いつもの穏やかな昼下がり
しかし今日は少しばかり違っていた
地面が震え、木々が揺れる
動物達は危険を察知し、走り、飛び去る
影が森を覆った
しかし今日は少しばかり違っていた
地面が震え、木々が揺れる
動物達は危険を察知し、走り、飛び去る
影が森を覆った
Sノ ゚∀゚) 「…」
Nノ ゚ー゚) 「…」
Sノ ゚∀゚) 「お腹減った…」
Nノ ゚ー゚) 「大丈夫、私もだ」
Sノ ゚∀゚) 「…」
Nノ ゚ー゚) 「…」
Sノ ゚∀゚) 「お腹減った!!お腹減った!!やっぱ黒曜石のとこに『突撃!隣のお茶会』しようよー!」
Nノ ゚ー゚) 「一人でいけ」
Sノ ゚∀゚) 「じゃあ、どうすんのよ」
Nノ ゚ー゚) 「いつも通り、砂鉄を食べればいい」
Sノ ゚∀゚) 「やだやだー!たまには柔らかいのとか流動物が食べたいー!!」
Nノ ゚ー゚) 「まったく…」
ズン…!!
Sノ ゚∀゚) 「?」
ズン!!!
Nノ;゚ー゚)) 「な」
Sノ;゚∀゚) 「なに!!?」
ドズン!!!
何か空から大きな石が降ってきたような音と衝撃
テーブルの上の紅茶がこぼれる
テーブルの上の紅茶がこぼれる
川;゚ v゚) 「何?雲母ちゃん、大丈夫?」
)*゚ ゚)) 「じょぶじょぶ」
こくこくと頷く雲母
しかしその胸から腰にかけて紅茶でぐっしょりと濡れていた
しかしその胸から腰にかけて紅茶でぐっしょりと濡れていた
川;゚ v゚) 「大変!?熱くない!?すぐに着替えなきゃ!!」
)*゚ ゚)) 「ちとあつい」
バタバタと雲母を抱えて風呂場に向かう
ズンっとまた地響きがするがそれは次第に遠くなっていった
ズンっとまた地響きがするがそれは次第に遠くなっていった
駆ける
駆ける駆ける
辺りの砂鉄をざりざりと引き連れて姉妹は森を疾走していた
駆ける駆ける
辺りの砂鉄をざりざりと引き連れて姉妹は森を疾走していた
Sノ ゚∀゚) 「妹!!」
Nノ ゚ー゚) 「なんだ、余裕がない。一言でよろ」
Sノ ゚∀゚) 「あれはなんだ」
Nノ ゚ー゚) 「でかい荒巻」
ズズン!!!!
地面が大きく揺れ、2人は体勢を崩す
地面が大きく揺れ、2人は体勢を崩す
Sノ ゚∀゚) 「にゃろう…なんで付いてくんのよ」
Nノ ゚ー゚) 「磁力?」
Sノ ゚∀゚) 「それ笑えない」
Nノ ゚ー゚) 「だな」
ふっと視界が蔭る
見上げれば、ざっと20mはある巨大な荒巻がすぐ目の前にいた
見上げれば、ざっと20mはある巨大な荒巻がすぐ目の前にいた
/ ,' 3 「ずもももももも…」
ゆっくりとした動作で足を上げる荒巻
Nノ ゚ー゚) 「三十六計逃げるに如かず」
Sノ ゚∀゚) 「なにそれ?」
Nノ ゚ー゚) 「こういう場合は逃げたほうがいいってこと」
Sノ ゚∀゚) 「把握」
反発し弾かれたように逃げる2人
ドズン!!!
2人の残り香を荒巻の足が荒々しく踏みぬいた
ドズン!!!
