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サミュエル=リデル=マグレガー=メイザース - (2018/10/12 (金) 17:19:39) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
人名

【元ネタ】
同名の実在した魔術師。
Wikipedia- マクレガー・メイザース

【初出】
新約十二巻(名前のみ)
新約十八巻の再現映像で登場

【解説】
魔術業界においては著名な魔術師の一人。
黄金夜明』の「三人の創設者」の一人であり、結社内の二大派閥・メイザース派のトップ。
そこらの魔術師を捕まえて有名人を挙げてみろと質問すれば、
10本指が埋まる頃には『薔薇十字(ローゼンクロイツ)』やサンジェルマンと並んで名前が挙がるとされる。

古いスコットランド式軍服の上から魔女のとんがり帽子や外套を羽織り、マフラーを巻いた中年男性。
右に重心を傾けて立つ癖がある。
妻はミナ=メイザース。夫婦仲は良好だった模様。
天才という言葉を補って余りある変人として知られており、
ハイランダーの末裔、スコットランド貴族グランストラエ伯爵を自称し、
スチュアート王朝の再興を切望していた。
まだ若手の魔術師だったアレイスターの才能を見出し、スカウトした人物でもある。

様々な偉業を成し遂げたが、特に有名なのが古い「原典」の翻訳。
「ヴェールを脱いだカバラ」、「術士アブラメリンの神聖なる魔術の書」、「ソロモンの大きな鍵」といった源流・現物ではあまりに難解、かつ猛烈な知識の毒を持つ「原典」を誰でも読める分かり易い形に変換し、欧州全域にカバラを中心とした魔術文化を蔓延させた。
最終的に近代西洋魔術という「現代魔術の基礎理論」を確立したのはアレイスターだが、
このようにメイザースもまた、魔術の基礎理論を独自に構築できるだけの実力を持っていた。
地の文では、魔神やアレイスターとも並び上回る天才と評されている。

戦闘では周囲に浮かせた4種の象徴武器を自在に操り、多種多様な魔術を行使する。
属性魔術自体の「圧」は幻想殺しで打ち消せる程度だが、バードウェイのように縛りを設けてない分非常に自由度と操作性が高く、
範囲攻撃、時間差攻撃、即死攻撃、精密攻撃、移動、防御など戦闘における様々な分野を象徴武器の操作だけでこなす。
アレイスター曰く、「基本の四大元素を完璧に御することで世界の全てを表現する。」

召喚魔術のレベルも恐ろしく高く、未知の悪魔を召喚し契約したり、「蝿の王」を召喚して攻撃に使用したり、
御使堕し級の純度の大天使全四体を同時に召喚した。

文字の連なりの分野で右に出る魔術師はいないとされており、
アレイスター同様「力」より「技術」で圧倒するタイプと言えるだろう。

野心家、というより子供の願望と同種のモノを抱く男でもあり、アレイスターをスカウトした理由もそこにあった。
アレイスターが作った革新的な魔術様式を認めると同時に、
ウェストコット(未編集)ら先人達が作り上げた『黄金』の基礎理論の一つ一つをアレイスターが開発したモノと置換していき、
ゆくゆくはその革新的な技術を自らの物として、それらを時代にもたらした大魔術師として、自らの名を史実に打ち立てようと企てていた。

ブライスロードの戦い」において、ブライスロードの秘宝の一撃やクレイモアの斬撃を受けながらも、最期はアレイスターを巻き込む形で爆発を起こして死亡。
遺体は名前を伏せてウェストミンスター寺院に埋葬された。

...と、アレイスター(と読者)からは思われていたが、新約二十巻ラストでメイザースおよび黄金メンバーら本人が生存した状態で登場。
理屈や経緯は不明だが生きながらえており (コロンゾンが関わっていることが示唆されている)、
同じように生存していた『黄金』の構成員達を引き連れ、アレイスターと対峙した。
リリスは救われるべきではなかった」と断じ、『復讐者』という性質を失ったアレイスターを蔑んでいた。