『おみやげはプリンがいいなぁ~♪』
『毎回毎回……だからねーよって言ってるだろうが』
俺がバイトに行く前、必ず天河石とする会話だ。
あいつと初めて出会ったときに、偶然残っていたプリンを食わせて以来気に入ったらしく、隙あらばプリンプリンとうるさい。
ちなみに契約したのは天河石の方が先だ。珊瑚はそれから1ヶ月後ぐらいに来たな。
……そろそろ半年か。
まぁ、それがどうということではない。
それよりも今は俺の晩飯だ。バイトから帰ったらたいていあの二人は寝ているし、そういうときの俺は一人でコンビニ弁当を食べる。
まぁ、昔は毎日コンビニだったし、今さら気にすることでもない。だが、珊瑚が作ってくれる飯が食えるようになってからは食生活もよくなっている。
だから、最近コンビニの弁当が味気ない……誰か美味しい弁当教えてくれ、セ○ンかロー○ンで。
……愚痴ってても始まらない。とりあえず弁当の棚を眺めて……。
『毎回毎回……だからねーよって言ってるだろうが』
俺がバイトに行く前、必ず天河石とする会話だ。
あいつと初めて出会ったときに、偶然残っていたプリンを食わせて以来気に入ったらしく、隙あらばプリンプリンとうるさい。
ちなみに契約したのは天河石の方が先だ。珊瑚はそれから1ヶ月後ぐらいに来たな。
……そろそろ半年か。
まぁ、それがどうということではない。
それよりも今は俺の晩飯だ。バイトから帰ったらたいていあの二人は寝ているし、そういうときの俺は一人でコンビニ弁当を食べる。
まぁ、昔は毎日コンビニだったし、今さら気にすることでもない。だが、珊瑚が作ってくれる飯が食えるようになってからは食生活もよくなっている。
だから、最近コンビニの弁当が味気ない……誰か美味しい弁当教えてくれ、セ○ンかロー○ンで。
……愚痴ってても始まらない。とりあえず弁当の棚を眺めて……。
「ふにゃ……おかえりぃ」
「ただいま。なんだお前、起きてたのか」
「プリンー……くぅ」
「寝るか起きるかのどちらかにしろ」
「うぅ……起きるぅ」
じゃあ目をつぶるのやめようぜ。
「珊瑚はどうした?」
「先に寝たよぉ」
「まぁ当然か。お前も早く寝ろよー」
買ってきた弁当をテーブルに置く。
そして袋の中身がわずかに……。
「っ! プリンー!」
……もう気づかれたよ。しかも目ぇ覚ますし。
「ただいま。なんだお前、起きてたのか」
「プリンー……くぅ」
「寝るか起きるかのどちらかにしろ」
「うぅ……起きるぅ」
じゃあ目をつぶるのやめようぜ。
「珊瑚はどうした?」
「先に寝たよぉ」
「まぁ当然か。お前も早く寝ろよー」
買ってきた弁当をテーブルに置く。
そして袋の中身がわずかに……。
「っ! プリンー!」
……もう気づかれたよ。しかも目ぇ覚ますし。
「ねぇねぇ、今日は何かいいことあったの?」
遅い晩飯の最中、天河石はそう尋ねてきた。
「別に。いつも通りめんどくさいバイトだし、いつも通りの味気ないコンビニ弁当。通勤中も面白いことねぇし、いたって普通だ」
「そうなんだぁ。プリン買ってきてくれたからご機嫌なのかなーって思ったよ」
「ふーん」
「こういうのをきまぐれって言うんだよねー?」
「気まぐれねぇ……」
……そういえば、こうやって夜中に二人で話すのって久しぶりだな。
まだ天河石しかいなかったころは、一人で寝るのが怖いって、泣きベソかいて俺を出迎えてたからなぁ。
他の宝石乙女とも知り合っていなかったし、まぁ今考えるとよく我慢できたよなぁ……俺も、天河石も。
「……お前、ここに来てもう半年か」
「んー? あまり分かんないよ」
「ふーん……」
