師団長

コルト(クルト)
コンドル型の蟻。女王に忠誠的なキメラ=アント。王が誕生した後、女王を助ける為討伐隊に白旗を挙げ全面協力をする。人間だった頃は、最初に女王に喰われた兄妹の兄の方クルト(声 - 安済知佳(第2作))で、その頃の記憶がかすかに残っていたため、妹のレイナを守れなかったという後悔の念を(自身にもその思いが何か分からないままに)抱いている。女王の死後胎内に残っていたメルエムの双子と思われる子供を護ると誓った。
現在は王から離別した女王派キメラ=アントと共に穏健派に回り、王?を育てている。

ヂートゥ
チーター型の蟻。自称・スピードキング。具現化系能力者。単純で大雑把な性格。目前に迫った銃弾を座った状態から回避するほどの途轍もないスピードの持ち主(拳銃の弾の速度は大体秒速250m~350m)。女王の崩御と共に単独行動するが、モラウナックルに攻撃を食らう。その後、ハギャと提携しナックルにかけられた念を除念してもらう。新しい能力を会得するがモラウに突破され、再度シャウアプフに新たな能力を授けてもらいにいく。新能力「紋露戦苦」を試すべくゼノに戦いを挑もうとするも、最期はシルバの上空からの不意打ちを喰らい、新能力を披露する事無く一瞬にして殺されてしまった。
サバンナの念空間(仮称)
対象者と自分を野球場程度の広さを持ったサバンナの念空間に閉じ込める能力。発動条件は術者が対象者に触れること。
外へ出るには空間中央に設置された砂時計が計る8時間以内に「鬼ごっこ」の要領でヂートゥに触れなければならない(この為ヂートゥ自身も発動中は殴打等の攻撃ができない)。ただし、一度でも解除されるとヂートゥはこの念能力を失ってしまう。
王宮周辺でモラウに対し発動したが、煙で作り出されたモラウの偽物に気を取られている隙を突かれ本体にタッチ(解除)されてしまう。
脱出に失敗した対象者には何らかのダメージを与える効果を持つようだが、能力自体を失った後ではそれを知る意味が無かったこともあり内容は語られなかった。
長い制限時間を設ける能力にも関わらず、ヂートゥ自身は集中力に欠ける性格のため相性が悪かった。
ボウガンとクロウを具現化する能力(仮称)
具現化系の念能力。
右腕にボウガンとクロウを創り出す。もの自体は何の変哲も無いボウガンとクロウ。サバンナの念空間においてモラウに触れずに攻撃するために、勢いに任せ即興で作った技。ボウガンはヂートゥ自身の移動スピードよりも遅く、モラウにその事を指摘されていた。
紋露戦苦(モンローウォーク)
ヂートゥがモラウとの戦闘後、新たに習得した能力。発動させる前にシルバの手によってヂートゥが殺害されたため、能力の具体的な内容は不明。

ペギー
ペンギン型の蟻。キメラ=アントの参謀。女王を気遣った為、メルエムに殺され食べられた。人間だった頃はジェイルの里親だった。

ザザン
サソリ型の蟻。操作系能力者。外見は豊満な胸を持った若い人間の女性にサソリの尾が生えたような姿。尾は戦闘に使える他、液を人間に注入することでキメラ=アントに改造し支配できる(クィーンショット)。さらに尾を自ら引き千切る事で怪獣の様な姿に変身し、フェイタンが硬を使用した刀で貫けないほど硬度が増す。女王の死を機に自ら女王となる為独立し、流星街に居城を置き支配しようと目論む。幻影旅団のフェイタンとの激闘の末に、敗れる。元ネタはドラゴンボールのザーボンと思われる。
審美的転生注射(クィーンショット)
操作系の念能力。
尻尾の針で注射した相手を異形の姿に変え、自分の部下にできる。女王の様な時間のかかる産卵形態では無く、短時間で増兵することができる反面、対象者に一定以上の生命力がなければ異形化の途中で死に至るという欠点もある。ザザンが死ねば支配は解除されるが、異形化した姿は元には戻らない。

