情けない。
体調管理はしっかりしているつもりだったのに、今日はやけに体がだるい。
頭もぼんやりしているし、所々関節も痛い。完全に風邪を引いたかな……。
「ママー?」
でも、ソーダのご飯用意して今日も仕事行かないと……うぅ、足取りがおぼつかない。
「ん……もう少し待ってね。すぐ作るから」
冷蔵庫……何、残ってたっけ……。
えーと……。
体調管理はしっかりしているつもりだったのに、今日はやけに体がだるい。
頭もぼんやりしているし、所々関節も痛い。完全に風邪を引いたかな……。
「ママー?」
でも、ソーダのご飯用意して今日も仕事行かないと……うぅ、足取りがおぼつかない。
「ん……もう少し待ってね。すぐ作るから」
冷蔵庫……何、残ってたっけ……。
えーと……。
――体が、何かに包まれてる。
布団? あれ、さっきまであたし起きていたのに……。
……あ、時間はっ? 目覚まし目覚まし。
「……うわ、完全遅刻」
全身の力が抜ける。
いや、さっきからだるさのせいで力なんて入っていなかったけど。
風邪とはいえ、とんでもないことしてしまった……とりあえず連絡入れないと。
立ち上がり、壁に手をつきながら電話をかけにリビングへ。やはり足取りはどうもおぼつかない。
「あっ、【ソーダのマスター】ちゃん! 駄目よぉ、寝てなきゃー」
いつも通り、ソーダの様子を見に来たのだろう。爆弾岩さんがリビングにいた。
そしてソーダは、小さなエプロンを身につけて掃除機を……。
だが、次の瞬間にはあたしの足下に抱きついてくる。
「ママぁー……」
泣き顔のソーダ。
「びっくりしたわぁ、あたしが来たら貴女、いきなり倒れてるんだもん」
「ママぁ……どっかいっちゃやぁー……ソーダ、いいこにするからぁ……」
そっか、あの後あたし気絶しちゃったのか。
でもあたしが瀕死みたいな扱いに……まぁ、仕方ないか。
「ごめんね。どっか行ったりなんかしないから、泣きやんで」
「……ママ、ねんねしてて?」
「あー……そうしたいんだけど、仕事がね」
「そっちの方は大丈夫だから、ソーダの言うこと聞きなさい」
……なんか、有無を言わさず寝かされることになりそうだ。
布団? あれ、さっきまであたし起きていたのに……。
……あ、時間はっ? 目覚まし目覚まし。
「……うわ、完全遅刻」
全身の力が抜ける。
いや、さっきからだるさのせいで力なんて入っていなかったけど。
風邪とはいえ、とんでもないことしてしまった……とりあえず連絡入れないと。
立ち上がり、壁に手をつきながら電話をかけにリビングへ。やはり足取りはどうもおぼつかない。
「あっ、【ソーダのマスター】ちゃん! 駄目よぉ、寝てなきゃー」
いつも通り、ソーダの様子を見に来たのだろう。爆弾岩さんがリビングにいた。
そしてソーダは、小さなエプロンを身につけて掃除機を……。
だが、次の瞬間にはあたしの足下に抱きついてくる。
「ママぁー……」
泣き顔のソーダ。
「びっくりしたわぁ、あたしが来たら貴女、いきなり倒れてるんだもん」
「ママぁ……どっかいっちゃやぁー……ソーダ、いいこにするからぁ……」
そっか、あの後あたし気絶しちゃったのか。
でもあたしが瀕死みたいな扱いに……まぁ、仕方ないか。
「ごめんね。どっか行ったりなんかしないから、泣きやんで」
「……ママ、ねんねしてて?」
「あー……そうしたいんだけど、仕事がね」
「そっちの方は大丈夫だから、ソーダの言うこと聞きなさい」
……なんか、有無を言わさず寝かされることになりそうだ。
「今日はねー、ソーダがおうちのことするのー♪」
