ナレーション
セルディックは聖剣を復活させ、
ついに教皇
アイギールより
ヴェローナの聖騎士、
そしてブレトワルダの王として
認められた。
翌年、ヴェルン歴383年。
セルディックは国号を
神聖ブレトワルダ帝国とあらため
神聖皇帝を名乗った。
そして、中原にいすわる
グラン=メルー帝国に対して
あらためて降伏を勧告し、
受け入れぬ場合は
ヴェローナ神国の名において
実力行使することを宣言した。
この宣言に、帝国に協力していた
中原の諸侯たちは大きく揺れる。
一方そのころ、ヴェローナ国内の
小都市バカリアでは、
アンラ教団による武装蜂起が
発生していた。
セルディックは神聖帝国の名を
知らしめるため、
教皇アイギールとともに
鎮圧におもむいた。
編成前
シナリオ開始時
セルディック(左)「ふん、アンラ教徒どもめ」
「帝国以外に
余計な兵を割きたくないというのに
現われたか」
アイギール(右)「兵を中原方面へ集中させていたのが
仇になったのう」
「しかし、どういうつもりじゃ。
神聖皇帝を名乗るとは」
セルディック「帝国に対し、こちらも国を束ね、
対抗する」
「俺の考えは伝えたと思ったが」
アイギール「それだけなのか」
セルディック「それ以外に何か?」
アイギール「……はあ。
まあよかろう」
「早いところこの蜂起を鎮圧し、
セインへ戻ろう」
セルディック「心配しなくても、
すぐに終わらせるよ」
シナリオ中
セルディック⇔アウル
アウル「よう、皇帝さん」
セルディック「アウルか。なんだ?」
アウル「気分はどうだい。
妹を殺した気分はよ」
セルディック「なんと答えれば満足だ?」
アウル「なんだと!」
セルディック「どうせ何を言っても
納得しないだろう」
「だからお前の望む答えを
教えてくれと言っているのだ」
アウル「姫さんを殺して、その態度は
どういうつもりだ!」
セルディック「己の行為を悔やみ、
喪にでも伏していれば
お気に召すのか?」
「だがそんなことをすれば
帝国に時間を与えるだけなのでな」
「お前も、
無理して俺についてくる必要は
ないぞ」
アウル「お前は……」
セルディック「言いたいことはそれだけか?
気が済んだのなら、
戦いに戻らせてもらうぞ」
アウル「ついてくる必要はないだと?
けっ、そんなわけには
いかねえじゃねえか」
「姫さん、あの野郎、
すっかり別人のようだぜ……」
セルディック⇔イグレイン
イグレイン(右)「ねえ、セルディック」
セルディック(左)「…………」
イグレイン「セルディックったら!」
セルディック「そんな大声をあげて、
どうしたんだ、イグレイン」
イグレイン「どうして、こんな
ひどいことするの?」
「いつものセルディックじゃ
ないみたい……」
セルディック「ひどい?」
「反乱を起こした
アンラ教団の連中を殺して
何が悪い」
イグレイン「戦いに出たひとたちを殺すのは
しかたないわ」
「レインが言ってるのは
そんなことじゃない」
セルディック「じゃあ何だよ」
イグレイン「何で、やりたくもないことを、
無理してやるの?」
セルディック「やりたくもないこと?」
イグレイン「そうよ。セルディックは、
本当はこんなこと
したくないんでしょ?」
「それなのに、どうして……」
セルディック「それは誤解だよイグレイン。
これは神聖皇帝として
行うべきことだ。」
イグレイン「皇帝を名乗ったのだってそうよ!」
「そうやって自分を追いつめて、
後に退けないようにしてる」
「
マリーが死んだのは、
セルディックのせいじゃ……」
セルディック「だまれ!」
イグレイン「ひっ!」
セルディック「……マリーは、
俺が殺したんだ」
「だから、マリーに償うためにも、
俺は戦い続けなきゃならない」
「イグレイン、いい子だから
二度とそんなことは
口にしないでくれ」
「兵の士気にも関わる。
いいね?」
イグレイン「セルディック……」
セルマ⇔アリオス
アリオス「セルディックくんも、
ずいぶん苦しんでいるようだね」
セルマ「でも、それとは対照的に
聖剣は輝いている……。
皮肉なものですね」
アリオス「輝いてなければセルディックくんも
戦えないだろう」
「そのために、
マリーくんを犠牲にしたのだから」
セルマ「……他に方法は
なかったのですか?」
アリオス「時間をかければ見つかったかも
知れないけどね。
私には思いつかなかったよ」
セルマ「先生が思いつかなかったと
言うのなら、本当に
そうなのでしょうね」
アリオス「まあ暗くなっていてもしかたない」
「そんな息が詰まりそうな顔を
してないで、セルディックくんを
助けてさしあげなさい」
セルマ「そうですね。
せめてそれくらいしないと」
イグレイン⇔ガラハッド
ガラハッド(右)「おや、そこにいるのは
姫さまかな?」
イグレイン(左)「あ、おじいちゃんだ!
