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END OF SHIGERU

突然書かれたよくわからないファンタジー作品。
ロンギヌスの槍が通販で2万9800円だったり
漁師が活躍するなどまさしくネタ作品。
ラストでは見事なやる気の失いっぷりがよくわかる。


内容


「黒に染まってください、全部」

目の前には真っ黒に腐敗した白やんが倒れていた。
ホワイトバベルタワーの白やんが今じゃドス黒い

「しげるテメェエエエエエエエエエ!!!」
「待ってくださいよ、兄さん。
僕が怒られる筋合いはないじゃないですか。
僕は黒い黒い言われたから周りの皆も黒くして自分を目立たせなくするように努力しただけです。」
「そんな後ろ向きな願いの叶え方してんじゃねぇよ!!」
「じゃあどうしろってんですか!!!!」
「肌の色で差別なんかしてねぇよ!!ネタにはしてるけど!!」
「それが問題なんじゃないっすか!!!!」
「笑われてるだけまだマシだろ!!本気で同情される状態よりはマシだろ!!」
「確かにそれは納得できます!!!」

言いつつもジリジリと後ろに下がるしげる

「おい!逃げんなよ!!」
「また会いましょう!!今度はその青白い顔も真っ黒にしてあげます!!」
「しげるぅぅうううううううううううううううううう!!!」

白やんが真っ黒になってしまった。
他にも色々と皆が真っ黒にされてしまった。

「しげるを止めないといけないんだ!!」
「待て、ゆき兄!しげるは闇を味方にするぞ!!」
「俺だって邪気眼使いだから闇ぐらい味方にできる!!」
「ゆき兄は月とかそういう小道具がいるだろ!真の闇の中では勝ち目がないぞ!!」
「なら、せめて武器を!!」
「よし、これをもっていけ!!」
「ピュア様…これはなんだ?」
「通販で勝ったロンギヌスの槍だ、2万9800円だった」
「ありがとう!これでしげるを倒してみせるよ!!」
「ついでにヤチャマルから鎖かたびらを借りていくんだ!」

しげる城
「ここがしげるの城か…外壁から何もかもが真っ黒だ…」
「本当に来たんですね!馬鹿ですね!!」
「どこだしげる!!」
「お約束通り最上階にいます!!」
「待ってろよ!!」

ドアを開けて入るといきなり水浸しだった。
「いきなり水だと!?」

そのとき、水に何かの振動を感じる
「何か来てる!!…これは!?」


2F
「おい!誰か溺れてるぞ!!」
「早く引き上げてやらんと!!!」
「奴が来たべ!!」
「メガロドンじゃ!!メガロドンがあらわれおった!!!」
「違うべ!!ありゃシゲルドンじゃ!!見てみぃ!全身真っ黒じゃ!!」

1F
「この鮫DEKEEEEEEEEEEEEEEE!!!
 くそ!!俺の泳ぐ速度じゃ逃げ切れない!!しかも水中じゃあロンギヌスの槍も思うように使えない!
 万事休すか!?」

2F
「早うせんとあの人食われちまうべ!!」
「あげなでっけぇ鮫をわしらにどないせぇちゅうんじゃ!!」
「君!私のヘビィボウガンを使いたまえ!!」(ブンッ)
「通りすがりのハンターだ!!」

1F
「おお!ありがてぇ!!!」
「1発で仕留めろ!!!!装填されてる弾は拡散弾Lv3発だけだ!!」
「任せろ!!!」
「アレだ!!シゲルドンの口の中に少し見えているガスボンベを狙うんだ!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ドカアアアアアアアアアアアアン!!!

