え(兄)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (「え」は元来ヤ行のエ) 年長であること。また、その者。年長者。⇔弟(おと) ※古事記(712)中・歌謡「かつがつも 最前(いやさき)立てる 延(エ)をし枕(ま)かむ」
[語誌](1)上代語では複合語の一部として用いられることが多い。単独の形の挙例「古事記‐中・歌謡」も「兄」でなく「善」と解釈する説がある。また、「兄磯城(えしき)」に対する「弟磯城(おとしき)」のように、「おと」とひとくみで用いられることが多い。
(2)兄弟姉妹の間柄では兄と姉を指したが、姉の場合「あね」と併用された。平安時代以降は「あに」「あね」と交替した。→「おとうと」の語誌
広辞苑 名詞 ①同性の中での年長の人。 古事記中「いや先立てる―をし纏かむ」
②特に、弟からみて兄、または妹からみて姉。↔ (おと) 雄略紀「―君(おと)君を生めり」
大言海 名詞 (ウヘ)ノ約ニテ、((アテ)モ、 上樣 (ウハテ)ノ約ナラム)(オト)ノ、弟ニ對スル語、倭名抄、六 十九 「兄國、江久爾」〕
あに、又、あね()ハ、男ニ限ル)多クハ、熟語ニ用ヰラル。
古事記、中(垂仁) 三十七 ()比賣、(オト)比賣、玆二女王」
雄略紀、七年八月「 兄君 (エギミ) 弟君 (オトギミ)
同、四年正月「 兄媛 (エヒメ) 弟媛 (オトヒメ)

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最終更新:2024年05月08日 19:04