と(時)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ときあいだほどうち ※書紀(720)継体七年九月・歌謡「鹿くしろ 熟睡寝(うまいね)し度(ト)に 庭つ鳥 鶏は鳴くなり」
※万葉(8C後)一〇・一八二二「吾が背子をな越しの山の呼子鳥君呼びかへせ夜の更けぬ刀(ト)に」
[補注](1)時間を表わす形式名詞としての用法に限られ、語源的には、場所を表わす「と(所)」との関連が考えられる。
(2)打消の助動詞「ぬ」に接続して「…しない前に」の意の用法が多いことから内に対する「と(外)」との関連を考える説もある。
広辞苑 名詞 (「と(外)」と同源か。「…―に」の形で用いる)
①(打消の助動詞ヌを受けて)(…しない)さきまえ
万葉集10「君よびかへせ夜のふけぬ―に」
ときあいだ 継体紀「ししくしろ 熟睡 (うまい)寝し―に庭つ鳥(かけ)は鳴くなり」
大言海 名詞 ときノ略〕
アヒダウチホド
萬葉集、十「吾瀨子ヲ、莫越ノ山ノ、喚子鳥、キミヨビカヘセ、夜ノフケヌ()ニ」
同、同卷 廿九 「天ノ川、波ハ立ツトモ、吾ガ舟ハ、イザ漕ギ出デム、夜ノ深ケヌ()ニ」
同、十九 十四 「妹ガ袖、ワレ枕カム、 河湍 (カハノセ)ニ、霧タチワタレ、小夜深ケヌ()ニ」
繼體紀、七年九月「 熟寢 (ウマイネ)()ニ、庭津鳥、(カケ)ハ啼クナリ」

検索用附箋:名詞名称

附箋:名称 名詞

最終更新:2024年05月18日 21:36