上条当麻(かみじょうとうま)

【名前】

  • 上条当麻(かみじょうとうま)

【スペック】

  • レベル0
  • 中肉中背の男子高校生
  • 素の格闘能力は比較的高い
  • 耐久力・精神攻撃への耐性は極めて高い
  • 移動速度は常人並
  • 前兆の感知により、反応速度は早い

【能力・所持品】

幻想殺し(イマジンブレイカー)

右手で触れた異能の力と、その力が直接生み出している現象を打ち消す能力。ただし、異能を起こす力の源が別にあるもの、力が膨大すぎるものは打ち消しに時間がかかり、異能によって起こった二次的な物理現象などは一切打ち消せない。
力が膨大すぎて消し切れない異能などは、それを逆手にとって掴み取ったり、なぞるように受け流して軌道を逸らすといった応用もできる。また、効果の範囲が全身に及ぶもの(空間移動、天罰術式等)は常に無効化される。
後述の通り、この無効化は厳密には『世界の基準点』という性質による『均一化』である。そのため、魔神の位相改変によって歪められた「世界の法則」、妖精オティヌス等の「既に終わった結果」、ローラ=スチュアート等の「実体を得た超常」等には効果がない。
また、鳴護アリサのいわゆる『願いの力』にも効果がない描写が見られる。
上里翔流の『理想送り』とぶつかった場合には『理想送り』が優先される。これについては、こちらも「魔術師の願いの結晶」という同質の力であったためという可能性もある。

なお『幻想殺し』は、世界を好きに改変した後『元の世界』に戻す際に、『元の世界』を思い出せない不安や、戻した世界が本当に『元の世界』であるか明確な基準が欲しいという「魔術師(実質的に魔神)の願いが世界に反映され生まれた能力」である。

以下に、特徴・ルールをまとめる。
  • 触れた異能及び異能が起こす現象を打ち消す(厳密には『均一化』する)
  • 余りにも膨大な力や発生し続ける力には処理落ちする
  • 異能による二次的な物理現象は打ち消せない
  • 上条当麻以外の者が所有しても本来の効果は得られず、消滅する
  • 世界に1つしか存在できない
  • 上記ルールにより、右手や右腕を大きく損傷・切断された場合、再生する
※再生に伴う現象(透明な力、竜王の顎、神浄)の方は『幻想殺し』とは別の能力
  • 所有者が死ぬ、宿った物が消滅する等して世界から『幻想殺し』が消失した場合、いつか世界のどこかで再び発生する
※いつ、どこで、何に宿るかはランダム

また、右手の再生に伴い、以下のような現象が発生することがある。
  • 竜の頭部が出現する(竜王の顎)
  • 透明な力の塊を放出する
  • ポリゴンのような三角形の赤黒い泡の群を放出する
  • 神浄の討魔が出現し、異形の右腕が生える(スカイブルーとレモンイエローの右腕)

竜王の顎(ドラゴンストライク)

アウレオルス戦で右腕を切断された際にその肩から出現した、2mを超す大きさの竜の顎。
作中では、その牙の一本が空気に触れただけで、アウレオルスの『黄金錬成』に掌握された空間の主導権を強引に変更し、直前のアウレオルスの命令もキャンセルした。
当時はアウレオルスの能力が生み出した想像とも思われていたが、下記の描写から上条の能力であると判明した。
  • 八竜
御坂美琴(Phase5.3)戦で右腕を切断された際にはデザインの異なる八体の竜が出現し、放たれた黒い球体をあっさりと食い破った。この時は共闘していた削板がその目で観測している他、美琴が天使型の竜を記憶していること等から、これらの竜は明確に存在していたことが伺える。
また、この竜は『AIM拡散力場』を持つことから、幻想殺しが蓋となって右手の中に抑え込まれている能力と思われる。

以下が各ドラゴンの詳細である。
いずれも単一の属性ではなく、二つ以上の属性を有する。

  • 最初のドラゴン(ホワイト)
アウレオルス戦で登場したドラゴン。
解呪と精神攻撃が得意で、噛まれると記憶を破壊されてしまう危険がある。
  • 盲目ドラゴン(ブラック)
前方に伸びた2本の角を持つ、暗黒属性のドラゴン。
強い精神作用を持ち、迂闊に近づいた相手を恐怖や混乱状態に陥れる。
  • 単眼コブラ風ドラゴン(スカイブルー)
角を持たずコブラのような姿をした、雨風を呼ぶ水属性のドラゴン。
毒の概念を煮詰めたような牙を持ち、噛まれた生物は死ぬか死ぬより酷い体験をする。
  • 四つ目ドラゴン(エメラルド)
口の真横から後ろに伸びた2本の角を持つ、幻覚催眠能力を有するドラゴン。
沢山ある眼力で夢と現実の境を曖昧にする能力を持ち、シャドウメタルも砕く美声音波の歌い手でもある。
  • 骸炎ドラゴン(ショッキングピンク)
竜骨から炎が吹き出している、火属性のアンデッドドラゴン。
生命力そのものを焼くようなダメージを与える。
  • 氷晶ドラゴン(薄いスカイブルー)
最初のドラゴンをより鋭利にしたような見た目を持
つ、氷属性のドラゴン。
星そのもののような強靭な硬さを持ち、氷のブレスを吐く。
  • 槍頭ドラゴン(レモンイエロー)
槍のように長く尖った頭部を持つ、金色に輝く派手なドラゴン。
身体から雷撃を撒き散らし、口からレーザーブレスを吐く。
  • 天使ドラゴン(薄いレモンイエロー)
額に十字架が刻まれ、頭部に無数の天使の羽を戴き、全身に規則正しく並ぶ無数の目を持つ、神々しいドラゴン。
御坂美琴(Phase5.3)戦後、何らかの経緯で右手の中から離れ、嬉美が生成するブラックホールが生み出す超高エネルギーに引き寄せられて、その右手に宿った。
なお、現出した後右手に戻った明確な描写はないため、上記の戦闘後に上条の元へ戻らずそのまま嬉美に宿った可能性もある。
詳細は春暖嬉美を参照。

