ひょんなことから女の子
◆wjOmYNm0Aw 1-16
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hyon
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144 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:03:27.64 ID:ULRqFKPu0
第2章:迷惑転校生
第一話
カンカンカン
例の音が聞こえる
そして
優「もう慣れたけど、毎朝こうやるのはちょっと疲れるんだよー。ってなわけで素早く起きる!」
…昨日出力120%にしててよく言うよ。節電しろって話だ。省エネ万歳
勇人「うーん・・・」
自分でも思う。何で僕はこんなに朝に弱いんだって。前世は吸血鬼辺りかと思えてしまう。
勇人「ふぁ~あ、おはよう、ゆ・・・」
でも起きないと学校に遅刻するので起きる。んで優を見る
勇人「・・・う」
ものの見事に僕の言葉が一瞬途切れた
そりゃ優がいつもの料理するときのエプロンじゃなくて制服、しかも僕の学校の女子用制服なんか着てたら混乱する
いや、もしかしたら寝ぼけてるのかもしれない
145 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:03:58.80 ID:ULRqFKPu0
勇人「ごめん、寝ぼけてるみたい。もしくは風邪ひいて幻覚見ている。ってなわけで寝る」
再度布団に潜る
優「コラ。サボりたいだけでしょ」
そう言って布団をまくられる。んで再度優を見る
勇人「・・・」
冗談を言えるあたり、そこまで寝ぼけてるわけじゃなさそうなんだけど、目の前の光景がどうしても理解出来ない
とりあえず冷静に考えてみよう。前にも言ったことあると思うが、もう一度言う。COOLになれ、秋空勇人
…もちろん、結論が出るはずがない。ってなわけで本人さんに聞いてみることに
勇人「秋空優殿、一体何をなさってるのでしょうか?」
何故か超敬語。文法的に正しいかどうかは知らん
優「朝食つくってた」
普通に返される。いや、フライパンとおたま持ってるし、テーブルにきちんと朝食が置いてあるから朝食つくってたのは分かる
勇人「オーケー。質問を変えようじゃないか。何でそんな格好をしてるの?」
敬語面倒臭くなった。でも知りたいことはきちんと聞く
優「あぁ、これ?寸法合わせ苦労したんだ。似合うでしょ?」
146 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:04:36.02 ID:ULRqFKPu0
勇人「はいはい、似合ってますよ。僕と違って何着ても似合う人種ですから」
いやいや、聞きたいことはそこじゃない
勇人「じゃなくて、制服何か着てどうするつもりさ?ってこと」
優「ん、今日から僕も学校行くことにしたんだ」
…
優「あ、家事については大丈夫。結構体力あるから、学校から帰って来てバタンキュ~ってことはないよ」
もちろんだが、問題はそこじゃない
聞きたくない・・・というかもう分かってるけど、一応聞く
勇人「何処の学校行く気だ?」
優「毎日見てるのにこの制服に見覚え無いの?勇人の行ってる学校以外何処があるのさ」
…
先生・・・昨日の時点で何も言ってなかったよな・・・
勇人「・・・マジ?」
優「大マジ。手続きとかはもう完璧だから。もちろん、学校では常識的に考えて行動するよ」
…ぬかりがないな
147 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:04:58.09 ID:ULRqFKPu0
優「というわけで今日から僕も学校行くから。あ、もちろんクラスは勇人のところ。ヨロシクねー」
さぁ、皆さん。僕の新しい学校生活が始まりますよー。タイトルは「秋空勇人の憂鬱」です。こうご期待
あぁ、憂鬱だ・・・
148 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:05:29.05 ID:ULRqFKPu0
第二話
勇人「おはよう・・・」
トモ「おはよう」
朝の挨拶を交わす。今日は挨拶では終わらなかった
トモ「・・・勇人。えらく暗いな。どうした・・・?」
勇人「これからのことを考えると・・・ノイローゼになりそうだよ」
トモ「あー・・・また優さん関連?」
もちろん、優関連。というか、あいつ以外原因として考えられるものないだろ
トモ「・・・俺に出来ることがあったら言ってくれ」
この心遣いは嬉しい。でも、トモに出来ることなんか無い・・・
現在、8時25分。おそらく、8時半に先生が来て優の紹介をするだろう
勇人「5分後に僕が暗い理由が分かる。全力で慰めてくれないか」
トモ「う・・・分かった」
相当暗い顔をしていたのか、トモが怖がっていた
で、5分。つまり300秒というのは結構短いもので、先生が前の入り口から入ってきて教壇に立つ
149 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:05:51.60 ID:ULRqFKPu0
先生「あー、今から臨時でちょっとだけホームルームをやる。全員着席」
いきなりのことでほとんどの生徒が混乱している
トモは僕と先生を交互に見ていた。・・・あまり見ないでくれ、こっちはつらいんだ
先生「ほら、着席と言ったからにはすぐ着席する」
と先生が言う。クラスの皆が着席して静かになった
