【種別】
人名

【初出】
創約三巻

【解説】
学園都市の「暗部」で活動する科学者。
非常に長い黒髪をポニーテールにした少女で、年齢は約10歳。
打ち止めと同程度の身長でありながら、アンバランスに胸が大きい。
黄色のスプラッシュ模様が入った白衣をコルセットで固定し浴衣のように着ており、縁日のお面のようなガスマスクをつけている。
妖宴は双子の片割れで、彼女とほぼ同じ髪型・服装・顔立ちをしている。

背格好の割にアンバランスなほど大きい胸は、酵素風呂を応用して
「一旦全身に脂肪を行き渡らせてから、邪魔な部分だけを徹底的に削ぎ落とす」という手法を使い、
胸だけを大きくすることに成功したことによるもの。

秩序を嫌い「穢れにまみれる」ことを望む性格で、学園都市の『暗部』こそが自分の居場所だと考えている。
同時に露出狂かつマゾヒストの気があり、
「服を全部脱いで深夜の公園を散歩する」「服を全部脱いでエレベーターに乗り、途中階で誰か乗ってこないかチキンレースする」
「鍵をかけずに全裸で列車の個室トイレにこもる」「ブティックの試着室に全裸で1時間こもる」
などといった数々の変態行為を、素顔を一切隠さずに行う悪癖がある。

「穢れにまみれたい」という破滅願望も相まって、自分の個人情報がSNSで流されて拉致監禁されることを目論み、
入浴中に全裸でライブ配信をし、うっかりを装って素顔を晒そうとするなど、
その性癖の特殊さは常軌を逸した域にある。

妖宴からは「過愛がやらかすと、同じ顔をしている自分も風評被害を受ける」という理由で何度も怒られているが、
態度を改める気はないらしく、むしろ妖宴の束縛を迷惑に思っている節がある。

【能力・スキル】
『分解者』を自称する研究者で、都市部に生息する「残飯喰らい」の小動物の専門家。
人間には嫌われているが居なければ食物連鎖が回らない、動物の死体を分解する小動物について研究している。

ハエ、ゴキブリ、ネズミ、ダニなどさまざまな生物を誘引物質を散布することで自在にコントロールし、
ネズミの大群を銃弾を遮る肉壁にする、羽虫の群れの羽ばたきで銃弾の軌道が逸れるほどの強風を発生させる、
というように複雑にコントロールすることができる。
また、ある種の虫が宿主の体の一部を大きく膨らませる「寄生肥大」を利用して、
巨大化させたカラスやゴキブリを背中に貼り付けて空を飛ぶことも可能。
しかし生物の操作はあくまで誘因物質によるものなので、気体の流れを変更するなどしてコントロールを乱されると弱い。
また動物を集める手間を挟むので、準備のない状態では遅れをとる。

彼女自身はレベル0だが、その技術によりレベル4最上位にも匹敵する戦闘力と応用力を誇る。

【作中での行動】
オペレーション・ハンドカフス実施中の学園都市では妖宴と共に行動し、
「一応のお得意さん」だった『ペットブリーダー』を殺された制裁として、警備員を襲撃する。

手始めに浜面らが捕らえられた警備員の総合詰め所を襲撃し、
「人間を生きたまま腐らせ、発生したメタンガスに火を付けて爆発を起こす」
などの方法で大量殺戮をし、駐在の警備員を全滅させる。

続いて第18学区の警備員化学分析センターを襲撃し、黒子と戦闘になる。
一度は黒子を追い詰めるが、気体の流れを乱されて誘引物質を吹きかけられ、自分のネズミ達に逆に襲われる。
しかし、それを逆手に取って自分の肉体を生きたまま分解し、流動体となって下水管を通って脱出。
そのまま地下の汚水に溶け、生きたまま肉体を拡散させるという道を選んだ。

【口調】
一人称は「私」。「〜(だ)もん」を多用。
妖宴と比べるとやや子供っぽい喋り方をする。
例)「どうしよっかな、妖宴」
    「私達『暗部』の研究者にとって壁は乗り越えるもので、制約は刺激でしかないもん」

最終更新:2022年03月23日 21:45