ハギャ(改名:レオル)
ライオン型の蟻。特質系能力者。女王の死を機に自ら王となるべく旅立ったが、ハンターの襲撃に遭い王の下に就く。元はハギャと名乗っていたが、王の配下となってからはレオルと名を変えた。王に恩を売る(王の能力を手に入れる)為信頼を得ようとして行動している。直属護衛軍の3人もそれを知りつつも敢えて彼を使っているようだ。テレビのインタビューに応じたりと派手な性格である(インタビューの途中で怪物であることを証明しろ。と言われレポーターを食い殺している)。東ゴルトーに進入してきたモラウに「TUBE(イナムラ)」で巨大な津波を駆使し闘うが、最後は策に嵌り溺死。ブラックプラネットというバンドの2ndアルバムがお気に入り(単純に曲が気に入っているのと同時に、合計演奏時間が能力の制限時間である60分ピッタリであるため)。
謝債発行機(レンタルポッド)
恩を売った相手の個別念能力を一時的に借りることができる能力。具現化した発行機で対象能力の券を発行し、それを手に取り破くことで対象能力を発動できるようになる。
能力のレンタルは一回一時間。レンタル期間中、貸した相手はその念能力を使えない。
イヤホンを繋げることにより音楽を聴くことも出来、レオルはこの楽曲の再生時間でレンタル終了の時間を計っていた。
〈レンタル条件〉
相手の特殊能力を実際に見るか能力名を知る。その後相手に恩を売り、貸しであることを相手に確認し、それに対して相手の同意を得る。条件をクリアすると自動的に発行機にデータが記憶される。ただし相手が死亡した場合データは削除される。(このことを利用して、仲間の生存確認を行っていた)
TUBE(イナムラ)
モラウの友人のグラチャンから奪った能力。雨の日限定で大量の水を呼び寄せ、その水を操り波などを起こすことができる能力。具現化したサーフボードと銛を使って攻撃する。
「渦波(トルネイヴ)」、「大波(ビッグウォール)」といった技がある。「渦波」はハギャ(レオル)が独自に編み出した応用技。
サーフボードと銛は具現化されたものであるが、水は具現化されたものではなく別の場所から呼び寄せているため(雨の日限定な理由の一つである)、水はけの良くない場所では能力を中断しても水は引かず、そのまま残る。

ビホーン
牛型の蟻。討伐隊に白旗を挙げた女王側に所属。師団長の中ではナンバーワンの怪力を持つが、パイクの糸は千切れなかったらしい。

ブロヴーダ
ロブスター型の蟻。ハギャの要請で、モラウが念で創り出した煙人形と戦う為ピトーに派遣された。放出系能力者。フラッタに寄生したイカルゴを疑い、地下にて対峙するも策に嵌り気絶させられて通路に閉じ込められる。具体的な記憶は残っていないが、人間だった頃はNGLに属しイカルゴの仲間でもあった。解放後はウェルフィンには同行せずシドレ(レイナ)と共にNGLに帰郷する。自身はレイナを送り届けたら人里を離れるつもりだったが村の人間に受け入れられた。
念弾攻撃(仮称)
放出系の念能力。
両手のハサミから念弾を撃ち出し攻撃する。フラッタの体ごとトラックを吹き飛ばす程の威力があるが、分厚い装甲板を破壊することは出来ない。

ウェルフィン(ザイカハル)
オオカミ型の蟻。操作系能力者。ロヴーダと共に行動している(信頼関係は無い)。師団長一の懐疑主義者。王国の裏のトップを密かに目指しており、現在その地位にいるビゼフ長官に恩を売ろうとする。その後、宮殿地下でイカルゴと交戦するも、イカルゴの捨て身の攻撃に圧倒されあっさり降伏する。イカルゴによって王との取引のための伝達役を使命され、人間としての意識からこれを承諾。王の残党狩りによって命を狙われるも、王の記憶を取り戻させたことから助命される(王と対峙したショックから凄まじく老けこんだ)。助命された後も「王はジャイロ一人」と敵対宣言をした。人間だった頃はNGLに属し、イカルゴの仲間であった。解放後はジャイロを探すためにビゼフ、ヒナと共に流星街に旅立つ。
卵男(ミサイルマン)
具現化系の念能力。
念のミサイルで攻撃した標的の体内に「黒百足(クロムカデ)」(ウェルフィンが念で創り出した生物)を植え付け、反抗する標的を体内から攻撃する能力。
背中に4門のミサイルランチャーを創り出した後、ウェルフィンが①対象者を定め、②質問・命令し、それに対して偽った者、逆らった者がいた場合にミサイルが発射され、攻撃を開始する。
一度発射されれば対象者に命中するまで追い続け、必ず命中する。ただし発射時点で条件が成立していなかった場合(例えば、物陰に誰かいると思って「物陰にいる奴」と指定したところ、実際は既に移動された後、またはそもそもそこには誰もいなかったなど)は不発に終わる。ミサイル自体に殺傷力はほとんどないが、命中した箇所に植え付けられる「黒百足」は対象者の反抗心を糧にして、激痛を与えながら成長し、最終的には体を突き破って死に至らしめる。解除の方法はないとウェルフィンは語ったが、「黒百足」はウェルフィンの心に反応しており、弱気になると虫が苦しみだしやがて解除される。交渉・取引を前提とした能力であるため、問答無用で攻撃してくる敵に対しては必然的に後手に回ってしまう欠点を持つ。

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最終更新:2024年01月05日 21:47