「マスタぁと一緒にいるとねー、なんだかずぅーっと一緒にいた気がするんだよ。どうしてかなぁ」
……なんだよ、俺と同じこと考えてやがったのか。
天河石と珊瑚、あの二人と出会った日のことが、俺の中ではもうずいぶん昔のように感じられる。
「ずぅーっと一緒にいてね、ずぅーっと仲良しなんだよ」
「……そうか」
「でもねー、電ちゃんとか雲母ちゃんとかと違う仲良しなの。よく分かんないけど」
まぁ、そうだろうな……いろいろだろ。
そんないろいろなのに、何俺は天河石から顔を逸らしてるんだよ。
……何で、こんなに嬉しがってるんだよ。
「マスタぁ……マースータぁっ、ごはん冷たくなっちゃうよー?」
「ん……そうだな。食っちまわないと」
「天河石はもうプリン食べちゃったよー。おいしかったぁ♪」
そりゃあプリンだから早いだろ、俺だったらもっと早く食べきるぞ。もったいないけど。
……プリン、か。
「ホント、プリン好きだよなぁ」
「うんっ、大好きー♪」
一個食べれば天国みたいな顔を浮かべる天河石。安上がりな奴だなぁ……。
「マスタぁと初めて一緒に食べたおやつだもんねー」
「……そうだったか?」
「えー、マスタぁとはんぶんこで食べたんだよぉ? 天河石覚えてるよー」
初めて食べた……か。
遅い晩飯の最中、天河石はそう尋ねてきた。
「別に。いつも通りめんどくさいバイトだし、いつも通りの味気ないコンビニ弁当。通勤中も面白いことねぇし、いたって普通だ」
「そうなんだぁ。プリン買ってきてくれたからご機嫌なのかなーって思ったよ」
「ふーん」
「こういうのをきまぐれって言うんだよねー?」
「気まぐれねぇ……」
……そういえば、こうやって夜中に二人で話すのって久しぶりだな。
まだ天河石しかいなかったころは、一人で寝るのが怖いって、泣きベソかいて俺を出迎えてたからなぁ。
他の宝石乙女とも知り合っていなかったし、まぁ今考えるとよく我慢できたよなぁ……俺も、天河石も。
「……お前、ここに来てもう半年か」
「んー? あまり分かんないよ」
「ふーん……」
「マスタぁと一緒にいるとねー、なんだかずぅーっと一緒にいた気がするんだよ。どうしてかなぁ」
……なんだよ、俺と同じこと考えてやがったのか。
天河石と珊瑚、あの二人と出会った日のことが、俺の中ではもうずいぶん昔のように感じられる。
「ずぅーっと一緒にいてね、ずぅーっと仲良しなんだよ」
「……そうか」
「でもねー、電ちゃんとか雲母ちゃんとかと違う仲良しなの。よく分かんないけど」
まぁ、そうだろうな……いろいろだろ。
そんないろいろなのに、何俺は天河石から顔を逸らしてるんだよ。
……何で、こんなに嬉しがってるんだよ。
「マスタぁ……マースータぁっ、ごはん冷たくなっちゃうよー?」
「ん……そうだな。食っちまわないと」
「天河石はもうプリン食べちゃったよー。おいしかったぁ♪」
そりゃあプリンだから早いだろ、俺だったらもっと早く食べきるぞ。もったいないけど。
……プリン、か。
「ホント、プリン好きだよなぁ」
「うんっ、大好きー♪」
一個食べれば天国みたいな顔を浮かべる天河石。安上がりな奴だなぁ……。
「マスタぁと初めて一緒に食べたおやつだもんねー」
「……そうだったか?」
「えー、マスタぁとはんぶんこで食べたんだよぉ? 天河石覚えてるよー」
初めて食べた……か。
『おいちびっ子ぉー、腹減ったからって泣くなっつーに。ったく、何かねぇかなぁ』
『天河石……ちびっ子じゃないもん……』
『はいはい……お、プリン発見。何でこんなモン買ってあるか知らんけど』
『ん……プリン?』
