【初出】
創約十巻
改造の結果、極めて純粋に整えられた魂を持つアリスの動作はそれ自体が極めて高い純度の魔術的意味を持つ。
そのため、誰でもできる普通の動作を行うだけで、詠唱、
魔法陣、
霊装、神殿などといった手順を必要とせずに、直接大宇宙と小宇宙の関係を通じて魔術を行使し、物理世界に多大な影響を与えることができる。
聖者が無手で奇跡を生み出すという伝説のロジック化であり、
これを見た
アンナ=シュプレンゲルは魔術というよりもはや一種の奇跡と評した。
しかし、アリスはこれらの「奇跡」を引き起こすためには本人が身体的な動作を取らなければならず、思考のみで敵を倒すことはできない。
同時に動作の純度を高める性質上、「奇跡」は一度に一つしか行使できず、組み合わせたり並行して使用することもできない。
裏アリスの状態でのみ使用しており、表アリスの時に使えるのかは不明。
作中でアリスが行使した奇跡は以下。
五指を振るうことで、軌道上に全てを抉り取る五本の爪痕を刻む。
アリスが咆えると、強大なエネルギーが集約し衝撃波と化す。
一歩踏み出すことで、即座に望んだ場所へ移動できる。
四肢を床に押し付け、頭を低くした状態を取ることで、アリスはすべての攻撃をすり抜けて回避できる。
踵で床を叩くことで、他者の体を瞬時に硬直させ、行動を止める。
頭を振るって放った髪束で対象を縛ることで、縛られた対象の動きを止め、干渉不能状態へと隔離する。
人差し指を回すことで、視認した全ての対象の視線を惑わし、自身への攻撃を触れることなくあらぬ方向へ逸らす。
中指を親指に当てて弾く仕草をすることで、音も光もなく対象を弾き飛ばす。
掴まれた対象の自我と意志を奪い、攻撃力と防御力だけを引き出して自身に上乗せする。すなわち対象の武器化。
対象の位置を正確に特定することで、アリスのあらゆる次の行動が必ず当たるようになる。
両手を広げて対象を抱きしめる。他者に依存する無防備な行動だが、まともに受ければ胴体など呆気なく千切れる。
最終更新:2026年09月21日 11:33