と、張り切りモードのソーダ。先ほどの泣き顔も、すっかり吹き飛んでしまったようだ。
あたしはというと、布団に寝かされて、冷えピタと氷嚢とタオルを頭に乗せられている。
あまり意味ないような……。
「ママー、なにしてほしい?」
「え、えーと……」
本音を言うと、あまりソーダに家事は……なんか先が予想出来るし。
「大丈夫よぉ、何でも任せて」
と言うのは爆弾岩さん。まぁ、この人がいるから安心か。
「じゃ、じゃあ、洗濯お願いしようかな」
「はーいっ。おせんたくー♪」
「ふふふ、【ソーダのマスター】ちゃんの下着拝見かしらぁ?」
……前言撤回。やっぱり嫌な予感がする。
でも、もう遅い。二人とも部屋を出て、洗面所へと向かってしまった。
「おせんたくっ」
「お洗濯ぅ~」
二人の陽気な声が聞こえる。
声だけなのが、なおさら不安を煽って……。
「ひらひらーっ」
「あらぁ、結構ヤラシイ下着ねぇ~。男の子なんて簡単に誘惑できちゃいそぉねぇ」
「ゆーわくっ」
「わっ、ガーターベルトっ。あらあらあらぁ~」
「がーたー……ぼぉりんぐ?」
「そうじゃなくてねぇ、これは純真な男の心をいともたやすく獣に変えてしまう魔性の……」
「爆弾岩さんっ!!!」
風邪とは別に、顔が熱い。
聞いていたら恥ずかしいことを……もぉ。
……そんなに、過激なのかな。あたしのって。
と、張り切りモードのソーダ。先ほどの泣き顔も、すっかり吹き飛んでしまったようだ。
あたしはというと、布団に寝かされて、冷えピタと氷嚢とタオルを頭に乗せられている。
あまり意味ないような……。
「ママー、なにしてほしい?」
「え、えーと……」
本音を言うと、あまりソーダに家事は……なんか先が予想出来るし。
「大丈夫よぉ、何でも任せて」
と言うのは爆弾岩さん。まぁ、この人がいるから安心か。
「じゃ、じゃあ、洗濯お願いしようかな」
「はーいっ。おせんたくー♪」
「ふふふ、【ソーダのマスター】ちゃんの下着拝見かしらぁ?」
……前言撤回。やっぱり嫌な予感がする。
でも、もう遅い。二人とも部屋を出て、洗面所へと向かってしまった。
「おせんたくっ」
「お洗濯ぅ~」
二人の陽気な声が聞こえる。
声だけなのが、なおさら不安を煽って……。
「ひらひらーっ」
「あらぁ、結構ヤラシイ下着ねぇ~。男の子なんて簡単に誘惑できちゃいそぉねぇ」
「ゆーわくっ」
「わっ、ガーターベルトっ。あらあらあらぁ~」
「がーたー……ぼぉりんぐ?」
「そうじゃなくてねぇ、これは純真な男の心をいともたやすく獣に変えてしまう魔性の……」
「爆弾岩さんっ!!!」
風邪とは別に、顔が熱い。
聞いていたら恥ずかしいことを……もぉ。
……そんなに、過激なのかな。あたしのって。
「ママー、お水ー」
何とか洗濯を終わらせたらしく、意気揚々とあたしの部屋に来る。
「ありがと。お洗濯、ちゃんと出来た?」
ソーダからコップを受け取り、水を一口。
ほどよい冷たさが、疲れた体に染み渡る。
「うんっ。おねーちゃんがおしえてくれたのー」
「そっか」
余計なことも吹き込んだみたいだけど。
「あ、おきがえしよー。ママのおからだもふいてあげるね」
タンスの前に立つソーダ。
それほど力を入れずに開けあれるタンスだから、平気だろう。
「んー……」
「3番目だよ。下から」
「はーいっ。いーち、にーぃ、さーんっ。ここー」
タンスを開けて、ピンク色のパジャマを取り出す。
「もってきたー」
「ありがと。でも開けっ放しはダメだよ」
「はーいっ。じゃあおからだふくねー」
ベッドに乗っかってくるソーダ。
あたしが着ていたパジャマのボタンを外し、それを脱がす。