2F
「やったな!!!」
「待ってろ!すぐに梯子をかけてやるけん!!」
「あいつ・・いいハンターになるぜ・・」

「ぜぇぜぇっ…」
「兄ちゃん、大丈夫べかー?身体冷えてんなぁ
 おーい、誰か焼酎もってきてやんべよ」
「いえ…酒は…」
「エビ食わんか?エビ、さっき茹でたら茹ですぎちまってどう処理しよか考えとったんじゃ、ガハハハ」
「いえ、エビもね…ていうかオッサンたちなんでこんなとこいるんすか?」
「はー、そら簡単なことじゃわ」

オッサンはポツリポツリと語り始めた

「ここは昔からワシらが住んでたんじゃ
 この城が出来る前からの、んだどもある日突然この城が建った」
「だげども、ワシらもはぁ歳じゃ今更この地を離れて新しい場所で生活なんかできん」
「じゃからワシらぁ最後までこの土地で生きると決めたんじゃ」
「幸い、この城の城主もワシらにゃあ干渉せんからの」

「オッサン達・・俺はその城主を倒しにきたんだ…」

オッサンたちはしばらく無言で焼酎を飲む
俺は沈黙に耐えていた

「・・ワシら、ここを出されれば行く場所はねぇ…」
「すまんが、兄ちゃんには協力はできね・・さっきのは何も知らんかったがな・・」
「だけども、城主のほうにも協力するつもりもなかんべ」
「兄ちゃん、これもってけ、昔からこの村に代々伝わってきた神器じゃ」
「これは…何ですか?」
「芳香剤じゃ」
「芳香剤?」
「正式には宝攻罪と書く、相手に投げてぶつければ大ダメェジぢゃ」
「ありがとう、オッサン!それじゃ俺いくよ!!」

オッサンは静かに親指を立てて俺に行った

「グッドラック」



オッサンたちと別れてから俺は適当な階段を上がっていった

「長い階段だな…」

かれこれ10分ぐらいは階段を上がっている気がする。
それでも終わりはなく、たいまつの炎に照らされた場所以外は完全な闇が覆っている。

「はぁ…はぁ…くそ…どうなってやがる」

わざわざ重装備できたのだがそれがアダとなって俺の体力を奪う。
引き返したほうがいいだろうか。
それともさすがにもうすぐこの階段は終わるだろうか
しばらく考え、俺はとりあえず一旦引き返すことにした。

しかし、それも叶わなかった。

俺は引き返し、長い階段を下りている
そう、確実に20分以上。

「空間魔法か…」

どうやらしげるの罠にはまったらしい。
狭い、壁に囲まれた階段という空間に完全に俺は囚われてしまったようだ。
閉鎖空間というのは入るのは容易だが入ってしまうと脱出は非常に困難だ。
考えれば考えるほど焦ってくる、マズい、八方塞りだ。
空間内に魔翌力を充満させ爆発させて閉鎖空間ごとブッ壊してやるという荒業もあるにはあるがそんなことしたら俺も消し飛んでしまう。
しかし、どうにもこうにもいい手段が思い浮かばない。
俺がここに入ったように誰かが外(通常空間)から空間を繋いでくれれば労せず出られるわけだが…

そんなことを考えていると後ろでガチャっと音がして光が漏れてきた。
おお、誰かが助けてくれた。ピュア様かヤチャマルだろうか。


「いやー、助かったよ、ありがとう」

外に出ると、そこにいたのはピュア様でもヤチャマルでもなかった。

「兄ちゃん、あぶながったな、気ぃつけなあかんで」

なぜかさっきのオッサンたちの1人がいた。
しかも格好はどうみても漁師だ、モリとか持ってるし。

「あ・・あー、どうもありがとうございます、ところでその格好は・・?」
「海の漢はこれが戦闘服よ!!」
「はぁ…」
「他ん奴らぁああいったがワシは兄ちゃんを手伝ってやろうと思ってなぁ!まぁワシに任せとけ!」

