「なぁなぁマスタ」
並んでテレビを見ていると、突然化石が袖を引いてくる。
「何だ?」
「あのなー、普通のビールと黒ビールって何が違うん?」
「色」
……沈黙。
「分かった分かった。真面目に答えるからこっち見るな」
閑話休題。
まぁ、そんなこんなで化石と酒の話をしてみることに。
「ところで化石は酒飲めるのか?」
「んー、たぶん飲める」
たぶんってのがまぁ引っかかるが、なるほどな。
しかし化石の私服って制服だからなぁ。外で飲んでたら補導は間違いない。
「そっかぁ。俺は下戸だ、それに貧乏だ」
「そやなー。晩酌なんてぜいたく、このままじゃ一生無理や」
「きつい言い方するなよ、泣けてくるじゃないか……」
目尻に熱い汁が溜まる。
「あぁマスタ、ごめんしてやー。だから泣かんといて」
「そ、そうだな……でだ、俺は下戸だが化石となら飲んでもいいと思う」
化石ならきっと加減を知っている。強引に一升瓶を口に突っ込まれるなんてことを再び経験したりはせずにすみそうだ。
が、化石は少々ノリが悪かった。
「マスタと楽しくするのはええけど、お金……」
そう来たか。
「ま、まぁ今日ぐらいだったら問題ないさ」
ここ最近本業よりアルバイトのが実入りがいいし……あぁ。
「ほんまに?」
「ホントホント。俺は嘘をつかない」
「……じゃあ、飲むっ」
並んでテレビを見ていると、突然化石が袖を引いてくる。
「何だ?」
「あのなー、普通のビールと黒ビールって何が違うん?」
「色」
……沈黙。
「分かった分かった。真面目に答えるからこっち見るな」
閑話休題。
まぁ、そんなこんなで化石と酒の話をしてみることに。
「ところで化石は酒飲めるのか?」
「んー、たぶん飲める」
たぶんってのがまぁ引っかかるが、なるほどな。
しかし化石の私服って制服だからなぁ。外で飲んでたら補導は間違いない。
「そっかぁ。俺は下戸だ、それに貧乏だ」
「そやなー。晩酌なんてぜいたく、このままじゃ一生無理や」
「きつい言い方するなよ、泣けてくるじゃないか……」
目尻に熱い汁が溜まる。
「あぁマスタ、ごめんしてやー。だから泣かんといて」
「そ、そうだな……でだ、俺は下戸だが化石となら飲んでもいいと思う」
化石ならきっと加減を知っている。強引に一升瓶を口に突っ込まれるなんてことを再び経験したりはせずにすみそうだ。
が、化石は少々ノリが悪かった。
「マスタと楽しくするのはええけど、お金……」
そう来たか。
「ま、まぁ今日ぐらいだったら問題ないさ」
ここ最近本業よりアルバイトのが実入りがいいし……あぁ。
「ほんまに?」
「ホントホント。俺は嘘をつかない」
「……じゃあ、飲むっ」
俺と化石の前に安いチューハイの缶一つずつ。
あとはおつまみのスルメと駄菓子少々。うまい棒がかなり目立つ。
「それじゃ、かんぱーい」
「かんぱーい」
せめてテンションだけは高めようと、明るく振る舞う。
とりあえず一口……うぅ、一口だけでもけっこう来る。アルコールで胃が焼けそうな感じだ。
ホント、どうしてこう俺は酒が……って、なんか化石の様子が。
「うぉぉっ、ごっつ美味いっ!」
「さ、左様ですか……」
「お酒ってこんな美味いモンやったのかー。マスタ、飲ませてくれてありがとな」
「あぁ、どうも」
美味しいのは分かったから、もう少しペースを落して飲んだ方がいいと思う。
いちおう余分に数本買ってあるが……うぅむ。
「ほらマスタ、手が止まっとるよ? もしかして楽しゅーない?」
「え、いやそんなことはないぞ。俺下戸だからペース遅いんだよ」
「そか、難儀やなー。おかわりっ」
「早っ!! もう少しうまい棒も食えよっ!」
というか、なんだか嫌な予感がしてきた……。
あとはおつまみのスルメと駄菓子少々。うまい棒がかなり目立つ。
「それじゃ、かんぱーい」
「かんぱーい」
せめてテンションだけは高めようと、明るく振る舞う。
とりあえず一口……うぅ、一口だけでもけっこう来る。アルコールで胃が焼けそうな感じだ。
ホント、どうしてこう俺は酒が……って、なんか化石の様子が。
「うぉぉっ、ごっつ美味いっ!」
「さ、左様ですか……」
「お酒ってこんな美味いモンやったのかー。マスタ、飲ませてくれてありがとな」
「あぁ、どうも」
美味しいのは分かったから、もう少しペースを落して飲んだ方がいいと思う。
いちおう余分に数本買ってあるが……うぅむ。
「ほらマスタ、手が止まっとるよ? もしかして楽しゅーない?」
「え、いやそんなことはないぞ。俺下戸だからペース遅いんだよ」
「そか、難儀やなー。おかわりっ」
「早っ!! もう少しうまい棒も食えよっ!」
というか、なんだか嫌な予感がしてきた……。
「うー……なぁにが格差社会やぁ……上をひっくり返すのは底辺やんかぁ……」
判明したことが一つある。
化石、ペースは早いが酔うのも早い。
「だぁいたい勝ち組気取っとるせーじ家が格差語るなんて……ひゃぁくねん早いんやぁ」
そして酔ったらかなりテンションが落ちるタイプらしい。
さっきからどうして出た話題かは知らないが格差社会について熱く、そしてローテンションでお送りしてもらっている。
しかも妙に何というか……聞いてて鬱になってくる。
「か、化石、とりあえずそろそろ休んだ方が……」
「マスタぁ……ええかぁ、変えるのはマスタたちや。底辺からぁ、ひっくり返したるんやぁ……」
「よーく肝に銘じておくから、水でも飲んで。な?」
「水ぅ? うちはこれでええんやぁ」
その手にはチューハイの缶。あぁ……。
「もーすぐ選挙やぁ。マスタ……立候補してひっくり返しに……」
「いや、無理だから」
「無理ぃ? そんなもん……やってみんと分からんやろがーっ!」
「は、はいっ!」
化石、ペースは早いが酔うのも早い。
「だぁいたい勝ち組気取っとるせーじ家が格差語るなんて……ひゃぁくねん早いんやぁ」
そして酔ったらかなりテンションが落ちるタイプらしい。
さっきからどうして出た話題かは知らないが格差社会について熱く、そしてローテンションでお送りしてもらっている。
しかも妙に何というか……聞いてて鬱になってくる。
「か、化石、とりあえずそろそろ休んだ方が……」
「マスタぁ……ええかぁ、変えるのはマスタたちや。底辺からぁ、ひっくり返したるんやぁ……」
「よーく肝に銘じておくから、水でも飲んで。な?」
「水ぅ? うちはこれでええんやぁ」
その手にはチューハイの缶。あぁ……。
「もーすぐ選挙やぁ。マスタ……立候補してひっくり返しに……」
「いや、無理だから」
「無理ぃ? そんなもん……やってみんと分からんやろがーっ!」
「は、はいっ!」
「マスタぁ……頭痛いんやけど」
「そりゃあ夜一人であんなガバガバ飲んだらなぁ」
「うぅ、酒って怖いんやなぁ」
今度からはよく考えて晩酌しよう、うん。
「そりゃあ夜一人であんなガバガバ飲んだらなぁ」
「うぅ、酒って怖いんやなぁ」
今度からはよく考えて晩酌しよう、うん。
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