【種別】
概念
【初出】
十二巻
名称はSS
【概要】
学園都市は高度な科学技術と
能力開発を発展させてきたが、
その裏側では、国際法に抵触する危険な軍事兵器の生産・凄惨な人体実験など、
明らかに違法であったり、非人道的であったりする科学研究が秘密裏に行われてきた。
それに留まらず、闇取引・人身売買・破壊工作・機密漏洩・暗殺・死体処理といった、
明らかな犯罪行為をビジネスとして利益を得る者も現れるようになった。
このような多種多様な裏稼業が密集する闇社会が「暗部」と通称されており、
決して表沙汰にできない学園都市の闇として扱われている。
「暗部」は特定の企業や業界を指すものではなく、はっきりとした定義はない。
というのも、「暗部」は軍需産業や
能力開発業界だけでなく、
教育機関・観光業界・芸能界・政界など、富裕層・貧困層の垣根を越えて、
学園都市の各業種・社会階層へ平等に浸透しているからである。
暗部に属する者は、研究者や教師、学生や不良
グループ、大企業の顧問弁護士、
大学の学長、人気アイドルグループ、 芸能界の大物プロデューサー、運び屋、路地裏の女王…などなど、非常に多岐にわたる。
暗部で生きる人々は、決して「犯罪者だから」「頭が悪いから」「貧乏だから」そうなったわけではなく、
ごく普通の一般人も、誰もが羨む職業の者も、一部の人にしか知られていない世界の者も、
あらゆる所に暗部の人間は存在し、その人種も多種多様である。
学園都市に入学すると必ず都市内に居住しなければならず、
かつDNAや技術情報などの流失防止のため自由に都市の外へ出られない事情から、
能力開発などで行き詰まった、あるいは何かの犯罪などに巻き込まれたからといって、
「学園都市から離れる」「実家へ帰る」といった選択は不可能であり、
そういった児童や学生を保護する仕組みも整っていない。
よって、敷かれたレールから脱線してしまうと、逃げ場がどこにもなく、
最終的に暗部へ身を落とすしかなくなってしまう者も多い。
暗部は様々な階層に分かれており、浅い層ほど表側に近く、深い層ほど違法行為や人死にが横行している。
最も深い層に至っては、超能力者だからとか幼いからといった理由で見逃してもらえることはなく、誰であろうと平等に命を落とすと言われている。
- 比較的温和で社会のためになる必要悪の「好普性(こうふせい)」
- 根っからの悪党で手の施しようがない「嫌普性(けんふせい)」
の2つに大別しているが、劇中で触れられる通りこれは実態に則した分け方ではない。
【統括理事との関係】
学園都市の権力者の中で暗部と関わりのない人間はほぼいないとされ、
特に
統括理事会は暗部と特に密接な関わりを持っている。
建設分野を担当する理事・
ヴァルアート=シグナルは、暗部に秘密基地を提供することで莫大な利益を得ている。
学園都市に得体の知れないビルや地下施設がやたらと多いのもその為である。
統括理事は直接的な破壊工作にも暗部を利用しており、
その際に投入されるのが統括理事会直属の非公式部隊「
暗部組織」である。
汚れ仕事を直接担う実行部隊、仲介者である「
電話の声」、実行部隊をサポートする下部組織など、多くの人員によって構成されている。
第三次世界大戦後、
一方通行と学園都市上層部の交渉により、
暗部組織は一応全て解体された。
しかし、あくまでも組織体系が無くなっただけで。暗部そのものはかつてと変わらない規模で生き残っており、その後再結成された組織も多数ある。
その後、創約一巻で統括理事長に就任した一方通行が自首することで、暗部の解体を確実に果たそうとした。
【関連】
【暗部の実験・計画】
【暗部に関係する組織・人物】
登場した暗部の人物(一部)
最終更新:2025年04月23日 23:56