ひょんなことから女の子
名無草 1-12
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71 名前: 名無草 2007/03/03(土) 19:10:16.23 ID:HzGYCDXL0
夕食を取って、風呂に入ろうと思ったらお袋が電話していた。
気にせずに風呂に入る。
俺「あー、やっぱり風呂は良い……」
湯船に浸かりながらそんな言葉を漏らす。
しばらく湯を楽しんでいるといつものように姉貴が入ってきた。
姉「……“俺”、驚かなくなってきたね。なんだかつまんないな」
俺「そりゃ毎日のように乱入してきたら慣れるって」
姉貴の背中を流すと、姉貴は俺に背を向けるように催促してくる。
俺「いや、もう洗ったから良いって」
姉「良いから、ほら。背中向かないなら前から洗う?」
いや、遠慮しておきます……姉貴に背中を流してもらう。
途中から洗いっこからさわりっこになってきて……、
俺「やっぱり姉貴の胸大きいなー」
なんて言うと、“俺”くらいが丁度良い、なんて返してきた。
俺には分からない悩みがあるんだろう。
それから二人でのんびりと湯に浸かって、一緒に風呂から上がった。
気にせずに風呂に入る。
俺「あー、やっぱり風呂は良い……」
湯船に浸かりながらそんな言葉を漏らす。
しばらく湯を楽しんでいるといつものように姉貴が入ってきた。
姉「……“俺”、驚かなくなってきたね。なんだかつまんないな」
俺「そりゃ毎日のように乱入してきたら慣れるって」
姉貴の背中を流すと、姉貴は俺に背を向けるように催促してくる。
俺「いや、もう洗ったから良いって」
姉「良いから、ほら。背中向かないなら前から洗う?」
いや、遠慮しておきます……姉貴に背中を流してもらう。
途中から洗いっこからさわりっこになってきて……、
俺「やっぱり姉貴の胸大きいなー」
なんて言うと、“俺”くらいが丁度良い、なんて返してきた。
俺には分からない悩みがあるんだろう。
それから二人でのんびりと湯に浸かって、一緒に風呂から上がった。
風呂から上がるとお袋はまだ電話をしていた。
何だろう、と思いながらも詮索するのもどうかと思ったのでそのまま自分の部屋に向かった。
何だろう、と思いながらも詮索するのもどうかと思ったのでそのまま自分の部屋に向かった。
72 名前: 名無草 2007/03/03(土) 19:31:29.74 ID:HzGYCDXL0
部屋でぼんやりしていると、姉貴が部屋にやってきた。
もはや定位置になった俺の隣に座る。
姉「そういえば、学校に行けるようになったら何着て行くの?」
俺「そりゃ制服だろ」
姉「だから女の子のか男の子のかを聞いてるんだけど」
そんな質問から学校の話になって、復学してやりたいことを話した。
俺「やっぱ前みたいにあいつらとバカな話しして、バカなことやりたいな」
“もしも”の話しなんて好きじゃないけど、それでも言葉は止まらなかった。
気付けばいつもの寝る時間。
俺「っと、もうこんな時間だし、そろそろ寝よっか」
姉「明日は休みだし、もうちょっと話してても良いんだよ?」
俺「んー、いや。やめとく」
これ以上話ししてたらまた泣いちまいそうだし。
姉「そっか、それじゃぁ寝よう」
俺「ん、おやすみ」
姉「おやすみ、“俺”」
部屋の電気を消して、布団に潜り込む、そこでふと思った。
俺「そう言えば、今姉貴の部屋ってどうなってんの?」
姉「年頃の女にそんなこと聞くもんじゃありません」
軽く小突かれて、
俺「年頃の男を誘うような女が何言ってんの。まぁ体は女だけどさ」
今度は拳骨をもらった。
俺「っっ!!ぼ、暴力はいけないと思いますっ」
涙が滲む、頭を押さえながら抗議。
姉「下らないこと言ってないでさっさと寝なさい」
俺「はい」
言うが早いか姉貴は後ろを向いて寝入ってしまった。
ちくしょう、……なんだか寂しいじゃないか。
もはや定位置になった俺の隣に座る。
姉「そういえば、学校に行けるようになったら何着て行くの?」
俺「そりゃ制服だろ」