迷った。
しかしせっかくのご好意なので素直に喜ぶべきではないだろうか。

「すげぇ危険と思いますよ」
「冬のオホーツク海峡を何度も乗り越えたワシなら大丈夫じゃて!」
「カニ漁でも行ったんすか?」
「そうじゃそうじゃ、解禁日前にこっそりと大量のカニをのぅwwwwwwwwww
 持ち帰りすぎて毎日カニばっか食っとったらカニアレルギーになってもうたわい!」
「それは俗に言う密漁という奴では…」
「固いこと言うもんじゃないでー、ほないこか、ちゃんとした階段はあっちじゃけん」

こうして俺は戦う海の漢、徳田晋平さん(68)と一緒にしげるの元に向かうことにした。


一言で言うと晋平さんは凄い強かった。
なんどかしげる兵(ショッカーの戦闘員的な奴ら)がわんさか襲ってきたけど
そのたびに晋平さんは「えらい大漁じゃのう」と言いながら薙ぎ倒してた。
強い、強いよ、俺何もしてない。

「ちゅうわけでこの扉の奥にしげるがおるんじゃ」
「はぁ・・何かあっという間でしたね」

その時、女の笑い声が聞こえてきた。
「オーホッホッホ、ここまでよく来れたわね!
 1階では私の可愛いペットをよくも倒してくれたわね!
 でもここから先には行かせないわよ!この私が貴方を倒してあげるわ!!」

なんだこのステロタイプな門番的なセリフを放つ奴は
「誰だか知らないけどよ!そのテのセリフを言った時点で敗北必死なんだぞ!!」
「馬鹿にしてくれるわね!!!」

暗闇の奥からなんかやたらと綺麗な女が出てきた。
下半身は魚だったけど。しかも人魚のくせに上半身はちゃんと服着てるし。
くそ!!憎っきソニーチェックがこんなところにまで!!

「津波よ!!穢れし者を飲み込んでしまいなさい!!」

ざぁぁっとどこから水が溢れてきて巨大な津波がこっちに突っ込んできた
まずい!

「オホホホ!さぁ津波に飲み込まれて死になさい!!」
「晋平さん!!なんとか俺が津波に穴を開けてやるから!!」

すると晋平さんは言った

「安心せい、この程度の津波…波のうちにも入らんわ!!!!」

晋平さんは俺を掴んで津波に突っ込む
何やってんだこの人!?


結論から言うとアッサリと決着がついた。
そして今、晋平さんは煙草で一服してる。

晋平さんは津波に俺ごと飛び込んだ。
そのまま津波の中を突き抜けて人魚に激突した。

「な、な、なななな!?なんで!?!?」

1番ビックリしてたのは人魚のほうだった。

「ア、アンタ何なの!?何で津波を・・あっ!!!」
「あん、どっかで見たことあると思うたら、おま、あんときの娘っこか!!」
「え?知り合いすか?」
「おうよ、こいつぁな昔ワシが漁に出たとき網にかかっとったんじゃ
 そんでな、可哀想じゃから逃がしてやったんじゃ」
「そ、その節はどうも・・」
「馬鹿たれが!!折角逃がしちゃったちゅうのになんぞこんな場所でこげな悪いことしよんじゃ!!!」
「い、いえ、それが、ちょっと生活苦しくて小金稼ぎ程度にバイトを…」
「じゃからって人様に迷惑かけちゃいかんだろが!!」
「すいませんすいません…」

それから晋平さんは人魚に30分ぐらい説教してた。
最後のほうとか人魚、涙目になってたわ。
そのあと、人魚はペコペコ謝って帰っていった。

しかしなんというか俺の立場が無い
楽は楽なんだけどプライドが許さないというか…

とりあえず晋平さんが煙草を吸い終わったので扉を開けて入った。
しげるがいた。

「兄さん!さすがです!よくここまで辿り着きましたね!!
 そして戒名組もさすが…誰?」
「馬鹿たれ!人に名ぁ尋ねる時にゃまず自分からじゃ!」
「すいません…しげるです」
「うむ、ワシは徳田晋平じゃ」
「兄さん、この人一体誰ですか」
「うん、まぁ助っ人兼主力とでも言えばいいのか…」
「もう1ついいです?」
「何?」
「予定ではここで兄さんと僕で光と闇の威信を賭けた邪気眼バトルが展開されるはずだったんですけど
 なんか凄い予想外なんですけど」
「うん、まぁ俺も予想外だった」
「3日かけて台本書いたのに僕の苦労返してくださいよ!!」
「知らん知らん!!」
「全くゴチャゴチャ小うるさい奴じゃのう、漢なら拳で語らんかい」

