0187:読者諸君、待たせたね!それではそのつぶらな瞳をしっかりあけて僕のエレガントなバトルをしっかり堪能してくれたまえ!by趙公明
――――ふふふ…全くこの男は…私の意識の中でも碌なことは言わないな
死が訪れようとしたその刹那、ラーメンマンの脳裏に今ではもうとても懐かしく感じられる男の声が響く。
そう、正義超人達のリーダー、キン肉マンの声である。
しかしキン肉マンはここにいない。つまりこれはラーメンマンが無意識に作り出した友の声。
そのことは当のラーメンマンもよく分かっている。
だが、本人でない男の声と分かっていても、自然と落ち着いてくる。失ったはずの闘志が湧いてくる。
その、気を利かせるということがとことん苦手な男の声はラーメンマンの心に勇気を与えてくれる。
たとえこの状況、もう勝つことは出来なくても、まだ自分にはやれることがある!彼らのために成すべき事がある!
ラーメンマンは諦めた顔つきで閉じていた瞼を見開くと、今まさに命を奪わんと襲い掛かってくる如意棒に視線を向ける。
その瞬間、ラーメンマンの目付きが鋭く、研ぎ澄まされた龍の目に戻っていた。
それはまるで、己の命と引き換えに、獲物を仕留めようとするかのような目付き。
(あの武器さえ破壊、いや、少しでもひびを入れることが出来たなら…
キン肉マン達の負担が少しでも軽くなる!)
その目に宿るのは決意。決意を固めるのは仲間への想い。想いを強くするのは友情。
彼の心にあるのは仲間のために自分が出来ることを成す、それだけである。
そして、余力はあるものの、この如意棒の一撃が直撃する間に身体を起こすことはできないラーメンマンに出来るのはただ一つ。
拳を強く握り、如意棒の目の前に拳を突き出すこと。これだけ。勿論これだけで如意棒を砕けるなんて夢にも思ってはいない。
しかし、彼が拳に託しているのは全身の力だけではなく、これから苦難の道を歩くであろう仲間達へのいたわりで包み込んだ想い。
それらを全て包んでいるこの拳はとてつもなく強いだろう。しかしそれを
趙公明にぶつけるだけの時間が無い。
ならば…目の前の如意棒にぶつけるのみ。あわよくば如意棒にダメージが残ることを祈って。
――なにやってんだよ旦那ァ!よけろって!
飛刀は叫ぶ。今間近で命を奪われんようとしている持ち主に向かって。
彼が見たのは、半死半生の身でありながら一歩も引かず、傷だらけの腕を如意棒に繰り出すラーメンマンの姿。
何故だろう、彼のそんな姿を見ていると勝手に言葉が出てくる。一時の持ち主に過ぎないのに。
そんな自分に困惑しながらも飛刀はラーメンマンをある男の姿と重ね合わせていることに気付く。
それは、前の持ち主、黄飛虎。
彼はとても豪快で大らかな人間だった。ついでにいうと馬鹿力と頑丈さは人間外だった。
飛刀はあまり彼と話さなかったが、彼に背負われながら、仲間と楽しそうに談笑する彼を見て、
彼がとても仲間思いで優しい男だと理解していった。
このまま背負われたまま、ことの成り行きを見ていくのも悪くはないと思っていた矢先、突然の別れがやってきた。
仙界大戦、殷の太子、聞仲との戦いで彼は封神されたのだ。
彼は酸の雨が降り注ぐ中、武器である飛刀を外に投げ(飛刀の身を案じたのだろうか…)、単身一人で聞仲に戦いを挑んだ。
いや、説得に赴いていった。敵となってしまった友のために。己の命を賭して。
敵の強力な攻撃に身をただただ晒す黄飛虎。それでも彼は前進するのをやめなかった。
飛刀を使えば多少なりとも敵の攻撃を防ぐことは出来たのに、彼はしなかった。
今となってはその真意は分からない。だが、あの優しかった男はきっと自分に気を遣って使わなかったに違いない。
そして、友である聞仲を傷つけないために。きっとそうだ。
黄飛虎の目的は聞仲を倒すことではなかった、昔の彼に戻って欲しいが為に自分の命を捨てたのだ。
ラーメンマンも自分を使わなかった。彼は武器である自分を使うと実力を出せないと言っていた。勿論それもあるだろう。
しかし本当はきっと自分を心配して置いて行ったに違いない。
そして今、彼は友のために命を投げ捨てようとしている。あんな小さな灯火のような状態で。
風貌も性格も何もかも違うラーメンマンと黄飛虎。それなのに何故か重ねて見えてしまう。
その理由は分かっている。それはただ一点、友への果てしない友情。それだけである。
黄飛虎が今も生きていればどんな風に日々を営んでいただろうか。
あのでっかい体から発せられるうるさい笑い声で談笑しているのか、父として息子達と幸せに暮らしていたのか。
生きていればきっとしていたであろう行動が、次から次へと思い浮かんでは消えていってしまう。
その度に飛刀はなんとも言えない気持ちになる。
このラーメンマンが死んでしまえば、またあの気持ちを味わうことになるのだろうか?
