「ぶあっ、あぶっ、つ、ちょ、お、おぼ、溺れっ!!」
「か、化石ちゃんっ、今助けを呼びますからっ!」
ふっふっふ、引っかかった引っかかった。
水たまりで遊ぶお子様にうってつけのトラップ、第9646号。落とし穴に
水たまりを作っておくだけ!
お手軽だけど効果的なのよねぇ。ちなみに泥水を溜めておくのがコツ。
底が見えないから。
でも、今日日のお子様は水たまりで遊んだりしないから引っかからないのよねぇ。
化石が引っかかったのはまぁ想定通りとして……さて、次はどこのを
確認しに行こうかなぁ。
「か、化石ちゃんっ、今助けを呼びますからっ!」
ふっふっふ、引っかかった引っかかった。
水たまりで遊ぶお子様にうってつけのトラップ、第9646号。落とし穴に
水たまりを作っておくだけ!
お手軽だけど効果的なのよねぇ。ちなみに泥水を溜めておくのがコツ。
底が見えないから。
でも、今日日のお子様は水たまりで遊んだりしないから引っかからないのよねぇ。
化石が引っかかったのはまぁ想定通りとして……さて、次はどこのを
確認しに行こうかなぁ。
◆
先ほどの落とし穴から少し離れた場所。
ここは天河石達が暮らしている家の前。
その庭に、あたしの第9646号を掘っておいた。
「あー、ねこさんっ」
そして狙いは天河石。子供だから浅めに作ってあげたけど……ふっふっふ、
どんな反応するかなぁ。
「ねこさん濡れちゃったねー。今タオル持ってくるっ」
室内に戻る天河石。
でもすぐに戻ってきて、濡れた猫にタオルを掛ける。
「ごしごし、ごしごしー」
掛けたタオルで全身を拭く。逆なでにはなってないらしく、猫が嫌がる様子はない。
珊瑚辺りに仕込まれたのかな。
「はい、綺麗になったー」
タオルにくるんだまま、猫を抱く。
「だめだよねこさん、雨の日はおうちからでちゃめーって、お姉ちゃん言ってたよ」
その言葉に、鳴き声を返す猫。
言葉を理解しているかどうかは分からないけど。
「んー……あー、あそこの水あまり大きいねー」
お、あたしの第9646号に興味を示したか。
しかし猫の方は無視。くそぉ、いつかねずみ取りでも仕掛けてやろうかしら。
……で、うずうずしているように見える天河石。そうそう、あたしの罠にかかりなさぁい。
「マスタぁー、レインコート取ってー」
「あぁ? 外に出るのか?」
「お庭だけだよー」
お、来た来た来た!
「まぁ、それぐらいなら……ほら」
「ありがとぉ」
立ち上がり、受け取ったレインコートを着る。
「マスタぁー、長靴もー」
「自分で取りに行けよ……ったく」
「えへー、ありがとぉ」
長靴を履き、庭へ出てくる天河石。猫は窓際で寝ているのかな。
ふふふ、そんな長靴じゃ全然足りないわよぉ。
「おっきぃ……」
水たまりの前に立ち、水面を眺める。
ほら、あと少し。飛び込んじゃないなさいよぉ。
「んー……いーち、にーの……」
両方の足を曲げ、飛び上がろうとする天河石。
「こら!」
……上がったが、水たまりに降りてくることはなかった。
脇の下からマスターに抱き上げられ、完全に身動きが取れない状態になっていた。
「にゃあーっ」
「何飛び込もうとしてるんだよ。スカートが汚れるだろうが」
「あうー……だってぇ、こんなにおっきな水たまりだよ?」
「やるなら底の見える綺麗なのにしろ。こんな泥水でやったら珊瑚本気で怒るかも
知れないだろ?」
「うぅ……ダメ?」
「ダメ」
ダメじゃない! なんでやらせないのよ!! 子供の自由の侵害よ!!
「大体こんな深さも分からないような水たまり、危ないだろうが」
「落とし穴あるの?」
「いや、ねぇけど……でもダメだ! ほら、戻るぞ」
「あうぅー」
拘束されたまま、天河石はマスターと一緒に家の中へ。
くっそー、あの怖面余計なことをーっ!
