ヤホントとはロシア製の超音速地対艦ミサイルである。射程300キロ。懸念される配備場所としては、北方領土に配備計画がある他、シリアにも配備されているとされる。


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北方領土の軍備強化開始へ=沿岸防衛に対艦ミサイル―ロシア(2011/05/11)

 【モスクワ時事】ロシア軍のマカロフ参謀総長は11日、北方領土の軍備強化のため、今年後半から択捉、国後両島に駐屯する第18機関銃・砲兵師団に新装備の配備を開始すると述べた。インタファクス通信が伝えた。

 マカロフ参謀総長によると、北方領土の軍備強化計画は2014~15年までに完了する予定。沿岸防衛のため、対艦ミサイル「ヤホント」の発射装置「バスチオン」も配備するとしている。ヤホントは射程300キロの超音速ミサイルで、標的を自動追尾する能力があるとされる。

「北方領土に巡航ミサイル配備」 国防相に軍備増強計画を提出(2011/03/01)

 インタファクス通信によると、ロシア軍参謀本部は1日、北方領土に対艦巡航ミサイル「ヤホント」や新型対空ミサイル「トールM2」を配備することを柱とした軍備増強計画をまとめ、セルジュコフ国防相に提出した。択捉、国後両島には機関銃砲兵師団の約3500人が駐屯しており、軍は兵員の増加や部隊再編でなく、新鋭兵器の投入で軍事力の強化を図る方針だ。ヤホントの射程は約300キロで性能に定評がある。トールM2は1度に4つの標的を攻撃可能という。(モスクワ 遠藤良介)

露、シリアにミサイル 米・イスラエルが懸念 「軍事バランス崩れる」(2010/09/23)

 【モスクワ=佐藤貴生】ロシアが対艦巡航ミサイルをシリアに売却する方針を明確にし、米国やイスラエルが「中東の軍事バランスを崩しかねない」と懸念を強めている。欧米の反発を考慮してメドベージェフ露大統領は22日、イランへの高性能対空ミサイルシステム「S300」の供与を禁止する大統領令に署名したものの、引き続き中東諸国の安全保障に関与する姿勢を鮮明にした。

 4月の米露による新核軍縮条約調印後も、ロシアは欧州における米国のミサイル防衛(MD)計画の進展に対し警戒を緩めておらず、シリアとの軍事協力強化を対米交渉のカードにする狙いもありそうだ。

 「シリアへの兵器供与がもたらす結果を考えてほしい」とロシア側に自制を求めたゲーツ長官に対し、セルジュコフ国防相は、「シリアとの売買契約は2007年に交わしたもので、停止する必要はない。テロリストの手に渡る危険性などない」と反論、契約を履行する考えを強調した。

 20日にはイスラエルのバラク国防相も、「レバノンの民兵組織ヒズボラの手に渡り、イスラエルに対して使われる可能性がある」とロシアの動きを牽制(けんせい)した。ヒズボラは06年夏にイスラエルと軍事衝突した際、イスラエル軍艦艇をミサイルで大破させた。

 バラク国防相は今月上旬、訪露してプーチン首相らロシア側高官と会談、軍事協力強化で合意したばかり。イスラエルの対露接近の背景には、ロシアにはない高度な軍事技術を提供する引き換えに、中東の反イスラエル諸国の軍備強化を思いとどまらせる狙いがにじんでいる。

 モスクワの軍事評論家コロトチェンコ氏はロシア国営通信に対し、「シリアの港タルトゥースには、地中海をにらむロシア海軍の最重要拠点がある。シリアへの巡航ミサイル供与にはロシア海軍を守る意味合いもある」と述べている。巡洋艦や空母も寄港できるよう、ロシアが同港で港湾整備を進めているとの情報もあり、ロシアの対応には未知数の部分も残っている。

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最終更新:2014年02月02日 06:37