姉「だから女の子のか男の子のかを聞いてるんだけど」
そんな質問から学校の話になって、復学してやりたいことを話した。
俺「やっぱ前みたいにあいつらとバカな話しして、バカなことやりたいな」
“もしも”の話しなんて好きじゃないけど、それでも言葉は止まらなかった。
気付けばいつもの寝る時間。
俺「っと、もうこんな時間だし、そろそろ寝よっか」
姉「明日は休みだし、もうちょっと話してても良いんだよ?」
俺「んー、いや。やめとく」
これ以上話ししてたらまた泣いちまいそうだし。
姉「そっか、それじゃぁ寝よう」
俺「ん、おやすみ」
姉「おやすみ、“俺”」
部屋の電気を消して、布団に潜り込む、そこでふと思った。
俺「そう言えば、今姉貴の部屋ってどうなってんの?」
姉「年頃の女にそんなこと聞くもんじゃありません」
軽く小突かれて、
俺「年頃の男を誘うような女が何言ってんの。まぁ体は女だけどさ」
今度は拳骨をもらった。
俺「っっ!!ぼ、暴力はいけないと思いますっ」
涙が滲む、頭を押さえながら抗議。
姉「下らないこと言ってないでさっさと寝なさい」
俺「はい」
言うが早いか姉貴は後ろを向いて寝入ってしまった。
ちくしょう、……なんだか寂しいじゃないか。
97 名前: 名無草 2007/03/04(日) 00:11:50.59 ID:6i4ohnzk0
俺「うごっ!」
朝、ベッドからずり落ちて目が覚めた。
俺「いてぇ……」
頭と右肩をさすりながら、二度寝しようとベッドへ這い上がる。
見ると姉貴はまだ眠っていた。
無理もない、外を見ればまだ明けきらない夜の余韻を残した紺色がかった空が見える。
寝ている間に寝返りをうったのか、こちらを向いている姉貴。
やば、なんか、寝顔が可愛い。
布団に戻って、腕を姉貴の後ろに回して姉貴の寝顔を見つめる。
姉「……ぅ、ん……」
しばらく見蕩れていると、姉貴の目がゆっくりと開いた。
俺「あ、おはよう、姉貴」
姉貴の髪を撫でながら言った一言は、自分でもびっくりするほど穏やかで、優しげだった。
なんだか姉貴が固まっている。
俺「?どうかした?」
姉「何、してたの?」
俺「姉貴の寝顔見てた」
言うと姉貴は、目を逸らして、照れたように少し赤くなって、目線をこちらに戻して、
むー、なんて聞こえそうな顔で俺の頬を無言でつねりはじめた。
俺「いは、いはいっへ!」
そうすると、姉貴は寝返りをうって、俺に背中を向けた。えーっと……、またですか?
俺「昨日姉貴も俺の寝顔眺めてたんだろ?なら、これでおあいこ!」
そう言って姉貴に後ろから抱きつく。
姉「ぅ、うるさい。あんたは可愛いけど、私の寝顔なんて見ても可愛くも面白くもないでしょ」
拗ねたように言う姉貴。
俺「いや、すごく可愛かった。正直見蕩れてたもん、俺」
っ!?あ、あんたね!なんて、顔を真っ赤にして睨んでくる姉貴の髪を撫でて、
ほんとに、可愛かったよ。そう言って姉貴を抱き寄せる。
そうして思った。これじゃぁいつもと逆だな、なんてこと。
朝、ベッドからずり落ちて目が覚めた。
俺「いてぇ……」
頭と右肩をさすりながら、二度寝しようとベッドへ這い上がる。
見ると姉貴はまだ眠っていた。
無理もない、外を見ればまだ明けきらない夜の余韻を残した紺色がかった空が見える。
寝ている間に寝返りをうったのか、こちらを向いている姉貴。
やば、なんか、寝顔が可愛い。
布団に戻って、腕を姉貴の後ろに回して姉貴の寝顔を見つめる。
姉「……ぅ、ん……」
しばらく見蕩れていると、姉貴の目がゆっくりと開いた。
俺「あ、おはよう、姉貴」
姉貴の髪を撫でながら言った一言は、自分でもびっくりするほど穏やかで、優しげだった。
なんだか姉貴が固まっている。
俺「?どうかした?」
姉「何、してたの?」
俺「姉貴の寝顔見てた」
言うと姉貴は、目を逸らして、照れたように少し赤くなって、目線をこちらに戻して、
むー、なんて聞こえそうな顔で俺の頬を無言でつねりはじめた。
俺「いは、いはいっへ!」
そうすると、姉貴は寝返りをうって、俺に背中を向けた。えーっと……、またですか?
