ひょんなことから女の子
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hyon
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81 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/02/25(日) 18:58:22.57 ID:sMZcPyXm0
この世を二つに分けるとどうなるだろうか
例えば+と-、全ての物質を構成している原子も+の陽子と-の電子が合わさっている。合わせると0になる
例えば酸と塩基。塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜれば食塩水になる。PHは7だけど、合わせれば0とも見れる
例えば光と闇。光があるから闇がある。けど、光がなくても闇はある。これは少し特殊な例かもしれない
じゃあ僕の視点ではどうなるか
化学的に分ける?酸と塩基みたいに?
数学的に分ける?+と-みたいに?
物理的に分ける?光と闇みたいに?
…どれも違う
僕が分けるなら、『感情的』に分ける
僕は、この二つに分ける
合わせて0になるかどうかは分からないけど・・・僕は・・・
『幸せ』と『絶望』に分けるだろう
エピソード2 第1章:不思議、再来
16 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/03(土) 00:33:13.34 ID:ARr6qxnN0
第一話
目が覚める。気持ちのいい目覚めだ。最近、朝はすっきりと起きることが出来る
何故かは知らない。低血圧が治ったのかもしれないけど・・・元々低血圧であることすら不確かだ
他に考えられる要因と言えば・・・
優「勇人ー!起きる起きる!今日も学校だよー!」
人の布団の目の前でフライパンとおたま持ってガンガン音たててるこいつかもしれない
別にガンガン音をたてられてるから、すっきり目覚められるというわけではない
勇人「相変わらず豪快な音だな、優。先日まで入院していた身とは思えん」
まぁ他に考えられる要因がないから、こいつの存在が原因だろうと思ってるだけだ。
優「入院生活って暇なんだよ。その分チャージしておいたからエネルギー出力120%」
限界超えてるじゃねーか、120%って
勇人「成る程、2割増しか。だからいつもよりその死者の目覚めとやらも2割増しでうるさいんだな」
優「んー、多分3割増しなんじゃない?自分的にそう思う」
おい、ここで1割余計に使ってるなら他で1割増ししかしてないことがあるんじゃないのか
…まぁどちらにしても、いつもよりパワーアップしてることには変わりなさそうだ
17 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/03(土) 00:33:36.46 ID:ARr6qxnN0
優「そんなことよりさっさと起きる。僕が入院していた間、よく学校遅刻しなかったねー」
勇人「まぁな、僕はやれば出来る子だ。頑張れば何でも出来る子だ」
優「じゃあ今も頑張って起きて」
…こいつ頭いいな
勇人「よし・・・じゃあ起きる」
と言って布団から上半身を起こす。テーブルを見るといつもの様に朝食
勇人「さて・・・いただきまーす」
優「いただきまーす」
優がつくってくれた朝食を食べる。うん、今日も美味しい
勇人「面倒なことが全部なくなると、急に気が楽になるもんだな。飯が美味しい」
優「面倒なことって?」
勇人「優関連のことだよ。色々と面倒だったぞ、僕としては」
優「あー・・・そっか」
実は、あれから色々と面倒なことが起きたのである
あれからってのは・・・うん、あまり語らせないでくれ。君たちなら察知できるはずだ
18 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/03(土) 00:34:16.67 ID:ARr6qxnN0
んで、まずは・・・というか優のことで色々と話をする必要があったんだよな
優が退院したら何処へ行くか、という話が出た
優は戸籍上では、例の孤児院に住んでいることになっている。身分証明書の提示を求められたら、孤児院の人が迎えに来てしまう
優は、孤児院から家出したことにして僕の家に住んでいたのである。つまり、失踪者として扱われていた
でも、優は孤児院に戻ることを拒否したし、僕自身も優が苦しむような環境にいてほしくなかった
それで、僕は親を呼んだ。今僕が住んでいる場所から結構遠い。でも、重要な頼みがあると言ったらすぐに来てくれた
僕は優との生活を続けるために、親に「優を僕の家に養子として引き取ってもらいたい」と言った
親は最初は戸惑ったものの、優の境遇を説明したらすぐに納得してくれた
もちろん、魂とか肉体うんぬんは話していない。ただ、両親がいないことと、孤児院での環境を説明した
そして名前もきちんと変えることにした。