「ごしごしー」
タオルが背中に当たり、弱い力で上下する。
なんだかお風呂で背中を洗ってもらっているみたいで、少しくすぐったい。
「ママー、きもちいい?」
「うん」
「えへへー」
今度は背中から抱きつかれる感触。
「ママ、ソーダいい子?」
「もちろん。ソーダはいい子だよ」
「……じゃあね、ソーダのこと、ずーっとはなさないで?」
わずかに震えている、ソーダの小さな体。
……相当、心配かけちゃった、か。
もしかして、あたしがいつか死んじゃうとか、そういうことも分かってるのかな。
「……離さないよ」
そんなソーダの、肩にかけられた小さな手。
それに、手を重ねる。
「だって、ソーダのママだもんね。あたしは」
恥ずかしくて、ちゃんとマスターと呼ばれたかった頃。
それから、ずいぶんと遠くへ来た気がする。
この子のママにだったら、なってもいい。そんな気がして……。
「うんっ」
そして、この子はあたしをママと慕ってくれて……。
突き放す理由なんて、どこにもなかった。
「ママー、ごはんなにがいーい?」
「え? あーお昼かぁ。久々にうどんとか食べたいなぁ」
「じゃあー、おねえちゃんにそう言うねー」
脱いだパジャマを残し、リビングへと向かうソーダ。
「……タンス、開けたままだぞー」
まだまだ、しっかりしたよい子には遠いようだ。
何とか洗濯を終わらせたらしく、意気揚々とあたしの部屋に来る。
「ありがと。お洗濯、ちゃんと出来た?」
ソーダからコップを受け取り、水を一口。
ほどよい冷たさが、疲れた体に染み渡る。
「うんっ。おねーちゃんがおしえてくれたのー」
「そっか」
余計なことも吹き込んだみたいだけど。
「あ、おきがえしよー。ママのおからだもふいてあげるね」
タンスの前に立つソーダ。
それほど力を入れずに開けあれるタンスだから、平気だろう。
「んー……」
「3番目だよ。下から」
「はーいっ。いーち、にーぃ、さーんっ。ここー」
タンスを開けて、ピンク色のパジャマを取り出す。
「もってきたー」
「ありがと。でも開けっ放しはダメだよ」
「はーいっ。じゃあおからだふくねー」
ベッドに乗っかってくるソーダ。
あたしが着ていたパジャマのボタンを外し、それを脱がす。
「ごしごしー」
タオルが背中に当たり、弱い力で上下する。
なんだかお風呂で背中を洗ってもらっているみたいで、少しくすぐったい。
「ママー、きもちいい?」
「うん」
「えへへー」
今度は背中から抱きつかれる感触。
「ママ、ソーダいい子?」
「もちろん。ソーダはいい子だよ」
「……じゃあね、ソーダのこと、ずーっとはなさないで?」
わずかに震えている、ソーダの小さな体。
……相当、心配かけちゃった、か。
もしかして、あたしがいつか死んじゃうとか、そういうことも分かってるのかな。
「……離さないよ」
そんなソーダの、肩にかけられた小さな手。
それに、手を重ねる。
「だって、ソーダのママだもんね。あたしは」
恥ずかしくて、ちゃんとマスターと呼ばれたかった頃。
それから、ずいぶんと遠くへ来た気がする。
この子のママにだったら、なってもいい。そんな気がして……。
「うんっ」
そして、この子はあたしをママと慕ってくれて……。
突き放す理由なんて、どこにもなかった。
「ママー、ごはんなにがいーい?」
「え? あーお昼かぁ。久々にうどんとか食べたいなぁ」
「じゃあー、おねえちゃんにそう言うねー」
脱いだパジャマを残し、リビングへと向かうソーダ。
「……タンス、開けたままだぞー」
まだまだ、しっかりしたよい子には遠いようだ。