漢字の大海
2011-12-15
最終更新:
匿名ユーザー
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■2011-12-15 &bookmark_hatena(show=none)
更新
「奢侈」は「おごる」という字を2つ重ねてできた熟語ですね。
しかし、「おごる」と読む漢字や、それらを重ねてできる熟語は、他にもたくさんあります。
しかし、「おごる」と読む漢字や、それらを重ねてできる熟語は、他にもたくさんあります。
「驕る」+「奢る」=「驕奢」
「驕る」+「泰る」=「驕泰」(=驕汰)
「傲る」+「慢る」=「傲慢」(=慠慢)
「傲る」+「倨る」=「傲倨」(=傲踞)
「倨る」+「傲る」=「倨傲」(=倨敖、倨慠、踞傲、踞敖)
「倨る」+「慢る」=「倨慢」
「倨る」+「驕る」=「驕倨」(=驕踞)
「偃る」+「蹇る」=「偃蹇」
「侈る」+「泰る」=「侈泰」(=侈汰)
「侈る」+「靡る」=「侈靡」
「奢る」+「靡る」=「奢靡」
「驕る」+「泰る」=「驕泰」(=驕汰)
「傲る」+「慢る」=「傲慢」(=慠慢)
「傲る」+「倨る」=「傲倨」(=傲踞)
「倨る」+「傲る」=「倨傲」(=倨敖、倨慠、踞傲、踞敖)
「倨る」+「慢る」=「倨慢」
「倨る」+「驕る」=「驕倨」(=驕踞)
「偃る」+「蹇る」=「偃蹇」
「侈る」+「泰る」=「侈泰」(=侈汰)
「侈る」+「靡る」=「侈靡」
「奢る」+「靡る」=「奢靡」
…書き出してみたものの、思った以上に数があり驚いています(^^;
「おごる」と一言で言っても色んな表現があるのですねぇ。
「おごる」と一言で言っても色んな表現があるのですねぇ。
書籍紹介
2週間ほど前に購入した以下の書籍を読み終えました。
「粛々」「颯爽」「逍遙」などの漢語は、いわゆる「漢字の擬態語」であり、
擬態語が日本に伝わる際にどのような変化が生じるのかを、
様々な熟語に基づいてひもといた一冊。
擬態語が日本に伝わる際にどのような変化が生じるのかを、
様々な熟語に基づいてひもといた一冊。
いわゆる連綿語と呼ばれるさまざまな熟語や、
漢字の歴史における用例の変遷を知ることができとても面白かったです(^^
漢字の歴史における用例の変遷を知ることができとても面白かったです(^^
上述した「偃蹇(えんけん)」もきっと漢字の擬態語でしょうね。
もともと「偃」「蹇」いずれにも「おごる」という意味は無いのです。
おそらく「偃蹇」という擬態語から逆算して訓読みの「おごる」が当てられたのだと思います。
もともと「偃」「蹇」いずれにも「おごる」という意味は無いのです。
おそらく「偃蹇」という擬態語から逆算して訓読みの「おごる」が当てられたのだと思います。
クイズ解答
Q.「臭」の部首は次のどれでしょう?(難易度:2級)
(自,目,大,犬)
A.自
(自,目,大,犬)
A.自
解答された方、残念でした!(><
「犬」の選択肢は、漢字に明るい方ほどひっかかると思い用意したトラップ選択肢でした(^^;
「犬」の選択肢は、漢字に明るい方ほどひっかかると思い用意したトラップ選択肢でした(^^;
「臭」の旧字は「臭」であり、「自+犬」の会意文字なのです。
しかし、ここで「におい」に関する漢字だから「犬」が部首だろうとするのは早計です。
しかし、ここで「におい」に関する漢字だから「犬」が部首だろうとするのは早計です。
実は「自」は「はな(鼻)」を象形した漢字なのです。
例えば、「鼻」にも「自」が含まれますよね。
もともとは「自」が「はな」を意味していたのですが、
次第に「はなを指さして自分を指し示す」ことから「自(みずか)ら」の意になったそうです。
例えば、「鼻」にも「自」が含まれますよね。
もともとは「自」が「はな」を意味していたのですが、
次第に「はなを指さして自分を指し示す」ことから「自(みずか)ら」の意になったそうです。
というわけで、「臭」の部首は「自(はな)」となるのでした。
クイズ
Q.1級配当漢字のうち、もっとも長い訓読みを持つ漢字は次の内どれでしょう?(難易度:1級)
(訓読みは「漢字必携1級」に記載されているものを対象とします)
(訓読みは「漢字必携1級」に記載されているものを対象とします)
「漢字必携1級」を眺めていると、
試験には出題されなさそうな読みがたくさんあって、なかなか面白いです(^^
「祇」で「くにつかみ」とか、「竈」で「へっつい」とか、
見てる分には興味深いですが、試験で出題されたら解答できなさそう・・・
試験には出題されなさそうな読みがたくさんあって、なかなか面白いです(^^
「祇」で「くにつかみ」とか、「竈」で「へっつい」とか、
見てる分には興味深いですが、試験で出題されたら解答できなさそう・・・
さて、今日はこのあたりで。
解答はまた明日ー。
解答はまた明日ー。