養子になるだけで氏名変更の理由とは認められないが、孤児院の境遇を追加して要求したところ、正式に『秋空優』と名乗ることが出来た
孤児院で、名前に関してイジメを受けていたことはない。でも、親との関係の切断を優が強く求めたら承諾された
そして住む場所も変更無し、僕と優でそのまま暮らすことになった
無事に退院出来た優は、僕の借りている部屋で前と同じように生活している
19 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/03(土) 00:34:42.90 ID:ARr6qxnN0
優「でも、僕はこうやってまた勇人と暮らせて嬉しいよ」
勇人「まぁ僕も嬉しいと言えば嬉しいんだけどね」
優が入院している間、僕はこの部屋に帰って来ることが苦痛だった
いくら優が帰って来ると分かっていても、一人でこの部屋で過ごすのはつらかった
だから、先日、優が退院して戻ってきたときは内心凄く嬉しかった。一言で嬉しいと言い切れるものじゃあなかった
勇人「ふぅー、ごちそうさまでした」
優「お粗末様でした」
そういえば、今日は水曜日か・・・一週間の真ん中。まだ休日まで日がある。水曜が一番嫌いだ
そんな今日は2月の終わり。優の回復力は尋常じゃないな。骨折のはずなのに・・・まぁいっか、結果オーライ
勇人「ほんじゃ、行ってきまーす」
優「行ってらっしゃーい」
そう言って家を出る
優が現れてから一ヶ月だというのに、もうこの状況に慣れている。むしろ、こうでないと困るぐらいである
いつも通りでない世界が訪れても、それが幸せを導くなら、いつも通りに戻ることを拒むのは当然か
まぁこんなこと考えるのはいつも通りなんだけどね
20 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/03(土) 00:35:04.86 ID:ARr6qxnN0
第二話
トモ「よう、おはよう」
勇人「ん、おはよう」
学校に到着する。やっぱりトモが挨拶をする
あの日のあと、トモが僕に電話のことを聞いてきたから、一応一通り説明しておいた
もちろん、親に説明したのと同じで、全てを説明したわけではない
電話を突然切ったことも、「あの時ちょっと必死だったから」って言ったら、それ以上は聞いてこなかった
トモ「優さんの退院おめでとう」
トモがそう言ってくる。一部説明を省いたとしても、今後、優が僕の家で暮らすことは知っている
勇人「ありがとう」
とだけ言っておいた
今日は家出るのが遅かったのか、すぐに1時間目の授業が始まった
そして、昼休み
トモ「よし、食うぞ。いただきます」
と言って前の席に座り弁当を開ける
21 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/03(土) 00:35:26.66 ID:ARr6qxnN0
勇人「いただきまーす」
というわけで僕も弁当を開けて食べる
トモ「んでだ、昨日も普通にテ○ルズ○ィーバーやっていたわけだが」
トモがゲームの話題を持ちかけてくる。分かる人にしか分からないのが欠点
トモ「昨日、急に鯖落ちしてさ。テ○ルズだけじゃない。他のNE○ON系全部ダメだった」
…
勇人「何それ?」
トモ「知らん。全部ダメってことは本社に問題があったとしか言えない」
勇人「・・・また掃除のおばちゃん?」
掃除のおばちゃんがコードに足を引っ掛けてサーバーダウンしたのか?という意味である
トモ「キムパで雑炊中にこぼしてショートしただけだろ」
どちらにせよ、酷いな・・・
トモ「復旧したのが午前1時半。普通に寝てた」
勇人「・・・」
相変わらずトモはゲームが好きな奴だ
23 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/03(土) 00:36:55.70 ID:ARr6qxnN0
トモ「しかも新パッチ当てたあと、何を考えたかアンスコしちゃってよ。今日帰ったら古蔵DLしないと・・・面倒だ・・・」
勇人「先走ってパッチ当てるからだよ。しかもPOTディレイ、マジで来たんじゃん?」
トモ「そうだよ!!頑張って144まで上げてプンシ装備だったのに!公平中に鯖落ちたからデスペナ貰ってるよ!」
勇人「はいはい、公平乙。DEFでソロオンラインの僕には関係ないね」
容赦なくトモに罵倒のような言葉を浴びせる。これだっていつものことだ
そんな何気ない一日。やっぱりこうでないと
トモ「・・・それにしてもお前、最近生き生きとしてるじゃん。一時期のお前は死んだ目をしていたけど」
…こんなこと言われるのは、いつものことじゃないけどね
勇人「・・・うん。疲れてたみたい」
トモ「・・・そうか」
言うことはいつもと違っても、トモの反応はいつも通り。肝心なところで気を遣ってくれる
それが、僕には有難かった
こんなことを思うのは・・・いつも通りなのだろうか
何処か引っ掛かる。でも、今はそんなこと気にする必要はなかった