ひょんなことから女の子
ブランクライフ 7
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hyon
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53 :ブランクライフ:2007/03/06(火) 18:25:10.00 ID:6cUR/Ua20
「おーい、大丈夫かぁ?」
間延びした声が、上から聞こえる
口元に垂れた涎を袖で拭き取り、自分がいた場所をみてみる
どうやら、私は玄関で寝てしまっていたようだ
「なんでこんなところで寝てるん?」
それは、私にも分からない
朝、洗濯物を乾かした辺りまでは覚えているんだけど、その後倒れてしまったようだ
「洗濯物がそのままだったから、どうしたんだと思ったんだが、疲れてるんだったら休んだら?」
そうはいっても居候の身で手伝いの一つも出来ないようじゃダメダメじゃない
「いや、倒れられてしまった方が大変なわけだが」
うぅ……そういわれてしまうと立つ瀬がない
「もしかして、熱もあるんじゃないか?」
「だ、大丈夫ですよ」
まぁまぁ、と否定する私の台詞を軽く流し、おでこに
間延びした声が、上から聞こえる
口元に垂れた涎を袖で拭き取り、自分がいた場所をみてみる
どうやら、私は玄関で寝てしまっていたようだ
「なんでこんなところで寝てるん?」
それは、私にも分からない
朝、洗濯物を乾かした辺りまでは覚えているんだけど、その後倒れてしまったようだ
「洗濯物がそのままだったから、どうしたんだと思ったんだが、疲れてるんだったら休んだら?」
そうはいっても居候の身で手伝いの一つも出来ないようじゃダメダメじゃない
「いや、倒れられてしまった方が大変なわけだが」
うぅ……そういわれてしまうと立つ瀬がない
「もしかして、熱もあるんじゃないか?」
「だ、大丈夫ですよ」
まぁまぁ、と否定する私の台詞を軽く流し、おでこに
パシン
え?
なぜか、近づいてきた彼の手をはじいた
「お、おい。どうした?」
「どうしたって、私、どうしたの?」
頭が混乱している
なんだろう。どうしたんだろう?
「せ、洗濯物。これ以上冷たくなる前に取ってきますね」
逃げた。彼の顔を見ていられなかったのはなぜ?
急いで洗濯物を取り込んで、隣の家に誰かいるのだと気がつく
隣人になんて、それほど興味も無い。住人のことなんて彼がいるこの部屋だけで十分だ
なぜか、近づいてきた彼の手をはじいた
「お、おい。どうした?」
「どうしたって、私、どうしたの?」
頭が混乱している
なんだろう。どうしたんだろう?
「せ、洗濯物。これ以上冷たくなる前に取ってきますね」
逃げた。彼の顔を見ていられなかったのはなぜ?
急いで洗濯物を取り込んで、隣の家に誰かいるのだと気がつく
隣人になんて、それほど興味も無い。住人のことなんて彼がいるこの部屋だけで十分だ
54 :ブランクライフ:2007/03/06(火) 18:26:26.33 ID:6cUR/Ua20
今日もいつもと変わらない夕食
でも、何かが違う、何処か心苦しい
彼の言葉、一つ一つに相づちを打ちながらも、何一つ心に残っていない
私はずっと笑顔だった
でも、何かがおかしい、何処か狂っている
何一つかわらない、食後
彼の食器も一緒に運んでいって、昨日から作っておいたデザートを持ってくる
いつもなら、彼に直接渡していたスプーン
それなのに、机の上を滑らせるように渡す
「ところで、本当に大丈夫か?」
彼の口から私を気遣って、何処かへ行かないか?とか、息抜きに何か、といった話が出てくる
大丈夫、私は何処もおかしくないの
だから心配しないで?
そう。私はいつもと何も変わらない
それでもおかしいなら、彼のいうようにほんの少し疲れているかもしれない
今日は早く寝よう
でも、何かが違う、何処か心苦しい
彼の言葉、一つ一つに相づちを打ちながらも、何一つ心に残っていない
私はずっと笑顔だった
でも、何かがおかしい、何処か狂っている
何一つかわらない、食後
彼の食器も一緒に運んでいって、昨日から作っておいたデザートを持ってくる
いつもなら、彼に直接渡していたスプーン
それなのに、机の上を滑らせるように渡す
「ところで、本当に大丈夫か?」
彼の口から私を気遣って、何処かへ行かないか?とか、息抜きに何か、といった話が出てくる
大丈夫、私は何処もおかしくないの
だから心配しないで?