俺「昨日姉貴も俺の寝顔眺めてたんだろ?なら、これでおあいこ!」
そう言って姉貴に後ろから抱きつく。
姉「ぅ、うるさい。あんたは可愛いけど、私の寝顔なんて見ても可愛くも面白くもないでしょ」
拗ねたように言う姉貴。
俺「いや、すごく可愛かった。正直見蕩れてたもん、俺」
っ!?あ、あんたね!なんて、顔を真っ赤にして睨んでくる姉貴の髪を撫でて、
ほんとに、可愛かったよ。そう言って姉貴を抱き寄せる。
そうして思った。これじゃぁいつもと逆だな、なんてこと。
98 名前: 名無草 2007/03/04(日) 00:13:45.76 ID:6i4ohnzk0
顔を洗って歯を磨こう。
思って階段を下りると、台所の方から朝食の支度をしているらしい音が聞こえた。
確か時刻はまだ6時の半ばだったはずだ。
なるほど、主婦は大変だな、なんて思いながら台所へ向かう。
俺「お袋、手伝おっか?」
その声で俺に気付いたお袋は一度目線だけ寄越して、手を止めずに言う。
お袋「珍しいこともあるもんね」
俺「たまたま早く目が覚めてさ、たまには親孝行でもしてみようかな、なんて思ってね」
台所に入っていって、
お袋「良い心がけね、でもそう言うことは着替えてから言わなきゃ説得力ないわよ?」
すぐに追い返されてしまった。
仕方なく当初の予定通り歯を磨いて、顔を洗って、自室に戻り着替える。
姉「あんたがこんな時間に動いてるなんて、珍しいこともあるもんね」
お袋と似たようなことを言う姉貴。
俺「姉貴にだけは言われたくないな」
言いながらも手早く着替え、台所に向かう。
と、お袋は居間のソファーに腰掛けていた。
俺「あれ、手伝おうと思ったのに。もうすることないの?」
お袋「ないわね。強いて言うなら……そうね、肩でも揉んでくれる?」
頷いて、ソファーに腰掛けたお袋の後ろに回る。
思って階段を下りると、台所の方から朝食の支度をしているらしい音が聞こえた。
確か時刻はまだ6時の半ばだったはずだ。
なるほど、主婦は大変だな、なんて思いながら台所へ向かう。
俺「お袋、手伝おっか?」
その声で俺に気付いたお袋は一度目線だけ寄越して、手を止めずに言う。
お袋「珍しいこともあるもんね」
俺「たまたま早く目が覚めてさ、たまには親孝行でもしてみようかな、なんて思ってね」
台所に入っていって、
お袋「良い心がけね、でもそう言うことは着替えてから言わなきゃ説得力ないわよ?」
すぐに追い返されてしまった。
仕方なく当初の予定通り歯を磨いて、顔を洗って、自室に戻り着替える。
姉「あんたがこんな時間に動いてるなんて、珍しいこともあるもんね」
お袋と似たようなことを言う姉貴。
俺「姉貴にだけは言われたくないな」
言いながらも手早く着替え、台所に向かう。
と、お袋は居間のソファーに腰掛けていた。
俺「あれ、手伝おうと思ったのに。もうすることないの?」
お袋「ないわね。強いて言うなら……そうね、肩でも揉んでくれる?」
頷いて、ソファーに腰掛けたお袋の後ろに回る。
俺(肩を揉みながら)「お客さん、随分凝ってますね」
お袋「そうなのよ、手のかかる子が二人も居てもう大変でねぇ」
手のかかる子で悪かったな、思っているとお袋は言った。
お袋「今日、用事があるから出かけないようにね」
俺は頷いて、お袋の気が済むまで肩を揉み続けた。
お袋「そうなのよ、手のかかる子が二人も居てもう大変でねぇ」
手のかかる子で悪かったな、思っているとお袋は言った。
お袋「今日、用事があるから出かけないようにね」
俺は頷いて、お袋の気が済むまで肩を揉み続けた。
101 名前: 名無草 2007/03/04(日) 00:40:51.36 ID:6i4ohnzk0
朝食を済ませて、居間で3人でテレビを見ていた。
するとお袋が姉貴を呼んで、部屋の隅で内緒話を始めた。
内緒話がしたいなら部屋変えれば良いじゃん……。
思ってチラリと盗み見ると、姉貴がなんだか驚いた顔でお袋を見つめていた。
するとお袋が姉貴を呼んで、部屋の隅で内緒話を始めた。
内緒話がしたいなら部屋変えれば良いじゃん……。
思ってチラリと盗み見ると、姉貴がなんだか驚いた顔でお袋を見つめていた。
昼前、来客にお袋が玄関へと向かう。
そして戻ってきたお袋が手に持っていたのは……、
俺の学校の制服(女生徒仕様)だった。
俺「はぁ!?なんでそんなのがあるんだよ!!」
思わず声を上げる俺。
お袋「驚かせようと思ってね。“俺”、よろこびなさい、復学の許可が下りたわよ」
俺「え?マジで?」
この後5分ほど「本当に?」「本当に」なんて間抜けなやりとりをして、
涙がこぼれるかと思うぐらい嬉しくなって、俺は歓声を上げた。
“男”と“友”にさっそく知らせようとすると、
お袋「まずは準備を終わらせてから、ね」
そう言って止められた。
そして戻ってきたお袋が手に持っていたのは……、
俺の学校の制服(女生徒仕様)だった。
俺「はぁ!?なんでそんなのがあるんだよ!!」
思わず声を上げる俺。
お袋「驚かせようと思ってね。“俺”、よろこびなさい、復学の許可が下りたわよ」
俺「え?マジで?」
この後5分ほど「本当に?」「本当に」なんて間抜けなやりとりをして、
涙がこぼれるかと思うぐらい嬉しくなって、俺は歓声を上げた。
“男”と“友”にさっそく知らせようとすると、
お袋「まずは準備を終わらせてから、ね」
そう言って止められた。
そうしてあれこれと奔走していると、気付けば陽はすっかり落ちていた。
そうして、その人は訪れた。
そうして、その人は訪れた。