【種別】
組織名

【初出】
十二巻
名称はSS

【解説】
暗殺や破壊工作など、汚れ仕事を請け負う統括理事会直属の非公式組織のこと。
様々な陰謀の渦巻く統括理事会では、政治的駆け引きはもちろんのこと、直接的な破壊工作も多く行われており、
その際に投入されるのが彼らである。

その内情はかなりシステマティックな運用が行われており、
部隊ごとに異なる役割が与えられ、それに応じた規模の人員が配置されている。
それぞれの組織は、
  • 雇用主の統括理事会からオーダーを受け、実行部隊に任務を伝える「電話の声
  • 現場で動く実行部隊
  • 組織の支援と証拠隠滅を行う下部組織
で構成されている。

実行部隊は四人体制の少部隊から私兵集団まがいまで形態は様々で、
それぞれが独立した組織として動いており、異なる部隊同士の連携はほぼ無い。
管理運営のセキュリティは徹底しており、指令はすべて音声のみ。
通達者の顔はおろか、雇用主の名前すら知らされていないことも普通。

各組織にはランク付けがされており、ランクによって依頼内容や報酬、待遇が異なる。
現在判明しているのは以下。

  • チームネーム付き組織
高ランク組織は、統括理事会直属の最精鋭部隊としてチームネームを与えられる。
四人体制の少数部隊で一人一人に手厚い支援を受けられ、任務の円滑な実施及び証拠隠滅のための数多くの下部組織が準備され、膨大な人数と予算が割かれている。
精鋭部隊が四人なのは、これ以上人数が多すぎると出費が膨らみすぎて収支のバランスが崩れるためである。

  • Aランク
統括理事会直属の扱いではあるものの、下請けのような立場。
報酬も(チームネーム組織に比べれば)低く、下部組織の支援もない。
任務に失敗すれば最悪の場合、ランクを落とされる。

  • Aランク未満(正式名称不明)
任務を果たせなかった組織が行き着くランクで、いわゆる「崖っぷち」と呼ばれるレベル。
これ以降、任務失敗した場合、組織解体、凍結処理、粛清などの重いペナルティが課せられる。
報酬も低く任務の際の経費も自分たちで持つことになる。
ランクアップするには幾つかの任務を遂行し有用性を示すしかない。

  • 下部組織
暗部組織のサポート要員で、最も人数が多い。
精鋭部隊の装備品の開発や整備、人員の輸送といった任務の補助、任務後の証拠隠滅の為の後始末などを担当する。
組織によっては小間使いの役割もする。

第三次世界大戦後、一方通行が学園都市と交渉したことで暗部組織は全て解体されたが、
学園都市上層部や暗部の人間の中にはその結果に不満を抱く者がおり、再結成された組織も多数ある。
ただし、少なくとも電話の声の仲介や下部組織のサポートといった体制は無くなり、暗部から解放された人達も少なくない。


最終更新:2023年09月28日 14:59