この男が死ねば、父を失った天祥が心の底から泣き叫んだように何処かの誰かが泣くのだろうか?
そんなことを想像し、なんとなく嫌な気持ちになる飛刀。
飛刀は別にこの男が死んでも哀しくもなければ泣くこともないだろう。
だが、飛刀の心の中で黄飛虎のときのように胸に穴が開いたような、なんとも言えない気持ち、
そう、寂しいという感情が出てくるのは間違いない。
あのときと同じ気持ちを味わうのは嫌だ、という気持ちと彼の生きている姿をもっと見ていたい、
という気持ちが飛刀の中に沸き起こり、先の言葉を発したのだ。
だが、もう間に合わない。この言葉すら届いたのかも分からない。
なぜならあの瞬間、光に包まれた如意棒とラーメンマンの拳が重なるまさにそのときだったのだ。
――ヒィ!
彼の死の瞬間を見たくなく、思わず目を閉じる飛刀。
その直後、視界を絶った飛刀の耳に聞こえてきた言葉が。それは彼の最後となる言葉。
最後まで友の身を案じる言葉だった…
「キン肉マン…達者でな」
「…どういうつもりだ趙公明」
「ふふふ、それはこっちのセリフだよ」
――え?
思わず自分の耳を疑う飛刀。
ラーメンマンは斬撃を回避することが出来ず、死んだはず。それなのに生きている。
戸惑いながら、真実を確かめるため目を見開くと、寸止めで如意棒を止めている趙公明と、それを見つめるラーメンマンがいた。
「君の顔に表れている闘志は未だ衰えていない、にも関わらず自分の命を犠牲にしようとしている。
…一体何故だい?」
「…仲間がいるからさ」
ラーメンマンははっきりとした口調で答える。
「今の私では貴様を倒すことは出来ない。だが、私の仲間達がいる。私が駄目でもきっと仲間達が貴様を倒してくれる。
その仲間達のために今の私に出来ることをしようとした。ただそれだけだ」
「そのためには死、いや、戦士として最大の恥である敗北をも受け入れると?」
「そうだ、私はどうなっても構わない…仲間達が負うであろう傷を少なくして、貴様に勝てるならそれでいい。
私の敗北によって仲間達が勝利を得られるのなら…安いものだ」
このゲームに放り込まれ、一度も笑うことの無かったラーメンマンが初めて笑みを見せる。
仲間のことを思い浮かべている彼の笑顔はとても清々しく、半死半生の身とは思えないほど爽やかな笑顔だった。
「ブラボー…!君はまさしく友情と義に生きるサムラーイだよ!」
「…今度はこっちの番だ、何故止めを刺さない?」
大げさな動作で感嘆する趙公明に呆れながらもスルーして問うラーメンマン。
「君の男気に敬意を表して…と言いたいところだが、残念ながらそうじゃない。
あることを君に頼みたいのさ」
ラーメンマンは不信感を露わにし、怪訝そうな表情を浮かべる。
「君に伝書鳩になってもらいたい。
…僕の永遠のライバル、
太公望君を僕の前に連れてきて欲しいのさ」
「私はその男とは全く面識もないのにどうやって探し出すというのだ」
「…ふふふ、確かに君は面識も何も知らないだろうね」
ラーメンマンの問いに趙公明は微笑みながら、くるりと一回転して答える。
その行動はもとい、彼の言葉の意味が分からずラーメンマンは趙公明の次の言葉を待つ。
「確か君の名は飛刀だったかい?僕の召使いである余化のコレクションだったよね」
――え、あ、ハイィ!
