定住 - 崩壊学園wiki

ホムロボット
お客さん、起きてください。もうすぐ駅ですよ。

……。

ホムロボット
大丈夫、怖がらないでください。もう安全ですよ。

うっ……私一体どうしちゃったの……。

ホムロボット
記憶にダメージを受けているようですね。どこか気分が悪いですか？

……頭が痛い。何かに強くぶつけたみたい。

ホムロボット
分かりました。体の検査では外傷はありません。おそらく神経に傷を負ったのでしょう。この症状は事後観察の参考対象として記録します。

あなたは？

ホムロボット
私は「案内人」。製造番号：HM160304012Ein、本列車6号車の車掌です。あなたを家に送り届けるところです。

家に帰る……。
！
これはどういうこと？

ホムロボット
もう少し詳しい説明が必要のようですね。必要な検索ワードをおっしゃってください。

▼選択肢分岐

① 何も手がかりがない……簡単に説明してくれる？
ホムロボット
かしこまりました。

ホムロボット
現在の時間は2019年4月18日。世界は5年前、第3次崩壊の発生中に律者の破壊によって破滅しました。私たちのいる場所は長空市の廃墟で、目的地は人類のレジスタンス基地です。

世界が……破滅した！？

ホムロボット
そうです。
律者を中心に世界規模の大崩壊が誘発され、人類文明は破壊されました。大崩壊と同時に発生した崩壊エネルギーの爆発によって、地表の生物はほぼ絶命しています。
その後、発生した世界規模の異常気象と爆発、そして残された崩壊エネルギーの致死的な影響によって、地球は生物生存の条件を失いました。3年の災害期間を経て、地球の人口残存率は約0.00006%です。そして、あなたはその中の貴重な生存者の1人です。

私が……生存者……。

ホムロボット
まだ検索を続けますか？

もう……十分。

② 必要ない。

▲分岐終わり

ホムロボット
分かりました。では、私に残されているファイルに基づいて、あなたの情報を照合させてください。
あなたの名前は蓬莱寺九霄ですか？

■選択肢
① あってる。
② 覚えていない……。

ホムロボット
分かりました。他に思い出せる情報があれば教えてください。私があなたの記憶を取り戻すお手伝いをします。

私の記憶……。
うぅ！頭が痛い！何か大事なことを忘れている気がする……。

ホムロボット
もうすぐ駅ですから、もうしばらく辛抱してください。

ゴオン！！！
「警報！本列車は崩壊生物の襲撃を受けました。乗客の皆さんは落ち着いて、係員の指示に従って避難してください」
ゴオン！！
これは、一体何なの！？

ホムロボット
マズい！マズい！お客さん、こっち側へ避難してください。
やばい！やばい！救助要請、救助要請～。

深紅の光が我を呼んでいる。異世界から我を見ている者よ、我と共に新たな物語を始めよう！

ゼーレ
ごめん、ごめん～ちょっと遅れちゃった。ケガしてない？
わぁ……よくやったね。ゾンビをこんなに倒すなんて～育成のしがいがある子みたい！

▼選択肢分岐
① あなたたちまさか……。
ゼーレ
ん～？私たちのことを知っているんだね。そういうことなら話が早いな！

② あなたたち誰？
ゼーレ
ううん「あなたたち」じゃないよ。今日からは「私たち」の一員だよ。

▲分岐終わり

隊員
隊長、列車の崩壊生物は消滅完了しました。駅に進入申請をしています。

ゼーレ
ふふ、私たちが何者か知りたい？だったら一緒に来てくれるかな？今日からあなたも私たちの家族だよ！

ゼーレ
私たちは対崩壊レジスタンス。よろしくね。

ゼーレ
お姉ちゃん～ただいま！無事、任務終了したよ！

ブローニャ
お帰りなさい。ケガはしていませんか？

ゼーレ
ブローニャお姉ちゃんは心配しすぎだよ。こんな任務でケガなんかしないよ～。

ブローニャ
いえ、護送した家族にケガはありませんでしたか？

ゼーレ
ぐっ……ケガしてないよ！まったく、お姉ちゃんはいつもイジワルするんだから！ほら、これが今回の生存者の資料だよ～！

ブローニャ
はい、お疲れ様。ゼーレ。

ゼーレ
エヘヘ～。

ブローニャ
……。
この人は……資料がほとんど空白ですね。

ゼーレ
それがそうなの。資料には、記憶にダメージを受けて自分のことを覚えていないようだって書いてあるし。

ゼーレ
あっ、紹介するね～こちらは私の一番大好きなお姉ちゃん！レジスタンスのリーダーを務めるブローニャ・ザイチク！パチパチパチ～。

ブローニャ
ブローニャと呼んでください。それにブローニャはリーダーじゃありません。ただ、みんなと一緒に暮らしているだけです。

ゼーレ
お姉ちゃんは本当に謙虚なんだから～でもゼーレはそんなお姉ちゃんが大好き！

ブローニャ
ゼーレとの血縁関係はありませんが大切な妹です。時々、とても困りますが。

ゼーレ
え！そうなの？いつ！？

ブローニャ
例えば今です。

ゼーレ
うっ！

■選択肢
① すごい仲がいいんだね。
② 変わった姉妹だね。

ブローニャ
そうですか……そうかもしれませんね……。

ブローニャ
話を戻しましょう。ちょうどあなたのことを話していました。資料を見ると外傷はないようです。記憶は精神的なダメージによるものかもしれません。ですが、崩壊の影響も排除できませんので、まだ結論は出せません。
ですが、この症状は一時的なものだと思います。記憶はきっと蘇るはずです。ですから、あわてないでください。ゆっくり回復すれば大丈夫です。最大限、努力してお手伝いします。

