９／18 朝の便でパレルモへ
５時頃起床。８：20の飛行機でパレルモへ移動する。一晩寝ると、昨日までの疲れと頭のぼんやり感がなくなり、大分旅行に希望が持てるようになった。トイレで歯を磨き、それから空港を散策して乗り場を確認する。今ターミナル３にいて、乗継便はターミナル１から出ることが分かったので移動した。
ターミナル１一階のカフェで、Focaccia Oliveを食べた。角型の硬いピザのようなパンに、トマトペーストが塗られ乾燥してある。その上に、半切りにしたミニトマト、バジルの葉、モツァレラ、赤茶のオリーブが乗っていて、パルメザンが少々かかっている。注文を受けて、これをオーブンで少し焼いて出してくれる。味はわりと美味しかった。頑張れば自宅でも作れそうなので、よく観察しておこう。
飛行機に乗ると、眼下には絹のような海。波が少なく、水平線まで穏やかだ。フェリーや鳥の群れが見えた。
パレルモ空港着。滑らかな、しかし切り立った巨大な岩山が聳え立っている。空港から出ると、強い日差しと乾燥した空気を感じた。予想していたよりも暑い。30度はあるのではないかと思った。空港からパレルモ市街に行くには電車とバスがある。ところが電車は「Not in survice」。なのでバスで行く事にした。6.5ユーロ。
パレルモ中央駅に着いた。Maqueda通りを北に向かうと、左側に大きなアーチがあり、奥は石畳の小路で、露店が並んでいる。面白そうだと思い行ってみる。段々と賑やかになり、ついに露店がひしめき合う小路に出た。Ballaro市場だ。野菜、チーズ、肉、オリーブ、魚介…様々な物がひしめいている。色々な野菜があり彩りが鮮やかだ。どでかいカボチャ、ナス、ブロッコリー、すごく大きなカリフラワー、パプリカ…。魚介には蝿の群れが集っている。店員がバケツから水を手で掬い、それを魚にピチャピチャかけている。魚介の臭み。大声で歌っている店員。
進むと再びMaqueda通りに出た。ツーリストインフォメーションでフリーマップをもらう。このすぐ近くにQuattro Cantiがある。これは交差点で、その４角の建物は中心から円状になっている。それから噴水や彫像で装飾されている。
さらに北上するとTeatro Massimoに出た。この裏手に目星をつけていた宿があるので探すが、なかなか見つからない。人に聞いてやっと見つけられた。しかし呼び鈴を押しても応答無し。よく見ると張り紙があって、「呼び鈴に出ないときは、ここにいます」と地図と矢印がある。Goete通りを北上し、Dante通りを曲がったところだ。こちらも散々迷って漸く建物を見つけた。やった！と思うも束の間で、満室だった。振り出しに戻る。時刻13：30。スーパーで水とチョコレートを買い（2.5ユーロ）、一息ついて宿探しを続ける。暑さでシャツがびしょびしょになった。
ローマ空港のwifiで安宿を検索しておいて本当に良かった。結局、考古学博物館の裏通りにあるYour Hostelに泊まることができた。一泊15ユーロだ。宿にザックを置いて身軽になった。
再びQuattro Cantiへ。そこからプレトリア広場、サン・カタルド教会、マルトラーナ教会、そして考古学博物館と観光した。考古学博物館は展示品の修繕中とのことで、見られるものは殆ど無かった。その代わりフリーで入れた。パレルモの文化が、初めのギリシャから、アラブの影響を受け、ノルマンと移ってきたことが分かった。
ナポリへのフェリーの切符を買ってしまおうと思い海の方へ歩く。チケットブースは波止場の傍だった。Grandi Naviの９/20夜８時出発の便で、座席のみのチケットを買った（32ユーロ）。波止場にはTirreniaの巨大なフェリーが止まっていた。２日分の宿と、フェリーの予約が済んで、漸く安堵。
海岸沿いを歩いてVilla Giuseppe Tomasi di Lanpedusaまで来た。ここで日が沈むまで海を眺めていた。釣りをしている男たちがいる。また猫が何匹かいる。魚をもらうためだろうか。遠くにはシチリア東部の岸が水平面上に見える。夜になると、そこに小さな明かりがたくさん灯った。ペンチに座っていると、地元のおじさんに話しかけられた。パレルモではフェデリコⅡ世（だったかな？）が偉人。彼はノルマンとアラブの間を争うことなく調停した。彼の墓はCathedraleにあるらしい。
Villa Giuseppeからフェリーチェ門を潜り、Emanualle通りを歩く。これはQuattro Cantiへと続く道だ。さらに進むとCathedraleに辿り着く。夜の街は一面が黄金色のランプに照らされ、綺麗だ。Roma通りで折れて、夜のVicciria市場を歩いて、宿に戻り、シャワーを浴びてすぐに寝てしまった。
最終更新：2015年09月30日 00:12
