俺の家の居候は4人。ちなみにみんな宝石乙女だ。
黒「マスター、みんな集めて何をするんですか?」
雲「……」
金「これからみんなで訓練ですかぁ?」
瑪「それはないと思うよ」
主「いや、訓練は訓練だけど、避難訓練ね。日本ってこの時期台風が多いから一応と思ったんだけど」
この前台風の話をしてみて、ここにいる宝石乙女全員がその存在を知らなかったのには驚いた。で、なぜかそういうことは気になって仕方なくなってしまう肝っ玉の小さな俺。それで今日は台風が直撃するときに供えた訓練をしようというわけだ。
雲「家にいれば平気」
金「鞄の中にいれば安全」
主「俺が無事じゃないんだよ!!」
何でこんな時だけこの二人息がピッタリなんだよ!?
黒「まぁまぁ。マスターだけ避難して、離ればなれになったら嫌でしょう? それに家だって吹き飛ばされちゃうかも知れないんですよ」
いや、そこまでボロい家ではないんだが。
瑪「そもそも災害っていうのは何が起るか分からない。事前に対処を学ぶのは必要なことだと思うよ」
主「まぁそういうこと。というわけで、まずは準備から」
この前本屋で買ってきたぼうさいくんれんの友を開く。
黒「マスター、みんな集めて何をするんですか?」
雲「……」
金「これからみんなで訓練ですかぁ?」
瑪「それはないと思うよ」
主「いや、訓練は訓練だけど、避難訓練ね。日本ってこの時期台風が多いから一応と思ったんだけど」
この前台風の話をしてみて、ここにいる宝石乙女全員がその存在を知らなかったのには驚いた。で、なぜかそういうことは気になって仕方なくなってしまう肝っ玉の小さな俺。それで今日は台風が直撃するときに供えた訓練をしようというわけだ。
雲「家にいれば平気」
金「鞄の中にいれば安全」
主「俺が無事じゃないんだよ!!」
何でこんな時だけこの二人息がピッタリなんだよ!?
黒「まぁまぁ。マスターだけ避難して、離ればなれになったら嫌でしょう? それに家だって吹き飛ばされちゃうかも知れないんですよ」
いや、そこまでボロい家ではないんだが。
瑪「そもそも災害っていうのは何が起るか分からない。事前に対処を学ぶのは必要なことだと思うよ」
主「まぁそういうこと。というわけで、まずは準備から」
この前本屋で買ってきたぼうさいくんれんの友を開く。
――防災の基礎『その1・避難場所とその経路の確認』
主「さて、ここに避難場所が書いてある地図がある。今からこの避難場所に、指定された避難経路を通って向かうよ」
金「ランニング?」
主「しない。せめてウォーキングにして。じゃあ出発」
金「はーい」
この町で一番高い位置にあるという小学校までの散歩。時間にして大体15分ぐらいか。訓練とはいえ、こんな陽気の下みんなで出歩いていたら、なんだか楽しくなってしまう。
雲「!」
って、雲母がなんかに反応した……。
主「って、こら! 林に突貫しない!」
しかし俺の制止は聞いてくれない。雲母はそのまま茂みの中に飛び込んでしまう。案外すぐ戻ってきたが、小脇には先ほどまで抱えていた荒巻とは別の荒巻が……これを見つけたのか。
雲「非常食」
主「嬉しそうに言うのはいいけどさ、ホントに避難するときはやめてよね」
雲「非常食になるぞ」
主「それでも!!」
主「さて、ここに避難場所が書いてある地図がある。今からこの避難場所に、指定された避難経路を通って向かうよ」
金「ランニング?」
主「しない。せめてウォーキングにして。じゃあ出発」
金「はーい」
この町で一番高い位置にあるという小学校までの散歩。時間にして大体15分ぐらいか。訓練とはいえ、こんな陽気の下みんなで出歩いていたら、なんだか楽しくなってしまう。
雲「!」
って、雲母がなんかに反応した……。
主「って、こら! 林に突貫しない!」
しかし俺の制止は聞いてくれない。雲母はそのまま茂みの中に飛び込んでしまう。案外すぐ戻ってきたが、小脇には先ほどまで抱えていた荒巻とは別の荒巻が……これを見つけたのか。
雲「非常食」
主「嬉しそうに言うのはいいけどさ、ホントに避難するときはやめてよね」
雲「非常食になるぞ」
主「それでも!!」
まぁ、何事もなく小学校前到着。今日は休みなのでがらんとしてるが。
主「さて、ここまで来たところで次の項目」
――防災の基礎『その2・近隣の人との連絡方法を決めておこう』
主「電話を使った連絡は俺だけだな。とりあえず171ぐらいは覚えておこう」
瑪「それ以外は……狼煙でも上げるのかな」
主「瑪瑙、それは本気で言ってるのか? 台風だぞ?」
まさか瑪瑙がボケをやるなんて……。
瑪「さすがに冗談だよ。でも僕たちの中に、遠くに連絡を取る手段を持ってるのはいないんだよね」
金「なんならあたしが走って!」
主「いや、いい」
なんか金剛石だと走っているうちに伝言を忘れていそうだ。
主「さて、ここまで来たところで次の項目」
――防災の基礎『その2・近隣の人との連絡方法を決めておこう』
主「電話を使った連絡は俺だけだな。とりあえず171ぐらいは覚えておこう」
瑪「それ以外は……狼煙でも上げるのかな」
主「瑪瑙、それは本気で言ってるのか? 台風だぞ?」
まさか瑪瑙がボケをやるなんて……。
瑪「さすがに冗談だよ。でも僕たちの中に、遠くに連絡を取る手段を持ってるのはいないんだよね」
金「なんならあたしが走って!」
主「いや、いい」
なんか金剛石だと走っているうちに伝言を忘れていそうだ。
ここからは自宅に戻って。
――防災の基礎『その3・飲料水の確保、非常用品の用意』
雲「荒巻」
主「来るとは思ったけど、非常食でそれは大きすぎるでしょ」
あ、拗ねた。でも俺は非常食が荒巻なんて嫌だ。
金「えっと、非常用品って言ったらぁ……ラジオに懐中電灯にー、あと缶詰」
缶詰かぁ、最近は高い缶詰とかも売ってるんだよねぇ。
金「マスター、できましたー♪」
と、リュックを背負った金剛石がやってくる。金剛石が一番早く準備できたかぁ、そうかそうかー。
主「で、缶切り持った?」
金「……あ」
ほらやっぱり。こういう定番のことやってくれるのはこの子だけだと思ったよ。
瑪「あ……」
で、なぜこちらに向かおうとした瑪瑙が戻っていく?