2人の残り香を荒巻の足が荒々しく踏みぬいた
川 ゚ v゚) 「はい、雲母ちゃん。これで大丈夫ね」
雲母を着替え終わらせた黒曜石はにっこりと笑った
先程まで響いていた地響きは遠くに行ってしまって、もはや何の音も聞こえない
よし、と振り向きつつ立ち上がっる黒曜石
先程まで響いていた地響きは遠くに行ってしまって、もはや何の音も聞こえない
よし、と振り向きつつ立ち上がっる黒曜石
川 ゚ v゚)゛ 「?」
と、何かにひっぱっられ転びそうになる
スカートの裾を雲母がひっぱっていた
スカートの裾を雲母がひっぱっていた
)*゚ ゚)) 「…」
川 ゚ v゚) 「どうしたの?どこか痛いの?」
)*゚ ゚)) 「ちがう」
川 ゚ v゚) 「ちがう?」
)*゚ ゚)) 「さっきの、きになる」
川 ゚ v゚) 「さっきのって…地震?」
こくりと頷く雲母
)*゚ ゚)) 「いく」
川;゚ v゚) 「行く、って……ダメよ!!何があるか分からないのに!」
)*゚ ゚)) 「こくようせきはオルスバンしてるといい、きららだけでダイジョウブ」
川;゚ v゚) 「ダメです!!余計危ない!!」
)*゚ ゚)) 「ダイジョウブ」
川;゚ v゚) 「ダメ!!」
結果から言うと黒曜石が折れた
雲母は一度言い出したら必ず実行するし、それならば一人で行かせるわけにはいかない
当然の如く2人で行くことになった
目指すは森の外れにある湖
音はそちらの方へ向かっていた気がする
不安と、ほんの少しだけの好奇心を胸に押し込んで、黒曜石は雲母の手をとった
雲母は一度言い出したら必ず実行するし、それならば一人で行かせるわけにはいかない
当然の如く2人で行くことになった
目指すは森の外れにある湖
音はそちらの方へ向かっていた気がする
不安と、ほんの少しだけの好奇心を胸に押し込んで、黒曜石は雲母の手をとった
絶体絶命のピンチというヤツは実際そうあるものではない
だがしかし、まさにそういった状況下に姉妹は立たされていた
だがしかし、まさにそういった状況下に姉妹は立たされていた
Sノ;゚∀゚) 「ピンチー」
Nノ;゚ー゚) 「これはマズイ」
目の前には巨大荒巻
背後には湖
飛んで、走った足は小刻みに震え、これ以上逃げるのは無理だった
背後には湖
飛んで、走った足は小刻みに震え、これ以上逃げるのは無理だった
Sノ;゚∀゚) 「ヤバイよ、ヤバイよー」
Nノ;゚ー゚) 「…ふぅ」
Sノ;゚∀゚) 「どったの?腹括った?」
Nノ ゚ー゚) 「…あぁ、腹は括った。やるぞ、S姉」
Sノ;゚∀゚) 「マジっすか」
Nノ ゚ー゚) 「無論」
Sノ ゚∀゚) 「背に腹は、ってヤツ?」
Nノ ゚ー゚) 「命に磁力は代えられぬ、かな」
Sノ ゚∀゚) 「微妙に違う気もするけど…きた!」
/ ,' 3 「ずもももももも…」
荒巻が足を振り上げ打ち下ろす
ドズゥン!!
もうもうと土埃があがる中、荒巻の足の両側から声が響く
ドズゥン!!
もうもうと土埃があがる中、荒巻の足の両側から声が響く
Nノ ) 「N姉、あれを使うわ」
Sノ ) 「ええ、バチコーイ!!」
2つの影が土埃から飛び出す
高く空へと舞い上がったそれらはバリバリと音をたてて、空中に静止した
高く空へと舞い上がったそれらはバリバリと音をたてて、空中に静止した
Sノ ゚∀゚) Nノ ゚ー゚) 「我ら超電磁姉妹の力とくと見よ!」
/ ,' 3 「ずもももももも…」
荒巻が2人に手を伸ばそうと腕に力を込める
/ ,' 3 「ずもももももも…?」
しかし、その手が上がる事はなく、荒巻の腰でバチバチと音をたて静止している
Sノ ゚∀゚) 「無駄よ」
Nノ ゚ー゚) 「S姉あんまり時間がない」
Sノ ゚∀゚) 「把握、行くわよ!!」
2人が荒巻を中心として等距離で回転しだす
最初はゆっくりと、次第に回転速度を増していく
最初はゆっくりと、次第に回転速度を増していく
Sノ ゚∀゚) 「超!」
Nノ ゚ー゚) 「電」
Sノ ゚∀゚) 「磁!!」
/; ,' 3 「ずもももももも…!!」
もがく荒巻
回転はもはや目にも止まらない
そして段々と荒巻との距離を詰める
回転はもはや目にも止まらない
そして段々と荒巻との距離を詰める
Sノ ゚∀゚) Nノ ゚ー゚) 『クロスボンバー!!!!』
ガガゴン!!!!!!!!!!
