べ(部)

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日本国語大辞典 名詞 ① 令制前、さまざまな職能をもって大和政権に奉仕した集団。多くは伴造(とものみやつこ)に統率されていた。特定の物品を貢納するもの(山部・土師部など)、宮に出仕して労役奉仕するもの(馬飼部・鍛冶部など)、服属した地方の首長らが差出すもの(舎人部・靫負部など)がある。これらは七世紀後半に解体したが、その遺制は令制の中に組み込まれている。→品部(しなべ)品部(ともべ) ※書紀(720)雄略七年是歳(前田本訓)「新(いなき)の漢(あや)の陶部(すゑつくりヘ)高貴」
② 令制前、王族管理の屯倉(みやけ)、豪族管理の田荘(たどころ)に居住し耕作に従事した農民。→田部(たべ)
③ 令制前、王族の管理民である子代・名代の民(白髪部・小泊瀬部など)、また、豪族の管理民である部曲(かきべ)(=蘇我部・大伴部など)。前者には王族の名を、後者には豪族の名を冠する。 ※書紀(720)允恭一一年三月「則ち諸国の造らに科せて、衣通郎姫の為に藤原部(べ)を定む」
広辞苑 名詞 大和政権下における人民支配の一方式。人民を居住地や職業によって新たな集団に編成して支配し、これを部と呼んだが、従来の支配方式である伴ともも、やがて部の一種と見られるに至った。大化改新で廃止。とも(部)
大言海 接尾辞 ムレトモクミ()。(職掌ニ因リテ、團體ヲナシタルモノヲ部ト云フ) 萬葉集、六 廿五 長歌「筑紫ニイタリ、山ノソキ、野ノソキ見ヨト、 伴部 (トモノベ)ヲ、ワカチツカハシ、山彥ノ」
「機織部」玉造部」 物部 () 卜部 (ウラベ) 忌部 (イムベ) 下部 (シモベ)

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最終更新:2023年08月12日 19:59