――防災の基礎『その3・飲料水の確保、非常用品の用意』
雲「荒巻」
主「来るとは思ったけど、非常食でそれは大きすぎるでしょ」
あ、拗ねた。でも俺は非常食が荒巻なんて嫌だ。
金「えっと、非常用品って言ったらぁ……ラジオに懐中電灯にー、あと缶詰」
缶詰かぁ、最近は高い缶詰とかも売ってるんだよねぇ。
金「マスター、できましたー♪」
と、リュックを背負った金剛石がやってくる。金剛石が一番早く準備できたかぁ、そうかそうかー。
主「で、缶切り持った?」
金「……あ」
ほらやっぱり。こういう定番のことやってくれるのはこの子だけだと思ったよ。
瑪「あ……」
で、なぜこちらに向かおうとした瑪瑙が戻っていく?
――防災の基礎『その4・避難の前の戸締まり、火の始末』
主「ここからは時間との勝負。戸締まりと火の始末を一斉に済ませるよ。黒曜石と金剛石は台所周りの確認、雲母と瑪瑙と俺でそれ以外の窓をチェック。目標時間は3分!」
金「おーっ」
張り切ってるなぁ、金剛石……こういう時が一番信用できないんだよな。まぁいいや。俺はなるべく気にしないようにしてストップウォッチを構える。
主「……よーい、スタート!」
一斉に家が慌ただしくなる。
さすがに瑪瑙は手際がよい。手近なところから確実に調べてる。雲母は俺と一緒に確認だ。
金「うおぉー!」
って、なぜか1名外に出て行く!?
主「タイム! 待てっ、金剛石!」
金「火の元始末ー!」
主「外になんで火の元があるんだよ!?」
金「火打石! 火の元!!」
主「どっかで見たネタ……じゃない! 火打石はここにいないだろ! 家の中調べろ!!」
主「ここからは時間との勝負。戸締まりと火の始末を一斉に済ませるよ。黒曜石と金剛石は台所周りの確認、雲母と瑪瑙と俺でそれ以外の窓をチェック。目標時間は3分!」
金「おーっ」
張り切ってるなぁ、金剛石……こういう時が一番信用できないんだよな。まぁいいや。俺はなるべく気にしないようにしてストップウォッチを構える。
主「……よーい、スタート!」
一斉に家が慌ただしくなる。
さすがに瑪瑙は手際がよい。手近なところから確実に調べてる。雲母は俺と一緒に確認だ。
金「うおぉー!」
って、なぜか1名外に出て行く!?
主「タイム! 待てっ、金剛石!」
金「火の元始末ー!」
主「外になんで火の元があるんだよ!?」
金「火打石! 火の元!!」
主「どっかで見たネタ……じゃない! 火打石はここにいないだろ! 家の中調べろ!!」
主「とりあえず3分以内に戸締まりと火の元確認は完璧にこなせたけど……金剛石、お前ダメだな」
金「えーっ!」
主「火の元探しに外出るくせにえーじゃないの!」
金「はぁーい……」
しょぼーんとなってしまう金剛石。いや、今回は慰めないぞ。少し反省させる。
主「それにしても、今日は黒曜石あまり喋らなかったね」
黒「え、私ですか? 私、道覚えるのとか苦手だから真剣にやらないと……」
主「そっか。偉いな」
自然と手が動き、彼女の頭を撫でる。黒曜石はされるがまま。しかし顔は真っ赤だ。
主「まぁ、とりあえずこれだけできれば何とかなるよね……って、雲母! リュックに目一杯荒巻詰め込むなぁー!」
金「えーっ!」
主「火の元探しに外出るくせにえーじゃないの!」
金「はぁーい……」
しょぼーんとなってしまう金剛石。いや、今回は慰めないぞ。少し反省させる。
主「それにしても、今日は黒曜石あまり喋らなかったね」
黒「え、私ですか? 私、道覚えるのとか苦手だから真剣にやらないと……」
主「そっか。偉いな」
自然と手が動き、彼女の頭を撫でる。黒曜石はされるがまま。しかし顔は真っ赤だ。
主「まぁ、とりあえずこれだけできれば何とかなるよね……って、雲母! リュックに目一杯荒巻詰め込むなぁー!」
置「虎目石、何やってるの?」
虎「防災準備。台風の」
置「……それが何でイカダ作り……」
虎「防災準備。台風の」
置「……それが何でイカダ作り……」