0124:殺し屋から悪魔へ ◆o0rB0FLzQ2





放送前、既に茨城県に到達していた桃白白は体力の異変に気付いていた。
「ハァハァ。チッ。この桃白白様がこれしきの運動でこれほど体力を消耗するとはな。
予想以上に体力を奪われたようだ。
これでは孫悟空に勝つことなど夢のまた夢」
休息の為に足を止め、色々と考えているうちに例の放送が聞こえてきた。

―――諸君、ご苦労。
…爽やかな朝だ。よく眠れたかね?

桃白白は放送が終わり、禁止エリアを確認すると、ほくそ笑んだ。
「私が殺した二人を含めて十八人が死んだか。
悪くないペースだ。
この名簿を見る限りでは私を含めて五人以外は大したことはないだろう」
1、孫悟空
2、ピッコロ大魔王
3、クリリン
4、ヤムチャ

「この中で普通に戦って勝てそうなのは3と4か。
しかし、ピッコロ大魔王の強さは桁外れだ。
ヤツの強さは兄者の師匠が己の命を捨ててようやく封印したくらいだからな。
いかに孫悟空が強くてもヤツと戦えば無傷では済むまい。
心配なのはピッコロ大魔王が孫悟空と出会う前に亀仙流の弟子と戦って消耗することだ。
ならば私の手であの二人を探して葬ろう。
そして弱った孫悟空を私が殺す。
完璧な筋書きだ。
優勝すれば主催者からご褒美が出るといっていた。
今回は一人一億では安すぎる。
十億は貰わないとな。
三十人殺せば三百億か。フフフ。悪くない。
ようし。狩りを楽しむとするか
私は悪魔だ。人殺しを楽しんでいる。
ピッコロ大魔王はこんな心境だったのだろうな。
しかし、その大魔王すら私は利用してやる。
私を止められるものなら止めてみろ」
僅かな休息の後、悪魔は再び蘇った。
金の為に。快楽の為に。生存する為に。
欲望の塊となった桃白白は走りだす。
生き残りの参加者を皆殺しにする為に。
しかし、桃白白は気付いていなかった。
この時のクリリン、ヤムチャは既に桃白白の戦闘力を超えていたことを。
この参加者の中で桃白白を上回る実力者はごまんといることを。
フリーザ達が約束を守る人物ではない。ということを。





【初日朝/茨城県】
【桃白白@DRAGON BALL】
【状態】健康
【装備】脇差し
【道具】ジャギのショットガン残弾19@北斗の拳
    二人分の食料、支給品一式
【思考】1.孫悟空、ピッコロ以外の参加者をできる限り殺す。
    2.孫悟空を殺して優勝し、主催者からご褒美を貰う


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069:略奪 桃白白 194:殺し屋と忍者と伏兵と

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最終更新:2023年12月09日 02:06