ひょんなことから女の子
ブランクライフ 6
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hyon
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64 名前: ブランクライフ 2007/03/03(土) 18:36:06.42 ID:zkQMxW390
今日も彼は5時に目を覚まし、朝食を食べてから仕事へ出掛ける
初めは別々の部屋で寝ていたけど、最近では間にしきりを置いただけで、同じ部屋に寝ている
いつの間にか私、と呼ぶようになった自分がいるので、人がかわるにはそれほど時間は必要なさそうだ
同居、というよりは親戚の娘が居候している感じだから、彼もそれほど気にかけていないのかもしれない
さしずめ私は兄思いの妹か……
たとえ私のことを、その……“彼女”として見てくれていなかったとしても、彼の役に立てていればいい
彼の喜んでいる顔を見られれば、私は嬉しいから
それが妹ってものじゃないかな?
一人っ子だったから小説でしか見たことは無いけど、ね
「おー、もうそろそろか。それじゃあ時間だから行ってくる」
「はい、いってらっしゃい」
無事に帰ってきてね、と笑顔で言うのがいまや私の日課となっている
「おー、まかせろー」
ほとんどに閉じかかったドア越しに彼の声が聞こえる
ガチャンと扉が閉じる
初めは別々の部屋で寝ていたけど、最近では間にしきりを置いただけで、同じ部屋に寝ている
いつの間にか私、と呼ぶようになった自分がいるので、人がかわるにはそれほど時間は必要なさそうだ
同居、というよりは親戚の娘が居候している感じだから、彼もそれほど気にかけていないのかもしれない
さしずめ私は兄思いの妹か……
たとえ私のことを、その……“彼女”として見てくれていなかったとしても、彼の役に立てていればいい
彼の喜んでいる顔を見られれば、私は嬉しいから
それが妹ってものじゃないかな?
一人っ子だったから小説でしか見たことは無いけど、ね
「おー、もうそろそろか。それじゃあ時間だから行ってくる」
「はい、いってらっしゃい」
無事に帰ってきてね、と笑顔で言うのがいまや私の日課となっている
「おー、まかせろー」
ほとんどに閉じかかったドア越しに彼の声が聞こえる
ガチャンと扉が閉じる
さあ、今日も一日頑張ろう
65 名前: ブランクライフ 2007/03/03(土) 18:37:03.94 ID:zkQMxW390
早速、食器を水に浸しておいて、その間にお風呂の残り湯を使った洗濯
最初、一緒に洗濯することに抵抗があったけど、別に彼のだし、いいかなぁなんて
そんなに洗濯物の量が多いわけでもないのですぐに終わる
食器をきちんと洗って棚に戻し、こんどはお風呂の掃除
その後洗濯物をベランダに干しにいって、ついでに植物に水をあげる
……と、あれ?隣のベランダに洗濯物が干してある
一度も洗濯物がかかっているのを見たこと無かったけど住んでる人いたんだ
最初、一緒に洗濯することに抵抗があったけど、別に彼のだし、いいかなぁなんて
そんなに洗濯物の量が多いわけでもないのですぐに終わる
食器をきちんと洗って棚に戻し、こんどはお風呂の掃除
その後洗濯物をベランダに干しにいって、ついでに植物に水をあげる
……と、あれ?隣のベランダに洗濯物が干してある
一度も洗濯物がかかっているのを見たこと無かったけど住んでる人いたんだ
ピンポーン
お客さん?
そういえば、この家の中でチャイム聞くのって初めてだ
一週間経ったのに、結構初めてが多いなぁ
「すいませーん」
「はーい。ちょっとまってくださーい」
男の人?彼の友達かな?
どうして大声を出しているのか、インターホンじゃダメなのかなぁ
そういえば、この家の中でチャイム聞くのって初めてだ
一週間経ったのに、結構初めてが多いなぁ
「すいませーん」
「はーい。ちょっとまってくださーい」
男の人?彼の友達かな?