どうしてこんなところに
いるの?」
ガラハッド「まあ、なかば巻き込まれたという
感じですが」
「姫さまこそ
どうしてこんなところに」
イグレイン「セルディックが心配なの」
ガラハッド「セルディック神聖皇帝陛下、
ですか」
イグレイン「マリーもひどいよ。
セルディックにやらせるなんて…」
ガラハッド「マリーさまにもマリーさまなりの
お考えがござったのでしょうが…」
「セルディックさまは
お辛いでしょうな」
イグレイン「だから、
レインはセルディックのそばから
離れるわけにはいかないの」
「おじいちゃんには悪いけど、
しばらく教団には戻らないわ」
ガラハッド「そうですか。
ならばしかたない」
「わしも姫さまと
ご一緒いたしましょう」
イグレイン「ほんと!?」
ガラハッド「ええ、本当ですとも。
わしも姫さまが心配ですからな」
ケイ⇔マーガス
ケイ(左)「マリーさまの犠牲により
聖剣は復活し」
「かくてセルディックさまは
王となられた、か」
マーガス(右)「どうした、ケイ」
ケイ「マリーさまは、本当に死ななければ
ならなかったのだろうか。
他に方法は……」
マーガス「セルディックさまとマリーさまの
ご判断だ」
「そんなことを考えても
無意味だろう」
ケイ「おふたりのご決断を、
信じるべきか」
マーガス「そうでなければ
マリーさまも救われないだろう」
「それに、
セルディックさまをこれ以上
悩ませることになってしまう」
「一番お辛いのは、
セルディックさまだ。
おかしなことは言うなよ」
ケイ「ああ、
それぐらいはわきまえている」
シモン⇔アイギール
シモン(右)「まさか、聖剣復活のために
マリーさまの命が必要だったとは」
「セルディックさまもよく、
ご自分の妹を……」
アイギール(左)「シモン、それから先を
口にすることは許さんぞ」
シモン「しかし……」
アイギール「マリーが自分の命と引き替えに
聖剣の穢れを祓うことは事前に
聞いておった」
「止めなかったのは妾じゃ。
セルディックの行いに
異を挟むというのであれば……」
それはヴェローナ教皇に
意見するのと同じと思え」
シモン「…………」
アイギール「おぬしがマリーを大切に
思っていることは知っておる。
だが、分かってくれ」
シモン「くだらぬことを、
申し訳ありませんでした」
「私は、マリーさまの
守ろうとしたものを
守ってみせます」
アイギール「それでこそマリーも救われよう」
シナリオ終了時
セルディック(左)「意外とあっけなかったな」
アイギール(右)「お主……」
ケイ(右)「セルディックさま!」
セルディック「どうした?」
ケイ「その……エグバードに、
セルディックを名乗るものが
現れた、と」
セルディック「……なんだと?」
ケイ「どういたしましょうか」
セルディック「……いや、何もする必要はない。
俺はヴェローナで洗礼を受けた
ブレトワルダの王」
「偽りのセルディックがどちらかは
火を見るよりも明らかだ」
ケイ「はっ」
セルディック「しかし、もうひとりの
セルディック、か……」
最終更新:2007年09月09日 23:49