編成前
ケイをケールに派遣していた場合
ケイ「待ってくれ
アリシア!」
アリシア「……ケイ? ケイ、なのか?」
ケイ「兵を退いてくれ。
私はきみと戦いたくない」
アリシア「……」
ケイ「アリシア!」
アリシア「……ケールが生き残るには、
帝国に手を貸す他はないのだ」
ケイ「……」
アリシア「父から継いだこの街を
滅ぼすわけにはいかない」
ケイ「ケールを救うために、
私たちも力を貸す」
ケイ「だから、こんなことは
やめてくれ!」
アリシア「今さらそんなことを言うくらいなら
なぜこの街を出て行った?
なぜ私を置いていったのだ!」
アリシア「
マーガスも……お前もっ!」
ケイ「アリシア、それは……」
アリシア「もういい。
言い訳など聞きたくもない」
ケイ「アリシア……本当に……」
アリシア「あやまるな!
……あやまるな、よ……」
アリシア「やっと……忘れたのに
忘れ、られたのに……」
ケイ「きみが一番つらい時、そばに
いられなかったことはマーガスも
後悔している」
アリシア「……」
ケイ「だが、マーガスは決してお前を
見捨てたわあけじゃないんだ」
ケイ「あの日の誓い、1日たりとも
忘れたことはない」
ケイ「そのことだけは、わかって
やってくれ」
アリシア「……お前は、どうなんだ?」
ケイ「え?」
アリシア「お前の気持ちはどうなんだ、ケイ」
ケイ「そんなこと……言うまでもない」
アリシア「……私はその口から聞きたい。
ケイ、お前の本心を」
ケイ「アリシア。私と一緒に来て欲しい。
あの日、あの空の下で交わした
誓いを守るために」
アリシア「……わかった。兵を退こう。
ブレトワルダを裏切ったとあれば、
父に合わせる顔もないしな」
ケイ「ありがとう、アリシア。
わかってくれてうれしい」
アリシア「べ、別にお前のためではない。
領民の未来のため、王国軍に
つくのだ」
ケイ「ああ、わかっている。
では急ごう」
ケイ「セルディックさまと
合流するんだ」
アリシア(……全然わかってないではないか)
アリシア(でも……
ちゃんと覚えていてくれた……
今はそれだけで十分だ)
アリシア(父上……アリシアのわがまま
お許しください……)
場面変わって王国軍が
諸侯連合の城に入ったところ
諸侯万烈騎士「ブレトワルダのセルディック王子に
相違ありませんな?」
諸侯万烈騎士「まさか、本当に来ていただけるとは
思いませんでしたが……」
セルディック「俺たちを受け入れてくれるなら、
どんなところへだって出向くよ」
アウル「へっ。それで、俺たちを
どう歓迎してくれるんだ?」
アンセム「どうぞごゆっくり、
という雰囲気ではなさそうだがな」
諸侯万烈騎士「……」
諸侯万烈騎士「王国軍の皆さん……
恨んでくれてもよい」
諸侯万烈騎士「あなたたちの命は
ここで終わりだ!」
帝国軍重装騎士「総員、かまえっ!」
セルディック「帝国軍……!
話し合うつもりなど、はじめから
なかったということか!」
馬の嘶きが聞こえる
帝国軍戦列歩兵「?!」
帝国軍戦列歩兵「ぐはっ!」
ケイ「セルディックさま!
