「魔法ってさ」
何だ藪から棒に。魔法がどうにかしたのか。
「便利だよね」
「まぁ、不便はしない」
そりゃ便利だ。便利すぎて涙が出る。人間で言うと車ぐらい便利だ。
にしても冷えるなぁ……そろそろストーブを出した方が…。
風が強いらしく電線が鳴っている。秋だというのに下手したら雪が降りそうだ。
などとボンヤリと考える暇も無いほどに主人は何か企んでいる。
「それで考えたんだけど」
「何をするつもりだ?」
いまいち主人が考えていることが読めない。暑さで頭がやられると言うが
この場合は寒さで頭がやられてしまったのではないだろうか。
で、予想通りにロクデモナイ事を思ったより真剣に主人はつぶやいた。
「試験の問題を盗んでくるとかできないかな」
「そんな子犬のような期待した目で私を見るな。叶えたくなるじゃないか」
「……ダメですか」
「ダメです」
ズルはよくない。ズルは。うう、寒い。どうにかしてくれこの寒さ。
そうだ、そういえばコタツがこの家にはあったな。たしか廊下の隣にあったはずだ。
ああでも廊下は冷たいんだよなぁ。それならこのまま毛布でくるまっていた方がいいかな。
試験の問題の心配はいつの間にか消え去ったのか主人の手には携帯ゲーム機。
例の銃声と叫び声がうるさいゲームだ。楽しいのか?それ。
「あ……またヘッドショットされた」
「ゲームをするか読書をするかどちらかにしたらどうだ」
溜息が少し漏れる。そんなこと知らんよといいたげにゲーム機からは銃声が響いていた。
枕元にある薄めの小さい本を読みつつゲームで遊べる主人は実に器用だと思う。
秋の夜長でどうも目が冴えるらしく最近はこういっただらだらとした夜を過ごしている。
なかなかにムードがある風に見えるだろうが全然全く間違いなく無い。
なんて寒いんだ。冷えているぞ愛が。愛が無い、実に無い。こりゃ寒いハズだ。
よし、寒いなら暖めよう。冷え切った心さえ熱くさせてやろう。
「なぁ主人」
「ん」
「私の事、好きか?」
「何を今更」
「主人の背中は温かいな」
「ん」
ダメだ、強敵だ。勝てる気がまるでしない。こいつはラスボス級にちがいない。
もういい。諦める。少なくとも今日の所は諦める。そんで珊瑚に慰めてもらう。
うん、それがいい。最近ご無沙汰だしお土産の一つもって行こう。
で、それはいいとして、いつまで起きているつもりなんだ。もう深夜だぞ深夜。
「……そろそろ寝ない?」
「あー、これ終わったら」
何だ藪から棒に。魔法がどうにかしたのか。
「便利だよね」
「まぁ、不便はしない」
そりゃ便利だ。便利すぎて涙が出る。人間で言うと車ぐらい便利だ。
にしても冷えるなぁ……そろそろストーブを出した方が…。
風が強いらしく電線が鳴っている。秋だというのに下手したら雪が降りそうだ。
などとボンヤリと考える暇も無いほどに主人は何か企んでいる。
「それで考えたんだけど」
「何をするつもりだ?」
いまいち主人が考えていることが読めない。暑さで頭がやられると言うが
この場合は寒さで頭がやられてしまったのではないだろうか。
で、予想通りにロクデモナイ事を思ったより真剣に主人はつぶやいた。
「試験の問題を盗んでくるとかできないかな」
「そんな子犬のような期待した目で私を見るな。叶えたくなるじゃないか」
「……ダメですか」
「ダメです」
ズルはよくない。ズルは。うう、寒い。どうにかしてくれこの寒さ。
そうだ、そういえばコタツがこの家にはあったな。たしか廊下の隣にあったはずだ。
ああでも廊下は冷たいんだよなぁ。それならこのまま毛布でくるまっていた方がいいかな。
試験の問題の心配はいつの間にか消え去ったのか主人の手には携帯ゲーム機。
例の銃声と叫び声がうるさいゲームだ。楽しいのか?それ。
「あ……またヘッドショットされた」
「ゲームをするか読書をするかどちらかにしたらどうだ」
溜息が少し漏れる。そんなこと知らんよといいたげにゲーム機からは銃声が響いていた。
枕元にある薄めの小さい本を読みつつゲームで遊べる主人は実に器用だと思う。
秋の夜長でどうも目が冴えるらしく最近はこういっただらだらとした夜を過ごしている。
なかなかにムードがある風に見えるだろうが全然全く間違いなく無い。
なんて寒いんだ。冷えているぞ愛が。愛が無い、実に無い。こりゃ寒いハズだ。
よし、寒いなら暖めよう。冷え切った心さえ熱くさせてやろう。
「なぁ主人」
「ん」
「私の事、好きか?」
「何を今更」
「主人の背中は温かいな」
「ん」
ダメだ、強敵だ。勝てる気がまるでしない。こいつはラスボス級にちがいない。
もういい。諦める。少なくとも今日の所は諦める。そんで珊瑚に慰めてもらう。
うん、それがいい。最近ご無沙汰だしお土産の一つもって行こう。
で、それはいいとして、いつまで起きているつもりなんだ。もう深夜だぞ深夜。
「……そろそろ寝ない?」
「あー、これ終わったら」