漢字の大海
2012-01-10
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「醴水の交わり」意外にも「○○の交わり」という言葉、たくさんありますよね。
書籍やWEBで調べつつ、以下にざっと挙げてみましょう。
書籍やWEBで調べつつ、以下にざっと挙げてみましょう。
- 管鮑の交わり
- 騎竹の交わり
- 金石の交わり
- 膠漆の交わり
- 口頭の交わり
- 爾汝の交わり
- 市道の交わり
- 杵臼の交わり
- 芝蘭の交わり
- 水魚の交わり
- 桑麻の交わり
- 布衣の交わり
- 刎頸の交わり
- 忘形の交わり
- 忘言の交わり
- 忘年の交わり
思ったより沢山ありました。。。(^^;
全部説明するのは大変なのでピックアップしてみましょう。
全部説明するのは大変なのでピックアップしてみましょう。
「騎竹の交わり」とは、子供のときからの幼なじみのこと。
「竹馬の友」、とも言いますね。
「竹馬の友」、とも言いますね。
「爾汝の交わり」とは、「おまえ」「きさま」などと呼びあうほど親しいこと。
「刎頸の交わり」とは、その友人のためなら首を斬られても後悔しないほどに、
生死を共にする親しい交際のこと。
生死を共にする親しい交際のこと。
仲の良さを表す言葉って、沢山あるものですね。
いくつか知っておけば、スピーチなどの場面で使えることがあるかもしれませんね(^^
いくつか知っておけば、スピーチなどの場面で使えることがあるかもしれませんね(^^
書籍紹介
年末年始2冊目に読んだ本がこちら。
甲骨、金文、篆書の字形を筆者の肉筆で大きく描き、
その一字一字について本義にのっとりながら、
その漢字が表現している世界を丁寧に綴った一冊。
その一字一字について本義にのっとりながら、
その漢字が表現している世界を丁寧に綴った一冊。
単に漢字のなりたちを述べているだけなく、
著者の文字そのものに対する親しみが感じられて、
読んでいる自分までますます漢字が好きになってしまいました。(^^
著者の文字そのものに対する親しみが感じられて、
読んでいる自分までますます漢字が好きになってしまいました。(^^
最初に古代文字の字形だけをみて、元の漢字を想像してから読むと、
古代文字判読の練習までできちゃいます。
これがまたちょっとした頭の体操になって楽しかったり。
古代文字判読の練習までできちゃいます。
これがまたちょっとした頭の体操になって楽しかったり。
価格も380円と控えめ。
漢字好きはもとより、漢字嫌いな人にこそ読んで欲しい一冊です。
漢字好きはもとより、漢字嫌いな人にこそ読んで欲しい一冊です。
クイズ解答
「髭」「鬚」「髯」は、以下のどの部位のひげ?という問題でした。
A.あごひげ B.くちひげ C.ほおひげ
A.あごひげ B.くちひげ C.ほおひげ
答えは以下の通り。
A.あごひげ=鬚
B.くちひげ=髭
C.ほおひげ=髯(正字は「髥」)
B.くちひげ=髭
C.ほおひげ=髯(正字は「髥」)
「冉」は、柔らかい髭が左右に垂れたさまを表す漢字。
つまり、左右から生えるほおひげを表します。
これは、本字の「冄」の方がイメージしやすいかもしれませんね。
つまり、左右から生えるほおひげを表します。
これは、本字の「冄」の方がイメージしやすいかもしれませんね。
「須」には、「すべからく」という意味がありますが、原義は「ひげ」。
「彡+頁」で構成され、「彡」が柔らかくしっとりしたひげを表しています。
仙人のように長く伸びた柔らかいあごひげをイメージすれば覚えやすそうです。
「彡+頁」で構成され、「彡」が柔らかくしっとりしたひげを表しています。
仙人のように長く伸びた柔らかいあごひげをイメージすれば覚えやすそうです。
「此」は、「ぎざぎざとしてふぞろいなさま」という意味があるそうです。
鼻の下にあるくちひげは、あまり伸ばしすぎることもないですし、
短くととのえている限りはぎざぎざしていそうですよね。
鼻の下にあるくちひげは、あまり伸ばしすぎることもないですし、
短くととのえている限りはぎざぎざしていそうですよね。
漢字の構成要素に着目すれば、このような違いも納得しながら覚えられるわけです。
ひげに限らず、多くの漢字は構成要素を理解することが習熟への近道だと思います(^^
ひげに限らず、多くの漢字は構成要素を理解することが習熟への近道だと思います(^^
クイズ
今回は熟字訓の入門問題です。
以下の漢字はなんという植物でしょう?(難易度:初級)
以下の漢字はなんという植物でしょう?(難易度:初級)
- 紫陽花
- 馬酔木
- 無花果
- 女郎花
- 公孫樹
- 茱萸
- 蒲公英
- 枳殻
- 胡桃
- 向日葵
- 百日紅
- 木瓜
- 竜胆
- 合歓
- 山葵
比較的易しい熟字訓を集めてみました。
漢字が得意だと思っていても、意外に1つ2つは読めない言葉が
あったりするから油断大敵ですよね。
漢字が得意だと思っていても、意外に1つ2つは読めない言葉が
あったりするから油断大敵ですよね。
正解は次回!
では、本日はこのへんで。
では、本日はこのへんで。