ご無事ですか!?」
セルディック「ケイ!」
セルディック「すまない、助かった!」
セルディック「? そちらの方が……?」
アリシア「戦場ゆ挨拶を略する無礼を」
セルディック「かまわない。
貴公がケール太守アリシア殿か」
アリシア「はっ。これより我がケールは
王国軍の指揮下に入ります」
セルディック「よろしくたのむ!」
マーガスをケールに派遣していた場合
マーガス左
マーガス「そんなに急いでどこへ行くんだ、
アリシア」
アリシア右
アリシア「マーガス?マーガスか!?」
マーガス「ああ、ブレトワルダの
使者としてやってきた」
アリシア「使者……」
マーガス「ケールの領主よ、
ブレトワルダに力を貸して欲しい」
アリシア「……それはできない相談だ」
アリシア「ケールは、帝国と手を結んで
しまった。セルディックさまには、
そう伝えてくれ」
マーガス「こっちとしてもそれはできないな。
考え直してもらえないかな」
アリシア「考え直せだと?一度下した判断を
覆せと言うのか。それが正しいこと
だと、お前はそういうのか?」
マーガス「正しいかどうかは
お前が決めることだ」
マーガス「俺は、ブレトワルダの使者として
セルディックさまのお考えを
伝えているだけだ」
アリシア「……またそうやって
突き放した物言いをする。
お前はいつもそうだ」
アリシア「他の女には甘い顔をするくせして、
私にだけ冷たくする」
マーガス「そうか?
俺は誰にでも優しいぞ?」
アリシア「うそだ!けっきょくお前は勝手に
ブレトワルダに行って、
ケイも後を追うように……」
アリシア「そして次に会ったときには
ブレトワルダの騎士になっていた」
アリシア「ふたりにいなくなられた私が、
どんな思いをしたのか
分かっているのか!」
マーガス「……それで、答えは?」
アリシア「もし断れば?」
マーガス「俺がお前に殺されることに
なるだろうな」
アリシア「……ズルいな」
マーガス「なんと言ってくれてもかまわない。
なりふりなんて構ってられない
かなら」
アリシア「……ブレトワルダにつこう」
アリシア「私がお前たちに剣を向けられない
ことは、よく分かっているはずだ」
マーガス「すまんな」
アリシア「ふん、今からあやまられても困る。
お前の説得でケール1万8千の命は
王国軍に託すことになったのだ」
アリシア「この馬鹿げた戦を一刻も早く
終わらせるのだ」
マーガス「そうだな」
アリシア「では準備をしてくる」
マーガス「アリシア」
アリシア「?」
マーガス「俺がこの街を出たのはな、お前に
甘えて欲しくなかったからだ」
マーガス「このケールを背負うお前に
強くなってもらうためだ」
アリシア「そうか」
アリシア「では、その期待に
応えられたかどうか
戦場で証明してみせよう」
場面変わって王国軍が諸侯連合の城に入ったところ
諸侯万烈騎士「ブレトワルダのセルディック王子に
相違ありませんな?」
諸侯万烈騎士「まさか、本当に来ていただけるとは
思いませんでしたが……」
セルディック「俺たちを受け入れてくれるなら、
どんなところへだって出向くよ」
アウル「へっ。それで、俺たちを
どう歓迎してくれるんだ?」
アンセム「どうぞごゆっくり、
という雰囲気ではなさそうだがな」
諸侯万烈騎士「……」
諸侯万烈騎士「王国軍の皆さん……
恨んでくれてもよい」
諸侯万烈騎士「あなたたちの命は
ここで終わりだ!」
帝国軍重装騎士「総員、かまえっ!」
セルディック「帝国軍……!