『賞味期限も切れてねぇし、これ食っていいぞ』
『天河石……ちびっ子じゃないもん……』
『はいはい……お、プリン発見。何でこんなモン買ってあるか知らんけど』
『ん……プリン?』
『賞味期限も切れてねぇし、これ食っていいぞ』
ほんの半年前の出来事が、まるで何年も前の事のように感じる……。
あのころの、天河石がただうっとうしくてちびっ子と呼んでいた時期が、遠い出来事のような。
「マスタぁ?」
「……天河石、勝手に家出て行くんじゃねぇぞ」
「はぇ?」
俺は何を言ってるんだろうか。そんなことあるはずないのに。
天河石の家は、ここじゃないか。
「んー、天河石いい子だからぁ、ちゃんとおうちには帰るよー。門限五時ー♪」
天河石も珊瑚も、もう家族なんだ。
ここにいるのが当然、なんだ。
「そうか……そっか、じゃあいい子にしてたらまた気まぐれで買ってきてやるよ、プリン」
「ほんとっ? じゃあ天河石ちゃんとおうち帰るよー♪」
両手を広げて万々歳で喜ぶ天河石。
そんな光景を、これから何度眺めることになるだろうか。
俺達三人の生活は、いつまで続くのだろうか。
……いや、時間なんてどうでもいいのか。
どうせもう、どれだけ一緒にいたかなんて分からなくなってきたんだし。
あのころの、天河石がただうっとうしくてちびっ子と呼んでいた時期が、遠い出来事のような。
「マスタぁ?」
「……天河石、勝手に家出て行くんじゃねぇぞ」
「はぇ?」
俺は何を言ってるんだろうか。そんなことあるはずないのに。
天河石の家は、ここじゃないか。
「んー、天河石いい子だからぁ、ちゃんとおうちには帰るよー。門限五時ー♪」
天河石も珊瑚も、もう家族なんだ。
ここにいるのが当然、なんだ。
「そうか……そっか、じゃあいい子にしてたらまた気まぐれで買ってきてやるよ、プリン」
「ほんとっ? じゃあ天河石ちゃんとおうち帰るよー♪」
両手を広げて万々歳で喜ぶ天河石。
そんな光景を、これから何度眺めることになるだろうか。
俺達三人の生活は、いつまで続くのだろうか。
……いや、時間なんてどうでもいいのか。
どうせもう、どれだけ一緒にいたかなんて分からなくなってきたんだし。
『マスタぁ、はんぶんこ』
『はぁ? プリン半分にしたって味気ないだけだろ。変な気ぃきかせなくていいから一人で食っていいって』
『だってぇ、はんぶんこして食べた方がおいし……おいしいよ?』
『だぁーっ、ほんっと泣き虫だな! 分かった分かった、食えばいいんだろ』
『はぁ? プリン半分にしたって味気ないだけだろ。変な気ぃきかせなくていいから一人で食っていいって』
『だってぇ、はんぶんこして食べた方がおいし……おいしいよ?』
『だぁーっ、ほんっと泣き虫だな! 分かった分かった、食えばいいんだろ』
プリンを二人で分けて食べるような生活、か。
「……やべ、プリン食いたくなってきた」
「えへへ、マスタぁもプリン大好きなんだねっ」
「おう、大好きだ」
……俺も安上がりだよ、プリン一つで喜ぶんだから。
「……やべ、プリン食いたくなってきた」
「えへへ、マスタぁもプリン大好きなんだねっ」
「おう、大好きだ」
……俺も安上がりだよ、プリン一つで喜ぶんだから。
「うるさいから様子を見てみれば……声をかけにくい空気か。寝ている某のことも考えてもらいたいものだ」
まぁ、いいムードの二人に声をかけるつもりはない。そうそうに寝床に……。
「……だが、某も共にいることを、忘れないで欲しいのだがな」
まぁ、いいムードの二人に声をかけるつもりはない。そうそうに寝床に……。
「……だが、某も共にいることを、忘れないで欲しいのだがな」