鉄か何かが衝したと思うような鈍い音が響く
荒巻の腹がそれぞれ逆の方向へゴムのように伸びて
荒巻の腹がそれぞれ逆の方向へゴムのように伸びて
ブチン
千切れた
黒曜石と雲母が湖に駆けつけたときは一面荒巻の海だった
川;゚ v゚) 「これは…」
)*゚ ゚)) 「やっぱり」
川 ゚ v゚) 「やっぱり?何か知っているの、雲母ちゃん?」
黒曜石がそこら中に落ちている荒巻の一つを摘みあげる
荒巻は目を回し、のびているようだった
荒巻は目を回し、のびているようだった
)*゚ ゚)) 「…キングアラマキ」
川 ゚ v゚) 「キング?荒巻の王様?」
)*゚ ゚)) 「ちっとちがう。アラマキいっぱいあつまってキングアラマキになる」
川 ゚ v゚) 「ということは、これは雲母ちゃんの荒巻畑の子達?」
)*゚ ゚)) 「たぶん…さいきんセンテイしてなかったから」
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「なるほど」
川;゚ v゚) 「うわ!」
草陰から埃だらけの姉妹がでてくる
なぜかその身体は寄り添うようにぴったりとくっ付いていた
なぜかその身体は寄り添うようにぴったりとくっ付いていた
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「お前のせいか」
)*゚ ゚)) 「ノン、アラマキをにくんでキララをにくまず」
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「この…!!」
雲母に掴みかかろうとした2人だが、足並み揃わず2人揃って盛大に転んだ
まるで運動会の二人三脚だ
まるで運動会の二人三脚だ
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「S姉、ちゃんと合わせろ 何言ってんのよ!あんたが合わせなさいよ!!」
傍から見ているとふざけているようにしか見えないが、2人の表情は至って真剣である
川 ゚ v゚) 「あの…大丈夫ですか?」
おそるおそる黒曜石が近づく
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「ダメ!!近寄っちゃ!!」
ブチブチブチ
ハンカチを手に伸ばした黒曜石の袖から勢い良くカスフが取れた
そしてそれは物凄い勢いで姉妹へと向かっていく
そしてそれは物凄い勢いで姉妹へと向かっていく
ビシ!ビシシ!!
Sノ;゚∀゚Nノ;゚ー゚) 「いたたいあたいい!!」
カスフは姉妹へとぶつかり、そのまま張り付いた
川;゚ v゚) 「えっと…」
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「見たまんま。しばらくの間、強力磁石になってるから…鉄製のものは勘弁して…」
)*゚ ゚)) 「ゴシュウショウサマ」
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「だれのせいで…!!!」
再び雲母にとってかかろうした2人だが、どこから出したのか鍬を持って笑う雲母を見て足を止めた
川;゚ v゚) 「雲母ちゃん!!ダメ!!死んじゃうから!!」
)*゚ ゚)) 「ちぃ」
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「(こいつ…)」
川;゚ v゚) 「あのぅ…よろしければ、落ち着くまでウチで」
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「ホント!?」
川;゚ v゚) 「責任の一部(というか大方)はこちらにありますし…その…外にいると砂鉄とか…」
既に姉妹の足元は黒い山が出来ていた
川 ゚ v゚) 「食器等は銀製ですし、部屋も片付ければたぶん大丈夫だと思います」
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「うぅ、感謝します」
)*゚ ゚)) 「(テツにかえておこう)」
川 ゚ v゚) 「食事は…しばらく荒巻になりそうですけど」
一面に広がる荒巻を見渡しながら黒曜石は言った
Sノ ゚∀゚Nノ ゚ー゚) 「…荒巻」
もうこりごりだと思いながら、姉妹は結局黒曜石のウチの世話になることにした
)*゚ ゚)) 「(こんどは、はぐれアラマキでいこう)」
姉妹の安息の日々は遠い