話し合うつもりなど、はじめから
なかったということか!」
馬の嘶きが聞こえる
マーガス右
マーガス「おっと、そこまでだぜ?」
帝国軍戦列歩兵左
帝国軍戦列歩兵「むぅ!?」
セルディック左
セルディック「マーガス!」
マーガス「どうやら無事なようですな」
セルディック「助かった!」
セルディック「?そちらの方が……?」
アリシア右
アリシア「戦場ゆえ挨拶を略する無礼を」
セルディック「かまわない。
貴公がケール大守アリシア殿か」
アリシア「はっ。これより我がケールは
王国軍の指揮下に入ります
セルディック「よろしくたのむ!」
シナリオ開始時
なし
シナリオ中
主人公⇔アウル
主「く、何で裏切りなど・・・」
ア「王子さんよ、裏切り者の考える事を理解しようとするのは良くないぜ」
主「何故だ?」
ア「相手に事情があったら、あんたは相手を赦すのか?」
主「・・・」
ア「それにな、戦う事情なら誰にでもあんだよ。奴等にだって、お前にだって、俺にだって」
主「アウルにも?」
ア「ああ」
主「だがな、戦いの最中に考えるのは自分の事情だけにしておけ。姫さんを守りたいんだろ?」
主「・・・解った。ありがとう、アウル」
ア「礼なんか言うな。気色悪りぃ」
主人公⇔アリシア
ア「セルディック様、間違っていたら申し訳ありません。
みすみす罠に掛かったような、そのような印象を持ったのですが、その通りなのでしょうか?」
主「・・・半分くらい罠なんじゃないかと、そう思ってた」
ア「ならばなぜ、軍を危険に遭わせる様な真似を?」
主「半分なんだ」
ア「え?」
主「罠だと思っていたのが半分、本当に投降するつもりだと思っていたのが一割。
残り四割は、俺が来る事で回答を出そうとしていると、そう思ってた」
ア「セルヴィック様が来る事で?」
主「ああ、答えなんて、そう簡単に一つに決められる事じゃないだろ?
疑われてたら仲間になろうなんて答えは出しにくい。
だから、俺が誘いに乗ることで、考え直してくれるかと、そう思ったんだ。…結局は罠だったけどさ」
ア「なるほど、甘いと言わざるを得ませんね」
主「だろうね」
ア「なら我々は、その甘さを補えるように死力を尽くすしかありません」
主「アリシア!」
ア「ですが、いくら私達が補ったとしても、それでも犠牲になるものは出ます。
その事もお忘れなき様お願いしますよ」
主「…ああ」
マーガス⇔アリシア
マ「元気そうじゃないか?」
ア「…」
マ「いてっ! いきなり殴る事はないだろう?」
ア「これで赦してやる。ありがたく思え」
マ「やれやれ、じゃじゃ馬加減は変わらないな~」
ア「…もう一発くらいたいか?」
マ「謹んで辞退しておくよ」
マリー⇔エルマ
エ「ったく、本当に甘ちゃんだな、あいつは」
マ「兄様を責めないで下さい。無駄な血を流したくないだけなのです」
エ「それで、こっちの被害が大きくなっちゃ意味がねーよ。
あんたもさ、愛しのお兄様が心配ならしっかり手綱を握ったらどうだ?」
マ「愛しのって、別にそんなわけじゃ!」
エ「ああ、まだそんな関係じゃねーのか。だったらさっさと自分の物にしちまえよ。
横から掻っ攫われても知らねーぜ。あのガキとか、教皇様によ」
マ「私は兄様を信じております」
エ「へえ」
マ「どうかしましたか?」
エ「
アイギールの奴に、そんな訳じゃねーって言ってたよな、って思ってよ」
マ「!!」
エ「ぎゃははは…って、痛っ、殴るな!」
ケイ左⇔アリシア右
ケイ「アリシア……よくきてくれた」
アリシア「……」
ケイ「?」
ケイ「うおっ!な、なにをする?!」
アリシア「殴られる覚えはないのか?」
ケイ「そ、それは……」
アリシア「ないのか?!」
ケイ「いや、まぁ、ある……な」
アリシア「何か言うことは?」
ケイ「その……
黙って出て行ってすまなかった」
アリシア「……」
ケイ「いてっ!
わけがわからん!」
アリシア「……まぁ、ケイらしいといえば
らしいか」
アリシア「これからは同士だ。
よろしく頼む」
シナリオ終了時
主「本当ならば、戦う必要は無かった。
俺は忘れないぞ。この戦いを、この戦いの意味を」
最終更新:2007年09月09日 21:02