#right(){&furigana(ひさいはうしなわれたのか)【検索用:&furigana()&space(2)登録タグ:&tags() 】} #region(close,目次) 目次 #contents() #endregion |&nicovideo(https://www.nicovideo.jp/watch/sm36492601)| 作詞:[[ukiyojingu]] 作曲:[[ukiyojingu]] 編曲:[[ukiyojingu]] 唄:[[結月ゆかり]] **曲紹介 >&bold(){「言語交錯 2/10」} 曲名:『&u(){微細は失われたのか?}』(&u(){びさいはうしなわれたのか}) -ukiyojingu 作品集第3弾『言語交錯』収録曲 **歌詞 ([[bandcamp>>https://ukiyojingu.bandcamp.com/]]より転載) 私たちの人生は愛に満ち足りている。 私たちの人生は希望で溢れている。 私たちの過去は、私たちを強く肯定する。 それは事実だ。 それ以外の言葉は何もない。 何も言葉を発してはいけない。 夕日が沈み、素晴らしきこの日々が終わることが、心より恐ろしいからだ。 赤い焦燥感を纏ったまま、強烈な色彩を帯びて西に向かう。 終わってしまうことを恐れている私はその微細に涙を流す。 私を蹴落とそうと、背中を押し続ける人間は誰だ。 微細の無い人間たちの行動には、一切の躊躇がない。 誰しもが、その一部である。 その瞬間を恐れている。 その瞬間を恐れている。 誰一人として欠けてはならず、名前を持ってはいけない。 そうして、私たちは機械へと成る。 緩やかにプログラムを構成する。 夕陽を信仰するように。 彼岸花に恋をするように。 2分間の微細を、忘れないように。 私たちの人生は愛に満ち足りているか? 私たちの人生は、希望で溢れているか? 私たちの過去は、私たちを肯定したか? それは事実か? 失われた微細には、きっと私たちが望んだ全てがあるはずだ。 そこには、全体に回収されることの無い、信仰されるべき私の「個性」がある。 その僅かな瞬間さえも見落とさず、記録することはできないだろうか? その答えは、とっくに分かっていたはずだった。 全体に還元され、消費されていく私たちの「今」を、放置することはできない。 還元されないその間隙は、夕日が沈んでしまうことを恐れる私、そのものの証明なのだから。 **コメント #comment()