それまで全く会話に参加しておらず、空気のような存在であった飛刀は、いきなり声をかけられ、
恐怖と驚きのあまり、声が裏返って返事をしてしまう始末。
だが、本人はそれに気付く余裕は全くなく、動かない身体をピチピチ震わせ、その場から必死に逃げ去ろうとしている。
「飛刀君が太公望君の顔を知っている。あとは君が太公望君の足跡を追って見つければいい。簡単なことさ」
「…そんな頼みを聞くと思うのか?」
趙公明の魂胆は分かっている。間違いなく奴はその太公望という男と戦うつもりだろう。
彼らが一体どんな関係かは知らない、が、以前飛刀が言ったような男だとすればきっとこのゲームをなんとかしようと行動しているはず。
それをむざむざ止めて、この男の前に差し出すことなんて出来ない。
「君達にも悪くない話だと思うよ…彼は僕を倒した数少ない仙道の一人だからね」
「!?」
「ふふふ、そうさ。君一人では僕を倒すのは無理かもしれないが、彼の知能と君の力が合わされば僕を倒せるかもしれない。
どうだい?悪くないだろう?」
趙公明の提案に答えを出すことが出来ず、ひたすら悩むラーメンマン。
確かにこの男は倒さなければならない。だが、無理矢理その太公望という男を戦場に引きずり出していいものか。
その男も今、このゲームから脱出するために何か行動を起こしているはず。
趙公明を倒した男ならば何か攻略法を知っているかもしれないが…彼を危険に晒すわけには…
「悩んでいるようだね。そうだ、こうしよう。
君が太公望君を連れてきてくれたら、僕は無抵抗の人間と戦うのはやめるよ。これでどうだい?」
(ただし、少しでも抵抗する意思や戦う意思を示した者は別だけどね)
「…何がこれでどうだ、だ。貴様は太公望とやらを連れてこない限り、無抵抗の者を殺戮して回る、
と言っているのも同じではないか」
趙公明は終始不敵な笑みを浮かべてラーメンマンの罵倒とも言える言葉を聞き流す。
むしろラーメンマンの怒りすら趙公明に優越感を与えている。
趙公明は分かっているのだ。どちらに主導権があるのか。
「どのように解釈してくれても構わないさ。太公望君を連れてきてくれるならね」
「…期限はいつまでだ?」
「特にこれといって期限は設けないよ。ただ、出来るだけ早いほうがいい。
…人間っていうのは結構気まぐれな生き物だからね」
ラーメンマンは見逃さなかった。趙公明が一瞬だけ見せた、笑顔の下に隠された本性を。
彼に人間の心はない。あるのは、自己の闘争心を満たすだけに存在する狂気。
その狂気はとても黒く、甘美で、人を戦いへ誘う、死の協奏曲を奏でるために相手に強要するのだ。
趙公明の狂気に当てられた者は、最早逃げることを忘れてしまったかのように死闘を繰り広げる。
死の協奏曲を繰り広げるために。指揮者は趙公明。
そしてフィナーレは…協奏者の死をもって告げられるのだ。種類こそ違えど、妲己のテンプテーションを連想させる。
妲己は色香によって人を惑わし、趙公明は狂気によって人を狂わすのだ。
ラーメンマンは走り出す。まだ見ぬ仙道、太公望を見つけ出すために。心の中で、太公望にひたすら謝罪をしながら。
趙公明との戦いに見ず知らずの者を巻き込むことに対して。
また、同時にラーメンマンは誓いを立てる。
もし彼が趙公明との戦いで自分との共闘を拒否するのなら…その時は彼を責めず、趙公明の元に戻り、一人で戦おう。
そもそもこれは自分が趙公明に負けたせい。拒否されたからといって他人を責めるのはお門違いも良い所だ。
そして……そのときこそ、必ず勝つ。正義超人として、キン肉マン達を、名も知らぬ人々を奴の狂気から守るために!