「こうなったら、あの男の血をもって……」
「うちの主の血をもって……何なんだ?」
「え……?」
首筋に当てられる冷たい金属の感触。
「庭先が騒がしいと思えば……お主、また何かしたな?」
「……えへっ」
分かってる。ごまかしの笑みが珊瑚に効かないことぐらい。
そして、珊瑚がとっても残酷な乙女ってことも……。
「これは師匠に報告だな」
「……マジ?」
ここは天河石達が暮らしている家の前。
その庭に、あたしの第9646号を掘っておいた。
「あー、ねこさんっ」
そして狙いは天河石。子供だから浅めに作ってあげたけど……ふっふっふ、
どんな反応するかなぁ。
「ねこさん濡れちゃったねー。今タオル持ってくるっ」
室内に戻る天河石。
でもすぐに戻ってきて、濡れた猫にタオルを掛ける。
「ごしごし、ごしごしー」
掛けたタオルで全身を拭く。逆なでにはなってないらしく、猫が嫌がる様子はない。
珊瑚辺りに仕込まれたのかな。
「はい、綺麗になったー」
タオルにくるんだまま、猫を抱く。
「だめだよねこさん、雨の日はおうちからでちゃめーって、お姉ちゃん言ってたよ」
その言葉に、鳴き声を返す猫。
言葉を理解しているかどうかは分からないけど。
「んー……あー、あそこの水あまり大きいねー」
お、あたしの第9646号に興味を示したか。
しかし猫の方は無視。くそぉ、いつかねずみ取りでも仕掛けてやろうかしら。
……で、うずうずしているように見える天河石。そうそう、あたしの罠にかかりなさぁい。
「マスタぁー、レインコート取ってー」
「あぁ? 外に出るのか?」
「お庭だけだよー」
お、来た来た来た!
「まぁ、それぐらいなら……ほら」
「ありがとぉ」
立ち上がり、受け取ったレインコートを着る。
「マスタぁー、長靴もー」
「自分で取りに行けよ……ったく」
「えへー、ありがとぉ」
長靴を履き、庭へ出てくる天河石。猫は窓際で寝ているのかな。
ふふふ、そんな長靴じゃ全然足りないわよぉ。
「おっきぃ……」
水たまりの前に立ち、水面を眺める。
ほら、あと少し。飛び込んじゃないなさいよぉ。
「んー……いーち、にーの……」
両方の足を曲げ、飛び上がろうとする天河石。
「こら!」
……上がったが、水たまりに降りてくることはなかった。
脇の下からマスターに抱き上げられ、完全に身動きが取れない状態になっていた。
「にゃあーっ」
「何飛び込もうとしてるんだよ。スカートが汚れるだろうが」
「あうー……だってぇ、こんなにおっきな水たまりだよ?」
「やるなら底の見える綺麗なのにしろ。こんな泥水でやったら珊瑚本気で怒るかも
知れないだろ?」
「うぅ……ダメ?」
「ダメ」
ダメじゃない! なんでやらせないのよ!! 子供の自由の侵害よ!!
「大体こんな深さも分からないような水たまり、危ないだろうが」
「落とし穴あるの?」
「いや、ねぇけど……でもダメだ! ほら、戻るぞ」
「あうぅー」
拘束されたまま、天河石はマスターと一緒に家の中へ。
くっそー、あの怖面余計なことをーっ!
「こうなったら、あの男の血をもって……」
「うちの主の血をもって……何なんだ?」
「え……?」
首筋に当てられる冷たい金属の感触。
「庭先が騒がしいと思えば……お主、また何かしたな?」
「……えへっ」
分かってる。ごまかしの笑みが珊瑚に効かないことぐらい。
そして、珊瑚がとっても残酷な乙女ってことも……。
「これは師匠に報告だな」
「……マジ?」
◇
「こんなお粗末なものに嵌るとは、宝石乙女として情けないと思いませんの?」
「そ、そんなことゆーても……」
「お黙りなさい。淑女たる者、水たまりで遊ぶなど言語道断。大体姉様が近くに
いなかったらどうするつもりでしたの?」
……なんで、うちが注意受けなあかんのやろ。
「そ、そんなことゆーても……」
「お黙りなさい。淑女たる者、水たまりで遊ぶなど言語道断。大体姉様が近くに
いなかったらどうするつもりでしたの?」
……なんで、うちが注意受けなあかんのやろ。