そう。私はいつもと何も変わらない
それでもおかしいなら、彼のいうようにほんの少し疲れているかもしれない
今日は早く寝よう
139 :ブランクライフ:2007/03/07(水) 16:57:22.00 ID:UPwR6S9Q0
もうお風呂にも馴れたものだ
自分の着替えと、彼の着替えを持っていって
このことについては、彼は最初嫌がっていたけれども、いまはもう諦めたみたい
脱衣所で一気に服を取っ払って、まず最初にお湯をドバとかぶる
玄関で寝てしまっていたんだから、相当に汚れてしまった可能性が高い。特に髪の毛
顔、体を洗い終え、長い髪も丁寧に洗い、お風呂から出たあとはタオルとドライヤーで乾かす
髪の毛が短かった頃は考えもしなかったことも、この一週間で習慣になりつつある
それあとでようやっと、こたつでお茶をすすっている彼にお風呂に入り終わったことを告げる
「……いつも思うんだが、女ってのは風呂にかける時間が長いもんなの?」
彼の疑問
「知りませんよ。貴方が短すぎるんじゃないですか?」
「そう?」
「そうです。本当に体を洗っているの?ってくらい速いじゃないですか」
「今日はもう少し長く湯船につかってみるか」
どこか遠い目で、のほほんと独り言のように言う
「私、先に寝てますね」
彼は「おー」とだけ言うと、そのままお風呂に向かっていった
自分の着替えと、彼の着替えを持っていって
このことについては、彼は最初嫌がっていたけれども、いまはもう諦めたみたい
脱衣所で一気に服を取っ払って、まず最初にお湯をドバとかぶる
玄関で寝てしまっていたんだから、相当に汚れてしまった可能性が高い。特に髪の毛
顔、体を洗い終え、長い髪も丁寧に洗い、お風呂から出たあとはタオルとドライヤーで乾かす
髪の毛が短かった頃は考えもしなかったことも、この一週間で習慣になりつつある
それあとでようやっと、こたつでお茶をすすっている彼にお風呂に入り終わったことを告げる
「……いつも思うんだが、女ってのは風呂にかける時間が長いもんなの?」
彼の疑問
「知りませんよ。貴方が短すぎるんじゃないですか?」
「そう?」
「そうです。本当に体を洗っているの?ってくらい速いじゃないですか」
「今日はもう少し長く湯船につかってみるか」
どこか遠い目で、のほほんと独り言のように言う
「私、先に寝てますね」
彼は「おー」とだけ言うと、そのままお風呂に向かっていった
141 :ブランクライフ:2007/03/07(水) 16:58:44.82 ID:UPwR6S9Q0
仰向けに、天井を見上げると、木目がはっきりと見える
いままで、そんな風に意識して見たことも無かったっけ
疲れている気はするんだけど、なかなか寝付けない
「こういうときは羊を数えるんだっけ」
一匹一匹丁寧に声に出しながら数えていく
「58匹……59匹……60匹」
なかなか睡魔は襲って来ない
「192匹……193……193匹?……194匹」
「…………」
「206匹……207匹……」
「なぁ、なにしてるん?」
天井がいつのまにか彼の顔にかわっている
「あの、眠れないから羊を……」
なにをしているんだ?という彼の目のせいで、妙に恥ずかしい
「はい、ばかなことやってないでもう寝ます」
「いや、俺は何も言ってないんだが」
そんなことを言われたって恥ずかしいものは恥ずかしいんだから
照れ隠しにばさぁっと布団の中に潜り込む
「おやすみ」
彼の声が聞こえた
「……おやすみなさい」
小さな声で…言う、っていうかどうしよう。羊を何匹まで数えたのか忘れてしまった
眠れないからもう一度数え直そうかなぁ……
いままで、そんな風に意識して見たことも無かったっけ
疲れている気はするんだけど、なかなか寝付けない
「こういうときは羊を数えるんだっけ」
一匹一匹丁寧に声に出しながら数えていく
「58匹……59匹……60匹」
なかなか睡魔は襲って来ない
「192匹……193……193匹?……194匹」
「…………」
「206匹……207匹……」
「なぁ、なにしてるん?」
天井がいつのまにか彼の顔にかわっている
「あの、眠れないから羊を……」
なにをしているんだ?という彼の目のせいで、妙に恥ずかしい
「はい、ばかなことやってないでもう寝ます」
「いや、俺は何も言ってないんだが」
そんなことを言われたって恥ずかしいものは恥ずかしいんだから
照れ隠しにばさぁっと布団の中に潜り込む
「おやすみ」
彼の声が聞こえた
「……おやすみなさい」
小さな声で…言う、っていうかどうしよう。羊を何匹まで数えたのか忘れてしまった
眠れないからもう一度数え直そうかなぁ……