輝石


【分類】
書籍(架空)

【読み】
きせき

【初出】
Missing 3 首くくりの物語

【解説】
聖創学院大付属高校文芸部が毎年文化祭で無料配布している冊子。
600ページとかなりの厚さを誇り、さながらB5版の電話帳のような代物。
これを配布するのが文芸部の唯一にして最大の活動であるため、準備期間は非常に長い。

以下、6巻の口絵でその一部が紹介された作品。

  • 「生贄の幻影」
作者は空目恭一。文芸部の2年生の中では唯一学術論文のような内容を窺わせる作品。
超常的存在に巻き込まれた人間は超常的存在に生贄に捧げられたのではないか、といった考察を行っている模様。

  • 「追放者」
作者は木戸野亜紀。荒廃的な雰囲気のある作品だが詳細は不明。

  • 「フェアリー・テール」
作者は日下部稜子首くくりの物語では幽霊の話で小説を書くと姉、日下部霞織に語っており、
実際に図書館に通って資料を集めていたのだが、途中で変わったのか妖精の話になったらしい作品。

  • 「無題」
作者は近藤武巳。武巳(やや歪んだ)純文学の好みが反映された文学的で難解な作品。
半年前に武巳が構想メモに書いた
『ある画家が存在しないものの絵を描き、描かれたが故に存在しないものでなくなる』
といった自身でもよく覚えていない内容から〆切間際になって慌てて書きあげた。
稜子に面白いと評された際に武巳は自分では面白いのかどうか判断出来ない、と述懐している。

  • 「源太夫の青蓮――発心集より」
作者は村神俊也。文芸部の2年生の中では唯一元になった題材が明確に存在しており、
鴨長明が晩年に編纂した説話集である「発心集」に収められた中の1つ、源太夫の説話を元にしたと思しき作品。
ちなみに源太夫の説話は今昔物語にも同様の説話が収められている。


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最終更新:2011年11月03日 22:33