――い、おい旦那!人の話きいてんのかよ!
「…ああ、聞いてなかった。すまない」
――全く、人が心配してやってんのにこれかよ。
「うむ、そうだな。悪かった」
――なんだが気が狂うなぁ…旦那、ちょっと前なら俺を折るとか置いていくとか脅してたのに。
「いやなに、またこうしてお前の口煩い愚痴や文句を聞けるとは思っていなかったのでな。
…これからも頼むぞ飛刀」
こうしてまた飛刀の口煩い話を聞けることが何より嬉しいと思うラーメンマン。
飛刀もまた、ラーメンマンの思わぬ言葉を聞いて、顔を真っ赤にして照れている。
――で、これから太公望を探すのか旦那?
「そうだが、その前に出来れば清潔な川や池に向かって傷の処置をしたい。血も洗い流したいしな。
殺人者と勘違いされてはかなわん。手持ちの水だけじゃとてもじゃないが足りないのだ」
ラーメンマンは傷ついた身体で飛刀を背負い、太公望を探すために走り出す。
その身体は傷だらけだが、ラーメンマンの精神はいささかも傷ついてはいない。
必ず悪しき者達を倒し、皆と共にこのゲームから脱出する。
その想いがラーメンマンの精神を強靭なものとし、傷ついた身体に地を駆け抜ける力を与えているのだ。
今彼が歩んでいる方向に希望があるのか、絶望が待っているのかは分からない。
だが、彼は進み続けるだろう。友情という名の正義を信じ続ける限り。
「さて、これからどうするかな」
趙公明は一人呟く。戦いで汚れた衣服のゴミをパンパンっと叩いて落とすと、如意棒をデイバックに収める。
先程までの緊張感はそこには既になく、あるのは木々のざわめきとトレビアンな戦いを満喫した趙公明の笑顔だけ。
「ラーメンマン君はバトルプリンスである僕の永遠なるライバル、太公望君をちゃんと連れてきてくれるかな?
まぁ無理だったとしても、彼のことだ。もう一度僕の元に帰ってきて、また戦ってくれるに違いない」
思わず体が身震い、いや、武者震いしてしまう趙公明。
あぁ、またあのビューティフルでデンジャラス、そしてゴージャスな戦いが出来ると考えただけで、
趙公明の脳髄は沸騰し、絶頂に達してしまうかのような感覚に見舞われてしまう。
ラーメンマンとの戦いであれだけ愉しめたのだから、もし太公望と再戦することになれば、
それこそ嬉しさのあまり発狂死してしまうかもしれない。そんな馬鹿なことを考える趙公明。ほんとに馬鹿だ。
「あの仙界大戦で成長し、聞仲君を倒すほどにまでなった太公望君。
…嗚呼、待ちきれないよダディ」
趙公明は知っている。あの仙界大戦の惨状、そして圧倒的強さを誇った聞仲を太公望が倒したことを。
自分が封神されてから程なくして、大量の魂魄が自分のいる封神台にやってきた。
趙公明とて馬鹿ではない。自分が負けたときのことぐらい想像できており、それが現実になったのだ。
それから彼は、やってくる魂魄から事の顛末を聞き、太公望の活躍を知った。
「しかし太公望君、君はつくづく恵まれているよ。僕との戦いの後すぐに素晴らしい戦いがやってきたのだからね。
… ず る い じ ゃ な い か 太 公 望 君 !!! 」
趙公明が事の顛末を知ったとき、太公望に対して抱いた感情、それは強い嫉妬と怒りだった。
何故自分がその場にいない?何故自分が戦いに参加できない?何故自分が強者と戦えない?