晋平さんが凄い威圧感を放ちながら前に出た。

「…まぁいいでしょう、それならこのオッサンを早く倒して予定通り進行させッぶごぁああああああああああああ!!!!」
「戦いの最中になーにをゴチャゴチャ言うとるんじゃ!!」

晋平さんの容赦ない先制攻撃でしげるが物凄い吹っ飛んだ
ありゃー痛いわー…

「く、くそっ!!一般人だからって手ぇ抜いてたら調子乗りやがって!!」
「ガハハ、悪いのう、海っちゅうのは手を抜かせてくれんのじゃよ、じゃからワシは加減っちゅうもんが出来んでのぅ」
「永遠の闇で苦しめ!!ダークネス・プリズン!!!」
「むっ」

まずい、確かしげるのあの技は対象の視力を完全に奪う魔法だったはず。
正確には闇しか見えないという強制認識魔法の類なんだが、いや、それよりも晋平さん全く避けようとしなかったから直撃だ。
あれじゃあ本当に完璧に何も見えてないぞ!!

「ざ、ざまーみろ…これでッがぁぶるおおおおおおおおおおお!?」
「お、当たったわい」

そうだった、晋平さんに心配なんて言葉は不必要だった。

「な、なんで当てれるんだよ!?」
「ガハハハハ!沖での夜の闇はもっと深いぞ若造」
「僕の闇は全てを統べるんだぞ!?それがなんでたかが漁しごぁああああああああ!!!」
「スキだらけじゃぞ!」

なんかもうやる気をなくした俺は鎖かたびらを脱いで煙草でも吸ってることにした


「くそぉおおおお!!兄さんとの戦闘のクライマックスで使おうとしてたけど使ってやる!!
 もう台本とかシナリオとかどうでもいい!!」

しげるの身体に周囲の闇が集まりだした
…これは…変身するのか

「ウオオオオオオッブルガァアアアアアアアアアアアアアアア!?」
「吼えとる暇があるなんて余裕じゃのぅ」
「変身中は攻撃しないってお約束知らないんですガァアアアアアアアア!?」
「若いモンの考えることはわからんのぅ…ワシなんかスキがあったらすぐに殴るがの」
「兄さん!!ちょっとこの人どうにかしてくださいよ!!」
「あー、無理」

あーあ…ボッコボコじゃねぇか…
もう帰ってもいいかな俺


「すいません…もう勘弁してください…」
「根性ないのぅ、まぁええじゃろ、ワシもちぃと疲れた」

なんだかしげるの顔面が原型を留めてないが、決着がついたらしい

「晋平さん、黒くなった人を元に戻す方法聞きだして下さい」
「おう、どないすりゃええんじゃ?」
「はぁ…強烈なショックとか与えれば治ります」
「あー、了解」

1F
「それじゃ晋平さん、ありがとうございました」
「なに、久しぶりに若い頃を思い出して楽しかったわい」
「また遊びにきますから」
「おう、そんときゃ地酒で一杯ひっかけちまうべ」
「それじゃ、また会いましょう!」
「しぃゆぅれーたー!」




その後、白やんはドロドロに泥酔した外道が運転する山道を走る車の助手席に座らされた。
あっという間に真っ白になっていた。
しげるも乗せられた。
白くはならなかったが蒼くはなった。


しげる城編、完

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最終更新:2009年10月31日 08:16