【種別】
作戦名

【初出】
創約1巻

【解説】
12月24日、一方通行統括理事長に就任して最初に実行した作戦。
『オペレーションネーム・ハンドカフス』とも呼称される。
学園都市暗部組織を一掃し罪刑法定主義を徹底することと、
絶対能力進化計画で生存した妹達の社会的保護を目的とする。

当然ながら大規模な反発が予想されるため、
まず理事長である一方通行自身が処罰対象となることで誰であろうと例外はないと示し、
暗部がなくても正当に社会が回ることを知らしめる。
そして一万人以上を殺害したという一方通行自身の強烈なインパクトでもって、
生存した妹達への風評の矛先を彼が引き受け、大衆の好奇の目線から保護するという目的も兼ね備えている。

彼の罪状は一万を超えるクローンの殺害と暗部時代の所業を含めると少年法を鑑みても事実上の終身刑は免れないが、
投獄されても法的には統括理事長の地位は継続できるため、一方通行は檻から出るつもりは皆無である。
因みに算出された刑期は一万一千年を超えるが、当の一方通行本人は
「寧ろ少ねェよ。ふざけてンのか、一人殺して一年程度しかねェじゃねェか」
『短すぎる』と憤慨していた

作戦成功までには暗部の利権にまみれた上層部による妨害が予想されるが、
その鎮圧のために一方通行自身が出動すると計画が破綻するため、
この街の自浄作用を信じて待つしかないと一方通行は考えている。

12月24日には、統括理事の一人である根丘とその配下である舞殿などが
この計画を阻止するために打ち止めを人質に取ろうとしたが、
上条美琴警備員らによって防がれた。

翌25日、警備員と風紀委員共同による暗部掃討作戦『オペレーションネーム・ハンドカフス』が発令される。
隠れ家や行動半径を中心とした奇襲作戦「フェイズ1」と、隠れ家からの予想逃亡先を集団で叩く「フェイズ2」の二つの段階に分かれ、
壊滅手配』に従って一斉検挙が行われた。
この際、警備員は暗部の人間を「比較的温和で社会のためになる必要悪」である『好普性(こうふせい)』と、
「根っからの悪党で手の施しようがない」という『嫌普性(けんふせい)』の二つのタイプに便宜上で分類していた。

当初、一方通行は暗部の人間を穏便に降伏させて可能な限り平和的に解体するつもりであった。
しかし実施の段階でニコラウスの金貨という予定外の要素が差し込まれたことで
一方通行の想定を大きく外れ、警備員と暗部との凄惨な殺し合いに発展。
暗部にも多くの犠牲者が出た他、
警備員では戦闘による死者、心理的外傷による逃走者・自殺者が続出し、壊滅的な被害を被った。
生存した暗部の人間も、少なからぬ数が逃走してオペレーション終了時まで検挙されなかった。
結果、暗部掃討作戦としての『手錠』計画は失敗に終わった。

直後の米国時間12月25日、上条魔術師キトリニタスとの戦闘に数名の妹達が介入。
ちょうど戦闘がテレビ中継されていたこともあり、これによって『妹達』の存在が一般社会に完全に露呈し、
超能力者の軍用体細胞クローンが実在するというニュースは学園都市も含めた世界中で報道された。
これにより、「妹達の社会的保護」を目的とした『手錠』計画は一方通行のプラン通りに進むこととなった。

最終更新:2021年10月12日 11:07