ゼーレ
うん、うん～お姉ちゃんがいれば安心だよ～。

ブローニャ
では、今日はこの辺にしておきましょう。あとはゼーレが基地の状況を紹介します。色々なことがあって疲れたでしょうから、ゆっくり休んでください。

ゼーレ
じゃあ、あとは私に任せてね。ついて来て！
あらためて、対崩壊レジスタンスの基地へようこそ！
私の名前はゼーレ・フェレライ、ゼーレって呼んでね。
今日からあなたも私たちレジスタンスの一員よ。崩壊に対抗するためには、私たち一人ひとり力を合わせなくちゃいけないから覚えといてね。
じゃあ、簡単にここの状況を説明するよ！

ゼーレ
さっき基地に入る前に気づいたと思うんだけど、私たちの基地はこの地下の駅の中にあるの。崩壊生物に対抗するための安全な拠点なんだ～。
極東地区の生存者は、ほとんどがこの基地の中で生活しているの。今はあなたのような新しい生存者を見つけるのが難しいんだよ。
崩壊に対抗するために、基地の中のみんなにはそれぞれ役割があるの。今日からはあなたもその一員だから協力してね。

ゼーレ
この車両があなたの部屋だよ。ここの設備は自由に使っていいからね。遠慮しないで自分の家だと思って。
基地の概要は大体こんな感じだよ。急がないでゆっくり慣れればいいからね。
じゃあ、今日はこの辺で失礼するね。ゆっくり休んで。お休み～。

……。

ここは——
よく知っている景色、
灰色の空と冷たい空気、曲がった光が死の大地を照らす。
私、どうしてここにいるの。どうやってここに来たの……。
思い出せない。
でも、なんだか奇妙な衝動が私を駆り立てている。
どこを目指しているのか分からない——
どれだけ経ったのかも分からないけど、目の前の景色はますますはっきりしてきた。
しかし、最後までそれが何なのかは思い出せない。喉元まできている感覚がもどかしい。
渦巻の中に入ったかのような感覚。出口は前にあるのに、触れることができない。
全てがはっきりしている。時代を経ているようだけれど、はっきりと見分けられる。
だんだんと光が、ビーコンが、終点が見えてきた。
そして、彼女が見えた……。

この人は誰？
まるで醒めることがない夢を見ているみたい。
彼女の悲しそうな表情。
この誰もいない世界で、彼女は一体誰を待っているのだろう……。
何だか懐かしいような感覚が胸を締め付ける。
彼女が眠っている様子をみると、何かを思い出しそう。彼女の方に歩み寄る。

▼選択肢分岐

① 彼女を起こす。
1人でいたらきっと孤独なはず。やっぱり起こしてみよう。
もしかしたら私がここにいる理由や、この世界の意義を教えてくれるかもしれない。
一緒に暮らせるなら、自分だけであんな面倒なことを考えなくて済むし。

② やめる。
他の人の心配より、自分の問題を解決しなきゃ。
私一人じゃ何もできない。他の人に迷惑をかけるだけ。
複雑な感情が沸き起こってきた。もしかしたら恐怖のせいなのかも、或いは単純に面倒が嫌なだけかも。
足を踏み出し……出て行く準備を——

▲分岐終わり

ゴォン！！
「警報！警報！基地が攻撃を受けました。1級警戒レベル！1級警戒レベル！」
え！何が起きたの？
うぅ……。

ブローニャ
各ユニット注意！直ちに反撃！彼らの進入を必ず阻止してください！

ゴォン！！！
地面から強烈な爆発が伝わってくる。壮絶な叫び声が地下鉄全体を震わしている。

ブローニャ
ゼーレ、第1小隊の人を連れて一緒に来てください。入口の工事場所が破られるかもしれません。何としても崩壊生物を防がなければ。

ゼーレ
了解！

■選択肢
① 私も一緒に行く！
② 私にも何か手伝える？

ブローニャ
あなたはここに残ってください。崩壊生物との戦闘には訓練が必要です。経験のない人が戦場に立っても死ぬだけです。

ゼーレ
安心して～！私たちは百戦錬磨なんだから！こんな状況も朝飯前だよ！行こう、お姉ちゃん！

ブローニャ
はい！いいですか、絶対に基地を離れてはいけません。私が守ります。

……。
ゴオン！！！
「警報！警報！前線防衛ラインが突破されました！各小隊は今すぐ支援に向かってください！」
ゴオン！！！