伊邪那美 - 崩壊学園wiki

キャラの基本情報

• 身長　144cm
• 体重　教えない
• 趣味　全ての死、全ての神、全ての生

夜にしかバビロン学園内で見学や買い物しない、電話でしか仕事をしない、まるで巨大な集団を率いているかのような神秘的な神格、自称那美子。
必死に隱す努力はしているが、彼女の正体はバビロンの神格たちには明らかだった。
彼女こそが黄泉津大神、道敷大神——伊邪那美命。
あの毎日千人を殺すと言われている死の神だ。
そう考えると、尊厳を保つため、彼女がこの要らしい顔を必死に隠そうとするのも頷ける。

神格覚醒ストーリー

那美子だ！

バビロンのある夜、稲荷は家着いたばかりで、ご飯を作ろうとしていた。その時、居間から不思議な物音が聞こえた。
居間に行っても、稲荷には何も見えなかった。
その時畳がひっくり返され、小さな頭が配いたのだ！
「泥棒！」
稲荷はびっくりして鍋を思いっきり振り下ろした。
「誰が泥棒なの！」
鉄の鍋が直撃する前に、相手は先に稲荷のお腹に向かって体当たりをした。
そして畳の下から出ててきて、身なりを整えて周りを見渡した。
「お化けでもこんなに危害は加えてこないのに....あ、スサノオの子供?」
「確か、い…..伊邪那美命？」
「那美子」
「え?」
「黄泉津大神の威厳を保っために、ここでは身分を隠す必要がある。だから私のことは那美子と呼んで。」
「え.....わ、分かったよ。.....布回の準備をしてくる。」
客間を整理し終わった稲荷がリビングに戻ると、できたばかりの晩御飯が机に並べてあった。
「世話になる者として少しは役に立とう思って〜」
伊邪那美は鍋を洗いながらそう言った。
「いつも他人の家でご飯を作る手伝いをしていた私の為に、ご飯を作ってくれる人が現れるなんて....
ありがとうおばあちゃん-「喋ってないで、食べて」
この高貴な方がどうしてここに来たのかは分からないけど、稲荷はワクワクしながらお箸を持った。

烈火焼身

最初、天地の間は物寂しい場所だった。
見えるのは海面と自分の伴侶の影だけだった。
聞こえるのは波の音とこだまだけだった。
だから彼女は伴侶と創造を始めた......つまりは子をもうけることにした。
しかし、どのように名前を与えても本質は同じだった。
自分の精神を分けて相応しい名前を与えると、この静寂な世界は少しずつにぎやかになっていった。
そう、この世界をにぎやかにする。これが創造の理由だった。
孤独は毒だから、神は自らを分けた。
だから【彼女】が去ったあと、彼女の伴侶は神を創造した。
しかしこのような行為は長く続かなかった、続けられるはずがなかった。
記録にすら残ってない事実がある。彼女は一線を越え、自身すら破滅させるようなモノを創り出した。
「この子には誰よりも輝いて欲しい、心の中の冷たい部分を溶かせるほどに、誰にでも温かさを与えられる力......そうだ、火。火の力を授けよう」
そのような考えから、彼女は自分の力を授けようとした。
その後、耐えがたい苦痛が彼女を飲み込んだ。
目を開くと彼女は自分が黄泉にいることに気がつき自分が死んだのだと悟った。
でも.....まだやり終えてないことがある。
「あの子に名を授けなければいけない。その名は...」
——カグツチ。

