せ(瀬)

日本国語大辞典
広辞苑
辞書 品詞 解説 例文 漢字
大言海 名詞 ()()マル所ノ意〕
(一)(ツヒ)ノ賴ミ所ノ意ニテ、其處ヲ指ス語。ソコ。庭。場。居所。處。
古事記、上(神代) 十三 「靑人草ノ落 苦瀨 (クルシキセニ)テ、苦シマン時」
新古今集、三、夏「聞カズトモ、此處ヲせニセム、時鳥、山田ノ原ノ、杉ノ叢立」
(二)其極ミヲ云フ語。際限 (キハ)。事ニ出會フ時。場合。境遇。 萬葉集、十一「千早人、宇治ノ渡ノ、早キ瀨ニ、アハズアリトモ、後ノ我ガ妻」
源、九、葵 廿五 「嬉シキせモ雜リテ」
同、廿二、玉蔓 廿八 「初瀨川、ハヤクノ事ハ、知ラネドモ、今ノ逢瀨ニ、身サヘ流レヌ」
平治物語、三、賴朝被生捕事「其瀨過ギケレバ、サリトモト思ヒ、心ユルシケルニヤ」
平家物語、三、足摺事「日頃、オハシツルヤウニ思ヒナシテ、待チ給ヘ、命ハ如何ニモ大切ノコトナレバ、假令、此瀨ニコソ洩レサセ給フトモ、終ニハ何カ、赦免ナクテ候フベキ」
「寄ルせ」浮ムせ」渡ルせ」戀シキせ」カカルせ」遣ルせ」

日国と広辞苑は同じ見出し語の扱い。「せ(瀬・湍)」を参照。

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最終更新:2023年07月16日 23:12