんな気持ちなのに。
私はもう、戻れない。
誰ももう、私を守ってくれはしない。
誰ももう、私を愛せない。
誰ももう、私は守れない。
誰ももう、私は愛せない。
欠けて歪んだままで、自分のことしか考えなかった罪だ。
自分の歪みを見たくなくて、代わりに周りを歪ませていた罰だ。
自分独りのことしか考えないで、私は大切な親友さえ、歪ませてしまったんだ。
私は、戦いを、楽しんでいた――。
自分のこの力だけが、この上もなく愛おしかったんだ――。
体中に狂った月がひしめいている。
私が望んだ私の両腕から、真っ白く割れた月が突き出ている。
もう二度と、丸くはなれない。
私は指先から白く汚れていく。
目に見えないほどに歪みきった細胞が、胸の奥まで埋めていく。
喘いだ。
息がつまりそうだった。
「ういはる……、初春……ッ!! ああああああぁぁッ!!」
森は静かに焦げた。
ただ黒い空に、佐天の声は、真っ白に昇った。
○○○○○○○○○○
――なぜ、無事なのだ。
吹き飛ばされた木々の陰でまずアニラは、その現実をいぶかしんだ。
背部全面の痛覚神経は、信号を発火させている。
『第1度熱傷である』という事実をアニラの脳へ伝えていたが、それだけだった。
あの『第四波動』なる装置の火炎が、焼死体となっていた人物の死因であることは間違いないだろう。
だが、それだけの火力を受けて、自分はなぜこの程度の損傷で済んでいる?
本来自分は今頃、彼女とともにただの消し炭に成り果てていただろうに。
掻き抱いていた初春飾利の体を、下草の上にそっと横たえる。
気絶しているだけで、心音も呼吸音もしっかりと聞こえた。
すぐに目を覚ますだろう。
彼女は、自身のことを、『レベル1程度の能力者』と言っていた。
自分のこの形態のことを、『メタモルフォーゼ』なる聞き慣れぬ能力だと思っていた節もある。
考えられる生存の理由は、その能力なるもののお陰くらいだろうか。
――彼女がいなければ、自分はここで死んでいた。
油断していたわけではない。
だが、理解が追いつかなかった。
そして、殺さずに相手を無力化できる手段が、あまりに乏しかった。
あの時、初春の体を掴まずに、そのまま佐天という女子の首を刎ねることもできたはずだ。
――躊躇していた。
殺人を犯した人物だとわかっても、初春の知人であるという可能性に、すがりたくなっていたのだ。
――合理性に欠ける判断である。
幸か不幸か、今、初春の意識はない。
佐天という女子は、この場で、殺す。
あまりにも危険だ。
あの殺傷能力と凶暴性は、確実に殺さなくてはならない――!
「ういはる……、初春……ッ!! ああああああぁぁッ!!」
佐天の叫びが聞こえた。
知人を手に掛けたと思って、後悔したのだろうか。
だとしても、遅い。
一度は、敵対者として、躊躇なく攻撃を仕掛けてきたのだから。
震えながら背筋を伸ばす。
足の底で息をする。
脊髄の奥から、体中に炎を巡らせる。
渦を巻く真っ白な炎。
目に見えないほどに燃え上がった細胞が、胸の奥まで埋めていく。
「ヒュウウゥルィイイイイイイィ――!!」
広場の気配が、森の気配が、その声に応えてざわめく。
淡い月光を反射して、アニラの声は、鋭い刃のように昇った。
【B-3森/黎明】
【佐天涙子@とある科学の超電磁砲】
状態:疲労(小)、ダメージ(大)、精神的動揺
装備:アルター化した左天の腕輪@NEEDLESS・スクライド
道具:なし
基本思考:対ヒグマ、会場から脱出する
1:初春、初春、初春……。
※第四波動とかアルターとか取得しました。
※異空間にエカテリーナ2世号改の上半身と左天@NEEDLESSが放置されています
【初春飾利@とある科学の超電磁砲】
状態:気絶(きっかけがあれば目覚めると思われる)
装備:サバイバルナイフ(鞘付き)
道具:基本支給品、ランダム支給品×1~2
基本思考:できる限り参加者を助けて、一緒に会場から脱出する
1:佐天さん、どうして……?
2:佐天さん、無能力者じゃなかったの?
3:佐天さんと、一緒にいたいよ……。
3:皇さんについていき、その姿勢を見習いたい。
【
アニラ(皇魁)@荒野に獣慟哭す】
状態:疲労(軽度)、左下腿に凍傷、背面に熱傷(全て短期的な戦略行動に支障なし)
装備:MG34機関銃(ドラムマガジンに50/50発)
道具:基本支給品、予備弾薬の箱(50発×5)
基本思考:会場を最も合理的な手段で脱出し、死者部隊と合流する
0:佐天の、殺傷能力と凶暴性は、殺す。
1:佐天の両腕の装置は、冷却装置と火炎放射器であろうか。
2:参加者同士の協力を取り付ける。
3:脱出の『指揮官』たりえる人物を見つける。
4:会場内のヒグマを倒す。
5:自分も人間を食べたい欲求はあるが、目的の遂行の方が優先。
※アニラと初春がほとんど無傷で済んだのは、初春の能力である『定温保存(サーマルハンド)』のためです。
最終更新:2015年02月06日 17:55