アットウィキロゴ
宝石乙女まとめwiki
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

宝石乙女まとめwiki

ベリドットの秘密特訓

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
  ガッ! ガキッ! キィーーーン。
「くっ」
「今日はこれくらいにしましょう。この次は場所を変えますよ、間違えないようにね」
「は、はい……師匠」
  ペリドットと珊瑚の稽古。珊瑚が暗ぁぁぁぁぁい顔をして帰っていきました。
「あらあら、落ち込んでしまいましたか。仕方ありませんね。あの娘も伸び悩んでいるみたいだし。そろそろ次のステップが必要でしょう」

  後日。
「えぇ、し、師匠。ここで稽古ですか?」
「ええ。今日からしばらくはここで行います。ちゃんとついて来てね。さあ、あそこで着替えていらっしゃい」
「はぁ、はい」
  ここが更衣室か。着替えは……これかな。これって……。
「し、し、し、師匠ぉぉぉ! この服はいったい……まるで、ド、ド、ドレスではないですかぁぁ!」
「まるでもなにも、ドレスですよ。サイズはいいようね。靴はどうでした?」
「靴って……こんなにカカトの高い靴は履いたことがありません」
「大丈夫よ。すぐに慣れるわ。さあ、始めますよ」
「音楽? いったい何を?」
「さあ、私の手を取って。私がリードするから、合わせてついてきなさい」
  履きなれない靴は痛い。足がつりそうになる。くっ、スカートが、ペチコートが脚にまとわりついて……師匠、早い! あっ、だめっ、ついていけません。

「今日はこれくらいにしましょう。珊瑚、しばらくはダンスの練習です。しっかり覚えてね。あ、それから、姉妹のなかでダンスの得意な娘に練習相手をお願いしておきました。いろいろな踊りを覚えなさいね」
「師匠、これに……ダンスにどのような意味があるのでしょう?」
「ふふ、いずれ分かるわ。いずれね……」

  その後も珊瑚は瑪瑙、鶏冠石天河石、アメジストに爆弾岩、殺生石にまで練習相手になってもらい、数ヵ月後には……。

「かなり上達したわね珊瑚。もうすっかり私のステップについてこれますね」
「あれだけ踊れば上達します。みんなそれぞれ違うダンスでしたし、覚えるのに必死になりました」
「そう、それじゃ、チキちゃん、お願いね」
「はい、お姉さま。始めましょうか、珊瑚さん」

「お茶がはいってますよ」
「ありがとう、アメジスト……ふふっ、貴女が協力してくれるなんてね」
「姉さまに頼まれたら断れませんよ。それに、踊ることは嫌いじゃないですから。それにしても、なぜ珊瑚にダンスを?」
「乙女ですからね、ダンスくらい踊れないと」
「それだけじゃないでしょう。これだけの練習相手を揃えるのです。普通じゃないですよ。おおむね予想はついていますが……後の先?」
「……よく分かりましたね。踊ることでステップと身のこなしを覚えさせたかったのと、相手を感じること、合わせること、先を読むことを覚えてほしかったの。あの娘がそれを理解しているか分からないけど。成果は現れるはずです。貴女のリードにあわせられる娘は少ないでしょう? それをマスターしたのですから」
「やはり、そうでしたか……まあ、いいでしょう」
「それにしても、貴女に武術の知識があるとは思いませんでした。戦略派なのに、どうして?」
「戦略って……まあ、私も本くらいは読みますよ。先日、宮本武蔵を全巻読みました」
「まあ、幅広く読むのですねぇ」
「……冗談のつもりだったのですが……」
「あら、ごめんなさい。私ったら気がつかなくて……でも、貴女が冗談を言うなんて」
「忘れて下さい。私も忘れます……瑪瑙っ! せっかくだから君もドレスに着替えたらどうだい? 私が選んであげよう!」


  ドレスアップした涙目の瑪瑙がアメジストとダンスを踊ったのは別のお話。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
添付ファイル
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー