【種別】
悪魔

【元ネタ】
Wikipeia -コロンゾン
ジョン=ディーのエノク魔術体系を実践したアレイスター=クロウリーが呼び出した悪魔。
30のアエティール(魔術的宇宙領域、エア)の内、10番目の「ザクス」にわだかまる深淵(アビス)の主。
拡散を本質とする邪悪な意識の集合体とされる。
この召喚実験には『銀の星』の弟子ヴィクター=ニューバーグが付き従い、アルジェリアの砂漠で行われた。

【初出】
「正体」が判明したのは新約十八巻。
ただし2006年に発表されたSS『とある三月の二〇一巻』の時点で「サハラの一点で蠢くアレ」として、
本編では新約十四巻で「誰も見たことのない大悪魔」として、既に存在が示唆されていた。

【解説】
1909年に魔術師アレイスター=クロウリーが召喚した悪魔。
別名「ザクス」。数価は「333」。

当時、クロウリーはセフィラとセフィラの間を越えようと30もの天使と接触しようとした。
そして10番目の領域にわだかまる「深淵」を乗り越える為に、その「深淵」と同化する事で霊的負担を負わずに済む手法を選択。
北アフリカの砂漠で三羽の鳩の血を使用して即物的な魔法陣を形成し、
30の天使の内10番目の存在であるザクス(コロンゾン)との接触に成功する。
しかし、クロウリー自身を霊媒(アバター)として召喚された大悪魔コロンゾンはその制御を振り切った。
この時はあらかじめブレーカーとして付き従わせていた弟子のヴィクター=ニューバーグが適切に機能して事なきを得たという。
(ちなみに「三羽の鳩の血を振りかけた三角形の召喚陣」はピジョン・ブラッドにも通ずる)

クロウリーは気付いていなかったが、それ以前にすでにメイザースによって召喚されており、クロウリーを破滅に導く旨の契約を交わしていた。
契約に従って北アフリカから英国に渡り、
クロウリーの第二子ローラの体を乗っ取りローラ=スチュアートを名乗るようになった。...と、本人は語る

実際のところ、ローラの肉体を乗っ取ったというのはコロンゾンが正体隠しのためについた嘘
そもそもローラ=ザザは1907年生まれ。1909年の時点ではまだ幼い子供であり、最大主教になれるはずがないのである。
つまり、ローラ=ザザはコロンゾンに襲われることなく平穏に生きていた。
現在コロンゾンが使っている肉体は、ローラ=ザザのものではなくコロンゾン自身が独力で構築したもの。

ちなみに、スチュアートを名乗るのはメイザースがスチュアート王朝の復活を望んでいた点に由来した一種のサービス精神。
普段はローラの長い金髪の奥に隠れているが、これは「女の髪には魔が宿る」という民間伝承に由来している。

クロウリーによると「世の理の結合を妨げる存在」。
本質は『拡散』であり、知識を探求して「深淵」を超える者を騙し、接触者を起点に世界に汚泥と悪逆を撒き散らす大悪魔とのこと。
その本質から、結束を内側から破壊することを好んでいる節がある。
あらゆる宗教、神話、伝承に属さない存在であり、重要度はエイワスにも匹敵する。

窓のないビル上条に敗北したクロウリーを始末し、学園都市を占拠。
メイザースとの契約は完了したと考え、学園都市を利用して自分本来の目的に移ろうとしたが、
その直後、10億人以上に分化したクロウリーに英国およびイギリス連邦加盟国すべてを奪われて反撃宣言を受けた。

新約19巻では、アレイスターの手でビルごと大気圏外に撃ち出された。
エイワスと宇宙で戦闘しながら並行して別の霊媒であるA・O・フランキスカを動かし、
学園都市の統合データベースである今代の書庫、『プロセッサスーツ』を奪取。
囮として組み立てたスーツを浜面仕上に着せたが、スーツ同士の競合で書庫にアクセス不可能となり、
フランキスカを使って浜面仕上を狙うことになる。

エイワスとの戦闘に勝利した後、既に太陽圏外にまで移動していた「窓のないビル」を学園都市に墜落させたが、
ウラシマ効果が生じてズレた時系列である新天地に奇跡的に迷い込んでしまい、
結果として、既に上里翔流によって追放されていた魔神たちに遊び相手として戦わされる羽目になる。
ちなみに新天地に迷いこむ事すらアレイスターの計算通りであり、エイワスもこうなる事を知っていたらしい。

理屈は不明ながら「力業で」魔神たちの追撃を振り切り、娘々ネフテュスにヘドロのように絡みつかれた状態で新天地からの帰還に成功。
(コロンゾン自身も数多の魔神の追撃は堪えたのか、生まれたての子鹿のようにへたり込んでいた)
しかし直後にアレイスターの学園都市凍結宣言を受けて焦燥し、「『娘(ローラ)』は返して貰う」と宣戦布告され頭を踏みつけられた上で、
西旗』を利用した即興の術式で学園都市に封印された。
しかしこの封印も、コロンゾン相手には時間稼ぎ程度の代物でしかないらしく、遅かれ早かれ封印を力技で食い破ってくることは間違いないという。
アレイスター曰く、封印を破られる前に対処できなければ手の打ちようが無くなるらしい。

その後、メイザースを出し抜くためにアレイスターが学園都市の機能を解除したことで復活。
都市内に配備されていた対魔術式駆動鎧のスペアを解析して得た翼を使って英国に舞い戻り、
「本当は自分はローラではない」という真実を明かしつつアレイスターに重傷を負わせた。
その後、モ・アサイアの儀を執行するための道具としてオナーズオブスコットランドクイーンブリタニア号を求め、
その過程で浜面仕上と取引し行動を共にした。
その後は船上でアレイスターや上条達との最終決戦に挑むも、一方通行人造の樹(クロノオト)を確立した影響で肉体と本体を分離される。
苦し紛れに美琴の対魔術式駆動鎧を操り上条の右手を切断したが、
その際に発生した火花の干渉で上条の右腕の中身を目覚めさせてしまい、本体を貪られ逆に敗北。
残った肉体には、死亡したはずのアレイスターが何故か宿り、
アレイスターの意識とコロンゾンの意識が同居した状態となっている(肉体の主導権はアレイスター側にある)。