【種別】
人名
【解説】
北欧神話における特別な存在、『
ワルキューレ』の力を宿す女
魔術師。
フィンランド出身で、歳は
神裂火織と同程度。
外見は長い金髪に色白の肌をした女。
羽根飾りの付いた帽子に、膝上程度の丈のワンピースと男物のズボンを身に纏う。
更に、肘と膝の関節をローラースケート用のプロテクターで覆い、胸には防弾ベストを着用している。
着衣の一つ一つには全く共通性がないが、全身を通して見ると、
『現代にある素材を使って中世ヨーロッパの鎧のシルエットを再現した』ような、奇妙な統一感がある。
神裂との1回目の対峙の際にはクレイモアを、
2回目の対峙の際には『
主神の槍』を自在に扱い、互角の接近戦を繰り広げるなど、戦闘能力にも優れる。
『
ワルキューレ』であると同時に、
十字教の『
聖人』の特性も持つ希有な存在。
彼女の場合、聖人とはフォーマットが違うためそれぞれが混じり合うことが無く、
ワルキューレの力が強まる時は聖人の力が弱り、 聖人の力が強まる時は
ワルキューレの力が弱まってしまう。
そして、三ヶ月の間の数日間、聖人と
ワルキューレの力が五分で拮抗してしまうタイミングでは、
両方の力を完全に失ってしまう。
5年前まで、20~30人程度で構成されている、
『伝統的な暮らしを続ける』ことを目的とする北欧神話系魔術結社を運営していたが、
「北欧神話系の術式にも、聖人のフォーマットが無意識に混ざり合う」という彼女の性質を理由に、
北欧神話系五大
魔術結社に『
混ぜ物(ヘル)』と蔑まれ、
五大結社総力での襲撃を受けて壊滅。
彼女だけはなんとか襲撃から生き延び逃亡したが、
その後も五大結社は執拗に彼女を追い続け、半年前に偶然にも彼女が『無力化』した際に襲撃され、
セートルアの所属する結社に捕縛された。
『
ワルキューレ』の特別な力・術式を求める彼らに苛烈な拷問を受けるが、
食事係の少年
セイリエ=フラットリーとの交流により、
『この少年を助ける』と意思を明確にする。
結社に対して反抗を起こそうと力を蓄え始めるが、
ワルキューレの力がその身に満ちる直前にセイリエは自殺を試み、意識不明の重体に陥った。
結社の魔術師にその事を告げられた彼女は怒り狂い、牢番を含む魔術結社の構成員を虐殺。
植物状態のセイリエを病院に預け、自身は少年の回復手段として、
『
ワルキューレ』という接点から、北欧神話において最大の力を持つ「主神の力」を手に入れようと研究を開始。
『最後のルーン』の刻印による『
主神の槍』の完成を目指した。
今でもセイリエが最後に残した手紙に記された、
「たすけてあげられなくて、ごめんなさい――――」
という言葉が頭から離れず、「彼をなんとしても救う」という絶対の行動指針となっている。
最後のルーンを刻むべき場所を『地球の中心部』と特定した彼女は、
実際に刻む方法を見いだすために方々の魔術師と接触。
その中には、
エーラソーンの解析技術や
喜望峰の効果範囲など、
神裂達がこれまでに解決してきた事件の人物や
霊装が関わっていた。
それらの技術を組合わせ、『主神の槍』を70%程度まで完成させたものの、
神裂との戦いに敗れ、『
必要悪の教会』に捕らえられた。
最終更新:2018年04月03日 00:10