人物名鑑:桂歌丸
ゲーム内における桂歌丸
現実における桂歌丸
1936年8月14日、神奈川県横浜市出身の落語家で落語芸術協会の第5代会長。真金町に住まいを構え、横浜を愛した噺家であり、日本テレビの長寿番組「笑点」に
初回放送から50年間レギュラーとして出演し続けた人物
として有名。
笑点においてはその頭髪や臨終ネタ、配偶者を中心に弄られていた。特に
六代目三遊亭円楽との罵倒合戦は番組内の名物であった。
しかし罵倒は番組上の演出に過ぎず、実際にはこの2人の仲は非常に良かった。円楽が歌丸罵倒ネタを始めたのは円楽が回答者として番組参加し始めた頃、ネタに困っていたところ歌丸が「(ネタにするのは)俺の事でいいから」と言ったことが始まりである。
円楽の師匠である五代目三遊亭圓楽が諸事情で多忙であったため弟子に中々稽古をつけられなかったが、五代目圓楽とは旧知の仲であった歌丸が門下の弟子ではない六代目円楽に稽古をつけたこともあったという。
また五代目圓楽一門は過去の落語界の騒動の影響で東京の4大寄席に出演することができないが、円楽のみは歌丸が会長を務めていた落語芸術協会に客員として加入することで出演することができた。(これは歌丸だけではなく番組で共演する落語芸術協会副会長の
三遊亭小遊三の後押しもあった)
このような経緯から円楽は歌丸に多大な恩義を感じており、歌丸が入院した際にはいの一番で見舞いに行ったり、「桂歌丸を人間国宝にする会」を立ち上げたりするなど一門の枠を超えた関係となっていた。円楽自身も「自分には3人の父親がいる。1人目は実父。2人目は先代の圓楽師匠。
そして3人目は桂歌丸師匠
」と口にしていたほどだった。
長年喫煙の習慣があったことが影響してか肺を患い、この事が影響して2016年で笑点を引退して「終身名誉司会」に就任する。司会引退後も噺家として鼻チューブを装着しながら落語を続けていたが、結局この肺を患ったことが致命傷となり、2018年7月2日に逝去した。享年81。
長年笑点に携わってきた名噺家の訃報から6日後の2018年7月8日、この日の放送分の笑点で行われた追悼大喜利にて円楽は「
ジジイ、早すぎるんだよ!」と絶叫。敢えて罵倒合戦の体で歌丸を送り出したのだった。
最終更新:2024年10月02日 01:02