趙公明は封神され、今度二度と戦えない状況にあり、そんなときにやってきた、最大の戦い。
戦いこそこの世の全てに勝る美と考える彼にとってそれに参加できないことは正に拷問。
自分が拷問に苦しんでいるときに、強者との戦いを堪能している太公望に嫉妬しないはずはない。
最も、当の太公望はその戦いで数多くの仲間を亡くし、悲しみに暮れていたのだが。
「そして、そんなとき、このゲームに召喚された。わざわざ魂魄体であった僕に身体を与えてまでね。
とても感謝しているよ主催者たちには。また麗しく戦えるのだからね」
執拗なまでの闘争心。彼をこのゲームに呼び込んだ主催者たちの選択は大成功と言えるだろう。
恐らく主催者たちの力をもってしてもこの男の闘争心と狂気は止めることは出来ない。
彼が求めているのは結果ではなく過程、勝利ではなく戦い、弱者ではなく強者なのだから。
「それに、太公望君のことだから主催者たちを騙してこのゲームから脱出することを目論んでいるに違いない。
…そんなことはさせないよ。そんなことをすればまた戦えなくなるじゃないか」
たとえ太公望と戦えなくとも、先のラーメンマンのような実力者はこの世界にごろごろいる。
だが、太公望が脱出の策を練り、それを成功させるとなると、その実力者達とも戦えなくなる。
それこそ今、趙公明が恐れていることである。
「それにさっきの、藍染君といったかな?彼も脱出を目指しているようだった。
太公望君と同じく、彼も潰させてもらうかな。彼も見たところ強そうだし、楽しみだなぁ」
趙公明が当面の間目指すのは、いわゆる脱出派の抹殺。
戦いをこよなく愛する趙公明にとって、彼らの抹殺は当然とも言えよう。
「まぁ、こんな手の込んだ世界だ、そう簡単に脱出はできないだろうがね…急ぐ必要はない。
それより僕にはやることがある…」
観 光 旅 行 さ !
「目ぼしい所を回ってから彼らを抹殺すればいい。
さて、次はどこに行こうかな」
趙公明は京都市内の市役所で拾った、全国観光マップという本を開く。
京都には金閣寺、銀閣寺、平等院鳳凰堂といった名所があり、趙公明はそれらを全て回るつもりである。
そして、その次に向かう先は…
「おお…ブラボー!なんて大きな大仏なんだ。これこそ黄金の国ジパングの成せる技というべきか!
むむ、この名古屋城の金鯱もエクセレントだ!これこそ統治するものの品性が物を言う芸術だ!
どちらとも、金箔の使い方がイエスだね!あ、この千葉のディズニーランドというのも良いかもしれない。
シンデレラ城か…是非ともこの城がライトアップされた夜景の中で舞踏会を開きたいものだ。
…よし決まりだ。しばらく京都を観光した後、奈良の大仏に行ってから名古屋城、そしてこの遊園地に向かおう!」
趙公明は服の汚れを払い、腰に手を当てると嬉々とスキップしてその場を去った。
その様はまるで遠足を心待ちにしている子供がはしゃぐようだ。
だが、忘れてはならない。この子供のような笑顔を振りまく男の本性を。
今は仮面を被っている状態だが、この状態が続く限り彼は無害だろう。
しかし一度仮面が外れるとき、彼の闘争心と狂気が振りまかれ、彼は死の協奏曲を奏で続けるだろう。
彼は戦いこそが至上の幸福、戦いを追い求める修羅なのだから。
「あ、どこで待つか言うの忘れてしまった………ま、いいさ、これも一興」
【京都府・市街地近くの森林/1日目・昼】
【趙公明@封神演義】
状態:左足軽傷、左肩打撲、軽度の疲労
装備:如意棒@DRAGON BALL
道具:荷物一式×2(一食分消費)、神楽の仕込み傘@銀魂、全国観光マップ
思考:1.京都観光が済んだら奈良(東大寺)→愛知(名古屋城)→千葉(ディズニーランド)に向かう。
2.エレガントな戦いを楽しむ。太公望、カズキを優先。
3.脱出派の抹殺
【京都府・西の森/1日目・昼】
【ラーメンマン@キン肉マン】
状態:左腕裂傷、後背部打撲、重度の疲労
装備:飛刀@封神演義
道具:荷物一式、髪飾りの欠片(※)
思考:1.傷の処置のために川、湖に向かう。
2.太公望を探す。
3.弱き者を助ける。(危害を加える者、殺人者に対しては容赦しない)
4.正義超人を探す。
5.ゲームの破壊。
※神楽の髪飾りの欠片を持っている理由は以下の通り。
・形見として少女の仲間、家族に届けるため
・殺人犯を見つける手がかりにするため
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最終更新:2024年01月31日 13:56