スカイブルーとレモンイエローの右腕

コロンゾンが放った攻撃によって右腕を切断された後、神浄の討魔の出現に伴い形成された右腕。全体がスカイブルーで、筋肉のラインがレモンイエローという色彩を持つ。
上条の意思で、その色彩を拡げ『外殻』のように全身を包み込むことで、ドラゴンの姿に変身できる。
ドラゴン態のスペック自体は色を除き神浄と全く同じため、詳細は神浄の討魔を参照。
なお、『幻想殺し』を失った代わりに生えた右腕のため、神浄と違い『幻想殺し』とは両立できない。
また、この外殻は異能の力で形成されており、『幻想殺し』で無効化される。
  • 幸運体質
『幻想殺し』を失うためか、普段と比べて『幸運』になる。実際、ほとんどの場面で運によって状況が好転し、上条は「運が良かった」「(幸運に)慣れるのが怖い」と度々口にしている。ただし、全てが上手くいくというレベルではない。
例えば、城の2階から『A.A.A.』で地面に叩き落とされても(スカイブルーの右腕の補正はあるものの)無傷で済む、ラッキースケベの制裁がなくなる、他人には直接関係のない自分自身の問題に対して自然と仲間が集まり全面協力する、運試しの作戦が一発で完璧に成功する等。

前兆の感知

攻撃の際の瞬きや呼吸のリズム、微細な筋肉の動きなど、『本人の意図しない微弱な動き』から、これから行おうとしている攻撃を無意識に察知する戦闘技術。無意識に行っているものであり、上条自身が頭で理解しようとすると精度が狂ってしまう。相手が行動する前からその対処を始められるある種の予知能力に近く、初撃に限り音速の攻撃にも対応ができる。

サンジェルマン

上条の体内に送り込まれたサンジェルマンと共存・共闘する特殊な状態。
アンナの口移しで体内に送り込まれた『劇症型サンジェルマンウィルス』によって、上条は『能力者が魔術を扱う際の副作用』と『感染』により全身を蝕まれ、激痛と共に視覚・聴覚・記憶・自我・意識が薄れていった。
しかし、そうして上条に後付けされた全てが削り落とされ、『最適化』した先に残った本質は『繋がる力』であり、体内のサンジェルマンと対話することで彼の本心を聞き出し、その目的のために2人が手を結んだことで覚醒した。

この状態になると、
  • 上条当麻とサンジェルマンとで意思疏通を行う
  • 任意のタイミングで、双方の同意の下「左手」を起点に肉体の制御権をサンジェルマンに託し、炭素を操る魔術『シャンボール』を扱う
ことができるようになる。また、サンジェルマンからは任意のタイミングで上条に肉体の制御権を返すことが可能。
なお、『劇症型』の性質あるいはサンジェルマン側も和解・協力し上条への『感染』を極力抑えているためか、自我を完全に失ったり服装が燕尾服と片眼鏡になる等のサンジェルマン化は発生しない。
『シャンボール』の詳細についてはサンジェルマンを参照。

ただし、両者の身体的な相性は最悪であり、上条は能力者のため『魔術の副作用』を受け、体内のサンジェルマンは自身の存在を魔術に支えられているため常に『幻想殺し』に打ち消しされ続けるという大きなデメリットを持つ。
また、サンジェルマンは魔力を切り離し、右腕を迂回して生命力を循環させることで精製しているため、術式の準備が完了するまでの速度が遅く、更に魔力のロスが激しい不安定な状態となる。そのためか、かつて万全な状態で見せた『植物装甲』等の強力な技は使用していない。

【短所】

  • 通常時
基本的に、拳が届かない相手に対して攻撃できない。
『不幸体質』により、時々戦闘中に予想外のアクシデントで苦戦することがある。ただし、基本的に『不幸』は日常やストーリー上での描写が多く、戦闘中に発生することは稀である。
  • ドラゴン態
ドラゴン態の使用時間や使用回数に比例して、変身を解除し元に戻るまでのタイムラグが増加する。例えば、解除することで攻撃を避けたり急ブレーキを掛ける際の隙が増えるといった欠点がある。

【戦法】

  • 通常時
幻想殺しや前兆の感知を駆使しながら接近し、肉弾戦を行う。
  • ドラゴン態
ドラゴン態の高いスペックを駆使して接近し、大顎や鉤爪等を用いて接近戦を行う。

【備考】

  • 以下の理由により、通常時の場合に限り除外。
①:『幻想殺し』を考慮すると、各ランクにおける勝率が激しくバラつきランク付けが困難なため。
②:右手を大きく損傷または切断された場合の描写が安定せず、それらが起きる基準も不明瞭であり考察が困難なため。
③:作中において、旧約後半以降(アックア戦辺りから)の上条の戦闘は、相手との1:1ではなく味方が存在し、その味方がいなければ敗北しているものが大半であり、各戦闘描写がそのまま考察材料としては扱いづらいため。
  • 『竜王の顎』は、右腕が千切れる前提かつ『透明な力』等との発生条件の差や能力の関係性が不明であるため、現時点では考察不可能となる。
  • ただし、『スカイブルーとレモンイエローの右腕』を持つ状態であれば、『幻想殺し』を失い、かつ作中における戦闘描写やスペックが非常に安定し十分な考察が可能となるため、参戦可能とする。
※その場合は、ドラゴン態で参戦。

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最終更新:2023年01月22日 22:19
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