先生「いきなりホームルームにして悪かった。んで内容なんだが、このクラスに転校生が来たから紹介する」
転校生というキーワードにクラス全体がざわつく
先生「んじゃ転校生に入ってきてもらうから静かに」
と言って前のドアを開けて入るよう促す
そして、優が前のドアから入ってきた。いつもと違って今日は大人しい感じがする
優が教室全体に視線を走らせる。トモのところで一回止め、そして僕のところでもまた一回止めた
優が教壇の真ん中に立ったところで先生が黒板に『秋空優』と書いた
先生「えー、今日から共に過ごすことになった秋空優さんだ。皆、ヨロシク頼むぞ」
トモがこっちを見る・・・こっち見るなって言いたい
先生「じゃあ簡単に自己紹介でもしてもらうことにしよう」
150 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:06:35.77 ID:ULRqFKPu0
と言って優を教壇に残して先生は教室の端にある椅子に座った
優「始めまして。秋空優です。えーっと・・・趣味は、料理・・・です。あ、女性らしさアピールってわけでは無いので」
クラス一同、唖然とする。そりゃいきなりこんな濃い人間が来るんだもんなぁ・・・
優「うん・・・と、まぁヨロシクお願いします」
と言って丁寧にお辞儀をする。・・・体裁だけはよくしてるみたいだな
先生「そういうわけだ。もう2月だけどあと2年は一緒だからな。んで、席なんだけど・・・」
先生が教室を見回す
先生「転校生特権か分からんけど、好きなところでいいか。何処か希望あるか?」
優「え?じゃあ・・・」
ここぞとばかりに僕に視線を送る。しかもウインクと来たもんだ
もちろん、クラスの皆が僕の方を見てくる・・・あの野郎、ぶちまけられてえのか・・・
優「愛しの勇人君の隣で」
しかもこんなことまで言い始める始末・・・手、振ってるんじゃねーよ
そして僕の席の隣に座る。隣の人とそれより後ろの人は一列後ろにずれた・・・何が転校生特権だ
151 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:07:09.72 ID:ULRqFKPu0
勇人「始めまして。秋空優さん」
明らかに声に怒気を込めて言う
優「あはは・・・怒ってる?」
勇人「全然怒ってません」
優「怒ってるねぇ・・・カルシウム不足するような栄養バランスの食事は作ってないはずだけど」
…
勇人「お前、常識的に考えて行動するって言ってたはずだが」
優「え?これ常識の範囲内じゃん」
ダメだ、こいつ・・・
先生「と、いうわけだ。他に連絡事項はないから、ホームルーム終了」
先生が教室から出る。それと同時にたくさんのクラスメイトがこっちに寄って来る・・・
もちろん、こいつらの下らない質問に答えるつもりなんかない。こういうのは転校生にやらせるべきだ
勇人「優。クラスメイトからの質問だ。全部お前が答えろ。僕には関係ない。というか転校生なんだろ」
そう言って席から立ち上がる
優「え、勇人何処行くのー?」
152 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:07:30.94 ID:ULRqFKPu0
クラスメイトの群れから脱出して唖然としているトモの元へ向かう
勇人「約束だ。全力で慰めてくれ」
トモ「・・・想定の範囲外だった。けど、勇人。お前はよく頑張った。だからこれからも頑張れ」
全然慰めになってねえよ、チクショウ・・・
153 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:07:53.18 ID:ULRqFKPu0
第三話
帰宅
今日程疲れた日はない。というかしばらくこんな日が続くと思うと、不登校に陥りそうだ
優「ふぅ~疲れた。今日は大変だったね。転校生ってあんな感じなのかな?」
勇人「貴様のせいで僕はお前の10倍近く疲れたんだぞ」
優「んー、でも僕は楽しかったよ」
あれだけ面倒なことになって楽しめるなんて、社交性にかなりの違いがあるな
勇人「明日が金曜日か・・・明日が終わるまでもつかな・・・僕の体」
優「大丈夫だって」
優が根拠の無い励ましをする。というか原因作ったのお前だろ・・・
優「それにさ・・・僕も、久しぶりの学校・・・楽しかったんだ」
…
そうか・・・ユウだって学生だったんだ・・・
優「よかったよ、この体の持ち主が僕と同じ年齢で」
優の体の持ち主がユウと同じ年齢だということは初めて知った
155 名前: ◆wjOmYNm0Aw 2007/03/04(日) 22:29:37.35 ID:i35PrEy9O
もともと僕のドッペルゲンガーと間違えるくらいだから、僕とそんなに年齢に差が
ないとは思っていたが、同い年だとは・・・
ないとは思っていたが、同い年だとは・・・
勇人「・・・僕は疲れたけど・・・優はどうだった?」
優「僕も、多少は疲れたよ。でも、楽しかった」
勇人「そうか・・・僕は疲れただけだよ・・・」
けど
勇人「でも、楽しくなかったって言ったら、それは嘘になる」
そう言って優を見る。優は笑っていた
優「そう・・・よかった」
勇人「明日は金曜日・・・か」
優「うん、だから明日もヨロシクね」
勇人「面倒臭いなぁ・・・」
面倒だと言ってるけど、はやく明日にならないかな、と願っている僕がいた。何でそんなこと考えてるんだろう
朝たまっていた憂鬱は、今は明日への期待に変わっていた。
理由は僕にも分からない