ジョナサン・ジョースターは混乱していた、殺し合いをしろと言われた今の状況、そしてなにより今自分がいる場所に。

何故なら彼が今いる場所は数ヶ月前にディオとの戦いで全焼したはずのジョースター邸なのだから―――――。

そして更に彼を混乱させる事になるのは、参加者名簿に載っている彼の知人達の名前―――――





「そんな……莫迦なっ!? 」

僕は混乱していた、名簿に記された名前を見て、記されるはずのない名前に対して。
スピードワゴン……大事な友人……死なせるわけにはいかない。
エリナ……君までこんな所に来てしまったのか……一刻も早く保護せねば。
ストレイツォ……彼は強い波紋戦士だ、合流するに超した事はないだろう。
ワンチェン……ディオに毒薬を売り渡した売人、まだ生きていたのか……しかし彼はもう人間ではない、ディオの手により屍生人となってしまった、倒すしか無い。


ウィル・A・ツェペリ、ジョージ・ジョースター1世、ダイアー、黒騎士ブラフォード、タルカス、そして……ディオ・ブランドー。
「彼らは死んだはず! 屍生人となったのか!? それではディオの名前がある事が説明できない……まさか…………」


―――――あの荒木という男が蘇らせたのか?―――――

「90人近くの人間を一箇所に集めるような奴だ、ひょっとすると死者を蘇らせるようなことも?そんな莫迦な、傷や病気を癒す波紋でもそんな事はできない! やはり屍生人なのだろうか!? しかし―――――

頭の中で同じ事を何度も何度も繰り返したジョナサンは、幾度も幾度も考えた末ようやく結論を出した。

「どちらにしろ考えている時間はない、今は夜、屍生人や吸血鬼が活発に動き回れる時間帯だ、今こうしている間にも誰かが襲われているかもしれない、早く行かなければ……」
そう思い、外に出ようとしたジョナサンはある事に気づく、デイパックの存在に。

確認だけでもしようと思いデイパックを開け、中を調べる。
中には食料や方位磁石等が入っていた。これで生き延びろということらしい。
更に中を調べていたジョナサンは、数枚の紙を見つけた。興味本位で数枚の内の1枚を開くと、彼はまたもや驚愕する事になる、何故ならその紙からは……



「……………ダニー……………」

―――――7年前に焼き殺されたはずの愛犬が出てきたのだから―――――


【C-2 ジョースター邸内部/一日目・深夜】
【ジョナサン・ジョースター】
[時間軸]:エリナとのハネムーンでアメリカに向かう途中の船上でワンチェンと遭遇する直前
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]: 不明支給品1~2
[思考・状況]
 1.ディオの殺害
 2.死んだはずの人達が屍生人ならば誰かに危害を加えてしまう前に倒す、もし違うならば……
 3.スピードワゴンの捜索、エリナの保護
 4.吸血鬼、屍生人の殲滅

[ダニーについて]

[時間軸]:ジョナサンと遊んでいる最中
※ダニーは主人(今はジョナサン)の命令を守ります。
※主人の変更は出来ます、それには現主人が次の主人の名を言い、その相手にも同意を得て貰う必要があります。
※首輪が着いています、禁止エリアに入れば無論爆発します。
※以上の事が支給品に同封されてある説明書に書いてあります。

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ジョナサン・ジョースター 72:泣いた赤鬼

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最終更新:2008年09月19日 20:27