現世との決別

すぐに彼女の伴侶が黄泉の国にやってきて、彼女を生き返らせようとした。
しかし彼女の身体の再生は、長く退屈だった。
致しさから彼女はある疑問を口にした。
「あの最後の子はどうなったの?」
「元気だよ、ずっと君を待っている」
その瞬間、儀式が止まった。
なぜなら彼女は自分の伴侶.....イザナギノミコトが嘘をついていることに気づいたからだ。
「あの子を殺したの?」
「いや、殺してない」
イザナギノミコトはカグツチを殺していた。
体はまだ子供ほどしか再生できていないが、怒りを我慢することはできなかった。
黄泉の扉が開かれ、伊邪那美は黄泉大神となって、伴侶に殺意のを向けた。
追いかける神と追われる神、やがて黄泉比良坂にたどり着いた時、彼女の怒りは少し収まった。そしてふとあることを思いつき、問うた：
「あの子が殺してくれと頼んだの?」
伴侶は黙った、そこでようやく伊邪那美は真実を悟った。
カグツチは生まれた瞬間、母殺しの罪を背負った。
罪を償う為、彼女はイザナギノミコトに、十拳剣で自分の授かったものを切り離し......母に返すように頼んだ。
でもこれは本当に子どもの過ちなのだろうか？
自分の寂しさを解消するために、危険を顧みずに行動した母親の罪ではないのだろうか?
最終的に伊邪那美は現世とカグッチに授けた力を手放し、黄泉の主となり、輪廻を創造した——
——死んでしまった子たちに再び生きる機会を与えるために。

黄泉管理

「え...もう一回言って？」
「転生なんてしたくない！向こうはあんなに乱れているし、ここは家賃が安いし食べ物にも着る物にも困らない、あなた様はこんなに可愛いし、私はここが大好き！
黄泉津大神になって間もなく、伊邪那美は自身の本質的な欠点に気づいた。この姿ではわずかな威厳すらないのだ！
多くの死者は最初こそ怯えていたが、小さな女の子が座っているのを見た瞬間、気を抜くどころか椅子に座り、足を机に乗せるようになった。
「決めた！この伊邪那美様がとっても怖いってわからせてやる!」
彼女は従者に叫びながら机を叩いた。
「これからは黄泉女(ヨモツシコメ)と呼ぶがいい！あの死者が私に抱き着いて甘えてこないようにして!」
伊邪那美は椅子の上に立って宣言した。
「それから、もっとここを暗くして、煙で雰囲気を作ろう、黄泉は黄泉らしくしないと！」
「それからそれから......私が一日百人......いや千人殺しているという噂を広めるの。あとは腐った緑の顔をした。恐ろしい神だってね、これでどう?」
伊邪那美の卓越した管理の下、黄泉は日に日によくなっていった。
最近、たまに死者が異世界に転生させてくれと頼んでくるが、大した問題じゃない。
彼女はコネを使い、ひと際頑固な死者を原始部落に転生させた、異世界と大した違いはないのだから。

再会の時

「黄泉を管理するのって大変..
...」稱荷と伊邪那美
は縁側に寝転んで星を眺めた。
「おばあちゃんは現世に行って皆に会いたいって思わなかったんだ?」
「火の力を失った今、私は現世の日の光に耐えられない。でもここなら大丈夫。」
「おばあちゃんはどうしてここがわかったんだ?」
「本当は知らなった」
伊邪那美は美しい星空を眺め、ゆっくりと言った。
「以前、黄泉にうっかり殺された人が来た。彼女は自身を無知な善人だと言った。彼女はよくある面を消して生き返るようなので、その前に私は彼女をもてなした。」
「贈り物として彼女は私に彼女の国と黄泉に関する
春秋の鄭伯克段子鄢という物語を語り聞かせてくれた。ある母親が子供と仲たがいをして黄泉に行くまでもう会わないと言う内容。でも、子供は彼女に会いたくて黄泉までの道を掘って、二人は再会した。」
「話を聞いた私は、もし私の子供が私に会うために黄泉までの道を掘るのなら、私は少なくとも半分は掘るのを手伝おうって思ったの。それで頭に血が上って、気づいたらここまで掘り進めていたの。今思うとあの物語は助言だったのね。」
「おばあちゃんはここでカグツチに会うつもり?」
「今のところは......わからない」
「大丈夫だ、彼女は何処かに隠れていて私たちが見つけるのを待ってる。それに、那美子に会えて——私は凄く嬉しい！」