例えどんなに近くても、互いの気持ちは分からない。
「S姉、重いぞ」
こうして背中が完全に密着した状態であっても、気持ちの距離は遠い。
「だーって足届かないんだよぉ!」
「短足め」
「むきーっ!」
なぜ、こんな姉と行動を共にしているのだろう。
そんなことを考える。
磁力で引かれ合ってるだけでは説明の付かない、妙な縁。
「……S姉、歩くの交代だ」
背負った姉の重さが、家への帰路を遠く感じさせる。
迷惑以外の何物でもない。一緒にいたらことあるごとにくっつくのが私達磁石姉妹。
……恨むぞ、父上。
「よぉし、ここは可愛い妹のためにお姉ちゃんが一肌脱いで……重っ!」
「重くない。いくらS姉でも怒るぞ」
「じゃあ一緒に歩こう。うん、そうしよう!」
「一肌脱ぐんじゃなかったのか。それに私は疲れた。少し休ませてもらおう」
「うぅー」
家まで残り半分。
夕焼け空を見上げながら、S姉に歩かせるのも悪くはない。
これは他の姉妹では味わえない贅沢、なのかな。
「S姉、重いぞ」
こうして背中が完全に密着した状態であっても、気持ちの距離は遠い。
「だーって足届かないんだよぉ!」
「短足め」
「むきーっ!」
なぜ、こんな姉と行動を共にしているのだろう。
そんなことを考える。
磁力で引かれ合ってるだけでは説明の付かない、妙な縁。
「……S姉、歩くの交代だ」
背負った姉の重さが、家への帰路を遠く感じさせる。
迷惑以外の何物でもない。一緒にいたらことあるごとにくっつくのが私達磁石姉妹。
……恨むぞ、父上。
「よぉし、ここは可愛い妹のためにお姉ちゃんが一肌脱いで……重っ!」
「重くない。いくらS姉でも怒るぞ」
「じゃあ一緒に歩こう。うん、そうしよう!」
「一肌脱ぐんじゃなかったのか。それに私は疲れた。少し休ませてもらおう」
「うぅー」
家まで残り半分。
夕焼け空を見上げながら、S姉に歩かせるのも悪くはない。
これは他の姉妹では味わえない贅沢、なのかな。
◇
まさか桜の木から落ちて、Nちゃんと背中合わせになるなんて……。
「S姉、重いぞ」
家に帰る道を、Nちゃんに歩かせる。
「だーって足届かないんだよぉ!」
足をいくら伸ばしてみても、地面に付く気配はない。
もしかして、微妙にあっちの方が身長高い?
「短足め」
「むきーっ!」
なのにこの妹ときたら……相変わらず一言が多い。
こんな妹を持って、姉としては悲しい次第だよ。
でも、なぜか離れられない私とNちゃん。何度か喧嘩したけど、互いが離れても結局また同じ場所に着いてしまう。
「……S姉、歩くの交代だ」
と、空を眺めていたら突然の交代宣言。
んー……まぁ、Nちゃんばかり歩かせているのも悪いからなぁ。
「よぉし、ここは可愛い妹のためにお姉ちゃんが一肌脱いで……重っ!」
「重くない。いくらS姉でも怒るぞ」
その言葉を、Nちゃんにも返してやりたい……私だって重くないもん。
「じゃあ一緒に歩こう。うん、そうしよう!」
「一肌脱ぐんじゃなかったのか。それに私は疲れた。少し休ませてもらおう」
「うぅー」
なんて姉への思いやりがない妹なんだろう。
赤い夕日に染め上げられたアスファルトが目に付く。
こんな酷い仕打ち、宝石乙女でも私ぐらいなんだろうなぁ……。
「S姉、重いぞ」
家に帰る道を、Nちゃんに歩かせる。
「だーって足届かないんだよぉ!」
足をいくら伸ばしてみても、地面に付く気配はない。
もしかして、微妙にあっちの方が身長高い?
「短足め」
「むきーっ!」
なのにこの妹ときたら……相変わらず一言が多い。
こんな妹を持って、姉としては悲しい次第だよ。
でも、なぜか離れられない私とNちゃん。何度か喧嘩したけど、互いが離れても結局また同じ場所に着いてしまう。
「……S姉、歩くの交代だ」
と、空を眺めていたら突然の交代宣言。
んー……まぁ、Nちゃんばかり歩かせているのも悪いからなぁ。
「よぉし、ここは可愛い妹のためにお姉ちゃんが一肌脱いで……重っ!」
「重くない。いくらS姉でも怒るぞ」
その言葉を、Nちゃんにも返してやりたい……私だって重くないもん。
「じゃあ一緒に歩こう。うん、そうしよう!」
「一肌脱ぐんじゃなかったのか。それに私は疲れた。少し休ませてもらおう」
「うぅー」
なんて姉への思いやりがない妹なんだろう。
赤い夕日に染め上げられたアスファルトが目に付く。
こんな酷い仕打ち、宝石乙女でも私ぐらいなんだろうなぁ……。
◆
「ところでS姉、今私が重いとか考えていただろう」
「それはこっちの台詞だー。Nちゃんだって私をこき使って悪くないとか考えていたんじゃないのー」
「それはこっちの台詞だー。Nちゃんだって私をこき使って悪くないとか考えていたんじゃないのー」