どうして大声を出しているのか、インターホンじゃダメなのかなぁ
66 名前: ブランクライフ 2007/03/03(土) 18:39:07.08 ID:zkQMxW390
ガチャとドアを開けると、20歳くらいの男の人
顔は、格好いい部類に入る人
ただ、神の色が茶髪だし、すごく遊んでいそうな人で私はあんまり好きじゃない……
「うわー、やっぱかわいいな」
しかも第一声がそれですか、心証は最悪ですょ
「あ、俺となりに住んでるんだけど、今あいついる?」
「い、いないです」
こういう人は苦手、真っ正面から向かい合えない私
「あー、そう。……ところでさ、あいつとどんな関係?」
これ?と小指をたてる
「そ、そんな関係じゃありません」
強く否定したいけど、語尾に行くに従い声は小さくなる
あと、出来れば彼のことを「あいつ」だなんて言わないでくれないかなぁ、なんて心で言う
「そうか、じゃ君、今付き合ってる人とかは」
そこまで言って言葉を区切って
いったん私のことをジロジロと眺め、続ける
「いそうには見えないな」
失礼なことを、と言いたいけれど
確かに今は寝間着のまんまだったし、髪の毛も寝癖が残っている……
「それパジャマだろ?見た目くらい気ぃ使うからな、彼氏とかいりゃあ」
いちいち口に出さなくってもいいじゃないですか……本当に意地悪な人
顔は、格好いい部類に入る人
ただ、神の色が茶髪だし、すごく遊んでいそうな人で私はあんまり好きじゃない……
「うわー、やっぱかわいいな」
しかも第一声がそれですか、心証は最悪ですょ
「あ、俺となりに住んでるんだけど、今あいついる?」
「い、いないです」
こういう人は苦手、真っ正面から向かい合えない私
「あー、そう。……ところでさ、あいつとどんな関係?」
これ?と小指をたてる
「そ、そんな関係じゃありません」
強く否定したいけど、語尾に行くに従い声は小さくなる
あと、出来れば彼のことを「あいつ」だなんて言わないでくれないかなぁ、なんて心で言う
「そうか、じゃ君、今付き合ってる人とかは」
そこまで言って言葉を区切って
いったん私のことをジロジロと眺め、続ける
「いそうには見えないな」
失礼なことを、と言いたいけれど
確かに今は寝間着のまんまだったし、髪の毛も寝癖が残っている……
「それパジャマだろ?見た目くらい気ぃ使うからな、彼氏とかいりゃあ」
いちいち口に出さなくってもいいじゃないですか……本当に意地悪な人
67 名前: ブランクライフ 2007/03/03(土) 18:42:27.93 ID:zkQMxW390
「畜生~!あいつ羨ましいなぁ。こんな可愛い娘と毎日ヤッてんだろ?」
「そ、そんなこと!一回もありません!」
男のこの一言に、つい大きい声を出してしまった
「どうしてそういうことを言うんですか!」
どうしてこのとき必死になっちゃったんだろう?
「まじ?あいつとはホントに関係ないわけ?」
男はそういって私の肩を掴む
「は、離してください!」
声を荒げても、この時間に声の届く範囲に人はいない
ひ弱な少女の力ではたいした抵抗にすらなりもせず、もう片方の腕で、両手の自由がうばわれる
「やめてください!」
反抗の声虚しく、男の顔が近づいてくる
「やめ、て……」
肩をつかむ力が更に強くなって……
「い、痛い……いたっ……っ!」
悲鳴は唇で消された
無理矢理押さえつけられて、だらしなく空いた口内へ舌が入り込んだ
「そ、そんなこと!一回もありません!」
男のこの一言に、つい大きい声を出してしまった
「どうしてそういうことを言うんですか!」
どうしてこのとき必死になっちゃったんだろう?
「まじ?あいつとはホントに関係ないわけ?」
男はそういって私の肩を掴む
「は、離してください!」
声を荒げても、この時間に声の届く範囲に人はいない
ひ弱な少女の力ではたいした抵抗にすらなりもせず、もう片方の腕で、両手の自由がうばわれる
「やめてください!」
反抗の声虚しく、男の顔が近づいてくる
「やめ、て……」
肩をつかむ力が更に強くなって……
「い、痛い……いたっ……っ!」
悲鳴は唇で消された
無理矢理押さえつけられて、だらしなく空いた口内へ舌が入り込んだ
やめてやめてやめてやめて……
涙が頬をつたう
ようやっと顔が離れていって、体に触れていた男の腕が離れて、力なく私の体は沈んでいった
涙が頬をつたう
ようやっと顔が離れていって、体に触れていた男の腕が離れて、力なく私の体は沈んでいった
ナゼ私ハ、ドウシテコウナル?
そう、いつもいつもこうだった……
そう、いつもいつもこうだった……
216 名前: ブランクライフ 2007/03/05(月) 17:21:18.60 ID:j8ybRXuj0
ずるり、と落ちていくぼやけた視界、はっきりと覚えているのは男への感情
下衆、外道、ケダモノ、悪魔、鬼、ありあらゆる男への罵り
死ンデシマエ死ンデシマエ死ンデシマエ死ンデシマエ死ンデシマエ死ンデシマエ……
下衆、外道、ケダモノ、悪魔、鬼、ありあらゆる男への罵り
死ンデシマエ死ンデシマエ死ンデシマエ死ンデシマエ死ンデシマエ死ンデシマエ……
男が自分の肩に手を伸ばしてくるのが、目の端に映る
「……ゴメンナサイ、モウシナイカラ……ヤメテ、ユルシテ、ゴメンナサイ」
今の私は死んだ魚、壊れた人形。人の証は流れる涙だけ
近づいてきた手のひらを弾く
とたん、また恐怖と不安に教われる
「ゴメンナサイ、赦シテ…」
玄関に顔をぶつけても、痛みも感じなかった
目をつぶって、暗闇の中で、ずっと、ずっと、呟き続けた
「……ゴメンナサイ、モウシナイカラ……ヤメテ、ユルシテ、ゴメンナサイ」
今の私は死んだ魚、壊れた人形。人の証は流れる涙だけ
近づいてきた手のひらを弾く
とたん、また恐怖と不安に教われる
「ゴメンナサイ、赦シテ…」
玄関に顔をぶつけても、痛みも感じなかった
目をつぶって、暗闇の中で、ずっと、ずっと、呟き続けた
『ゴメンナサイ……』
どのくらいたっただろう
気がつくと男はもういなかった
涙で汚れた扉をシャツの裾で拭う
ふらふらと立ち上がって、そのまま玄関の中に倒れ込んだ
気がつくと男はもういなかった
涙で汚れた扉をシャツの裾で拭う
ふらふらと立ち上がって、そのまま玄関の中に倒れ込んだ