ぬ(助動詞)

広辞苑
大言海
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日本国語大辞典 助動詞 (活用は「◯・ず・ぬ・ぬ・ね・◯」。動詞形活用語の未然形につく。サ変動詞の場合は未然形のうちの「せ」) 打消を表わす。文語の助動詞「ず」の連体形「ぬ」が終止法に用いられて現代の書きことば的また慣用的な表現に使われているもの。現代の話しことばでは、「ません」の場合を除いて打消にはふつう「ない」が用いられる。ただし、本州中部以西では話しことばでも「ぬ」を使うことが多い。→ずに 「買わねば損」「現物を見ずに買う」
※中華若木詩抄(1520頃)中「花も去年見しにかわらぬ。人も去年見し人に、かわらぬ」
※洒落本・郭中奇譚(1769)船窓笑語「利八けふはまだべたべたした口合(じぐち)を出さぬナア」
※草枕(1906)〈夏目漱石〉六「女は粛然として、焦(せ)きもせず、狼狽(うろたへ)もせず、〈略〉身に落ちかかる災を知らぬとすれば無邪気の極である。知って、災と思はぬならば物凄い」

広辞苑は同じ見出し語の扱い。「ぬ(畢・了)」を参照。

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最終更新:2023年07月20日 16:34